世界最大規模の家具見本市「ミラノ・サローネ」は、2013年4月09日から14日までの6日間、イタリア・ミラノのローフィエラ(本会場)とフォーリ(市内会場)で開催されました。
ミラノサローネ2013から、イタリアブランドメーカーの新作家具を中心に紹介しながら、これから来るであろう、フォルムやカラ―のトレンドの予測をお伝えしていきます。
まずは、ミラノサローネ家具見本市本会場ローフィエラの16-20号館のデザインブース会場から毎年圧倒的なプレゼンテーションを見せてくれるMOROSO(モローゾ)をご紹介します。MOROSO(モローゾ)は、今回も期待を裏切らず一番人気で大勢の来場者を集めていました。
今年のインスタレーションもパトリシア・ウルキオラ。
会場設計のモチーフはタングラム模様。パステルカラーのキャンバス生地のリボンを対角線に折込んだメッシュパネルで、全体的に明るい春の日差しを感じさせる会場構成になっていたMOROSO(モローゾ)。
それでは、各デザイナーの新作をご紹介していきます。
スウェーデンの女性ユニットFront(フロント) の 新作 ANOMALY。相変わらずユニークな新作です。
引き続き、昨年発表したスウェーデンの女性ユニットFront(フロント)のDOODLE
次はPatricia Urquiola(パトリシア・ウルキオラ)の新作CLARISSA HOOD
つぎもPatricia Urquiola(パトリシア・ウルキオラ)の新作MAFADA
Patricia Urquiola(パトリシア・ウルキオラ)の新作MATHILDA(マチルダ)
Atelier oi の 新作 OASIS
織物をベールのように金属フレームによって適所に保持し、季節ごとに織物を変更することにより、毎シーズン使用できる家具です。
次はWerrer Aisslinger (ヴェルナー・アイスリンガー )の新作です。
Werrer Aisslinger (ヴェルナー・アイスリンガー )のBIKINI LANDSCAPE
Werrer Aisslinger (ヴェルナー・アイスリンガー )のHEMP CHAIR
日本人デザイナーユニットNende(ねんど)のHEEL
ドイツ人デザイナー、Sebastian Herkner(セバスチャン・ヘルクナー)の新作
Sebastian Herkner(セバスチャン・ヘルクナー)のBANJOOLI
Benjamin Hubert(ベンジャミン・ヒューバート)の新作で奥の一人掛け椅子はTALMA。本人が腰掛けているのがCRADLE(ゆりかご)
ファッションメーカーDIESELとのコラボブースです。
若手デザイナーを多く起用したMOROSO(モローゾ)らしい楽しい展示ばかりでした。
モローゾ社は1952年、アゴスティーノ・モローゾがイタリア北東部ウディネに設立したソファ・メーカーです。創業者の娘パトリツィアがモローゾのアートディレクターに就任したことで、わずか数年足らずで、イタリアモダンデザイン界を代表する家具メーカーへと成長させた功績は有名。
以来、革新的な技術を取り入れながらも手作りの重要性を尊重した上質なソファ、アームチェアなどを製作するイタリアを代表する家具メーカーとして、ロン・アラッド、コンスタンチン・グルチッチ、マーク・ニューソン、喜多俊之、パトリシア・ウルキオラなど、多くの著名デザイナーと家具開発を推進しています。
(文:KEIKO YANO (矢野 恵子) / 更新日:2013.04.21)