信楽透器のプロダクト

信楽透器

2013年2月6日(水)~2月8日(金)の3日間、東京ビッグサイトで「第75回東京インターナショナル・ギフトショー春2013」が開催されました。
そこで発表された作品で、インテリア情報サイトが注目する作品をご紹介します。

今回は、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会「伝統的工芸品フォーラム展2013」において、準グランプリを獲得した「STUDIO JIN」の信楽透器のプロダクト「LAYERED」、「LIGHTING PLATE」、「TAKE / KUNUGI」をご紹介します。


LAYERED
―レイヤード(カバーを重ねるペンダントライト)―

LAYERED

ベースとなるLEDペンダントライトを作製し、それに被せるカバーを3名の伝統工芸士によって各々異なるテイストで製作。新しさの中に信楽の土味を表現。

 

LIGHTING PLATE
―ライティングプレート(光る陶板)―

LIGHTING PLATE

料理やデザートを乗せる陶板をLEDパネルにより下からライトアップさせテーブル周りを演出。

 

TAKE / KUNUGI
―竹 / 椚―

TAKE / KUNUGI

本物の竹や椚を形取った防水仕様のエクステリア用ガーデンライト。
庭先に自然に溶け込むデザイン。
ソーラー充電式にも対応可能。


信楽透器[信楽透器]

信楽透器(登録商標)は2009年に信楽窯業技術試験場で開発されました。光をとおす磁器は古くから知られており、透光性磁器と呼ばれています。しかし信楽透器は磁器ではなく、陶器の土の調合技術によって作られています。

信楽透器は光ファイバーの原料を主原料にしており、光の透過率が透光性磁器の2.5~3倍あります。

透光性磁器には、窯の中で焼いているときに品物が変形するという欠点がありました。しかし信楽透器は品物が窯の中でほとんど変形しません。

透光性磁器は石膏型を使わなければ成形ができませんでした。しかし信楽透器は石膏型はもちろん、手びねり、ろくろ、たたらなどにより自由に形を作ることができます。

信楽透器の収縮率・熱膨張率・焼成温度は従来の信楽焼と同じです。

現在、滋賀県内の製陶業者により照明機器・置物・食器・手洗鉢などの信楽透器が作られています。


[プロフィール]

川口 隆之川口 隆之

〒529-1812 滋賀県甲賀市信楽町神山1705
Tel 0748-82-2295

hakudou@iris.eonet.ne.jp

1982 滋賀県信楽町入ヶ谷に「白道窯」を築窯
1999 第68回信楽陶器総合展において読売新聞社大阪本社賞受賞
2001 第70回信楽陶器総合展において日本経済新聞社賞受賞

 

谷 信男谷 信男

〒529-1851 滋賀県甲賀市信楽町長野1198-3
Tel 0748-82-3076

yamajyu8010@gmail.com

1957 滋賀県信楽に生まれる
1979 第18回日本現代工芸美術展初入選、以来連続入選
1982 第14回日展初入選、以来第17,20,26,32,37,39,40,41,42,43回
2007 第18回透明文化基金賞受賞
2008 第47回現代工芸本会員賞受賞
日展会友、現代工芸美術家協会本会員、信楽焼伝統工芸士、信楽陶芸作家協会

 

村井 信幸村井 信幸

〒529-1811 滋賀県甲賀市信楽町江田68-1
Tel 0748-82-3635

yume2007@zeus.eonet.ne.jp

1979 大津市美術展入選、滋賀県美術展入選
1980 日本現代工芸美術展入選、~1994年まで15回入選
1987 日本現代工芸美術展近畿展近畿展賞受賞
1991 日展入選

 

平瀬 尋士平瀬 尋士

スタジオ ジン 代表
プロダクトデザイナー
 
http://www.studiojin.jp
srudiojin@gmail.com
 
静岡県浜松市出身。
自動車メーカーで乗用車デザインを担当。
2003年にSTUDIO JIN設立。
車のデザインからIT機器等のデザインを手掛ける。
2010年にオリジナルブランドでインテリア小物を製作し、第一回DESIGN TOKYO出展。
最近は、地場産業や伝統工芸の作り手とコラボレートしたモノ作りにも力を入れている。」

 

(文:インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2013.03.20)

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