ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

世界最大規模の家具見本市「ミラノ・サローネ」は、2013年4月09日から14日までの6日間、イタリア・ミラノのローフィエラ(本会場)とフォーリ(市内会場)で開催されました。

ミラノサローネ2013から、イタリアブランドメーカーの新作家具を中心に紹介しながら、これから来るであろう、フォルムやカラ―のトレンドの予測をお伝えします。

次は、Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)です。

Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)は、Cappellini(カッペリーニ)、Cassina(カッシーナ)の親会社です。1912年にイタリアで設立されました。素材と伝統的な職人の技にこだわり、ハイエンドな高級家具メーカーとして長い歴史を持つ世界的なブランドです。

ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

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まずは定番から紹介します。

ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

1919アームチェアの現代版です。背もたれ部分が「耳」のように大きくなり、さらにひじかけ部分に大きな丸みをもたせることにより、よりスタイリッシュになりました。

ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

 

ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

チェスターは、キングエドワードの時代の古典的なアームチェアモデルを呼び起こしたソファ。

レンゾ·フラウによって、当時の英国のクラブやカントリーハウスに使われていたソファやアームチェアからインスピレーションを受けて1912年に再現されたソファです。背やアーム、座席の詰め物はわらや馬の毛を、シートクッションはガチョウの羽を詰めています。

 

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Lyraは、1916年にデザインされたビロードのクッション付きモデルをチェンジし、1934年、フルレザーのアーチェアとして再デビューしました。丸みを帯びた背もたれと深い腰かけは、ビクトリア王朝時代の特徴を備えています。

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Dream/Bは、伝統的な製造方法を維持しながら、クラシカルな家具の美しさを表現したソファです。19世紀特有の形状をもつアーム部分は、現代風にアレンジされています。

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カスティリオーニ兄弟がデザインしたSanlucaは、身体に最適なサポートをするために「絶対に必要な」曲線を描くために、伝統的な詰め物を避けて設計された、イタリアデザインのなかでも異例のアームチェアです。人間工学に基づいたアバンギャルドなデザインが、身体に最適にフィットします。

ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

1965年、ジオ・ポンティがデザインしたDezzaは、快適で軽いアームチェアです。リニューアルによって、そのオリジナルの美しさとスタイルの独自性がさらに際立ちました。

次に新作を紹介します。

 ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

ロベルト・ラッツオーニの Mamy Blueば、リラックスと読書のためにデザインされたアームチェアです。丸みを帯びる一方でシュっとした形状は、ダイナミックで洗練されたカルロ・ミラノのデザインを彷彿とさせます。

 

ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

同じくロベルト・ラッツオーニの Letiziaは、1950年代のスタイルと優雅さを備えます。背もたれは、新感覚の弾力性があり快適な座り心地です。

 

ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

こちらもロベルト・ラッツオーニのMonteraです。この椅子のデザインに一貫して求めたのは、軽さと革の視覚的な魅力でした。背もたれの外側と内側に異なる素材を使用することによって、機能をさらに高めています。

ミラノサローネ2013~ローフィエラ会場Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)から

ジャン・マリー・マソーの Archibald(アーチボルト)。

大きなヘッドレストの堂々とした威厳あるデザインは、王様のように心地よくリラックスができるソファです。 


 昨年までトルトーナ地区で展示会を開催していたポルトローナフラウグループが、この会場に復活したことで、ローフィエラ(本会場)デザインブースは尚一層華やかでにぎやかでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

(文:KEIKO YANO (矢野 恵子)  /  更新日:2013.07.04)

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