ICHIRO / Photo: Akihiro Ito Styling: Fumiko Sakuhara http://www.ichirodesign.jp/shop/case/kodomo.php
子供家具を探してみよう
子供の家具を選ぶのは楽しい反面、予想外に大変と思われることがあるかもしれません。
様々な視点から総合的に考えた上で選択する必要があるため、じっくり時間をかけて考えたいところですが、実際子育て中の限られた時間では難しいのが現実です。
このシリーズでは子供の家具を探す上でのポイントを、実例を含めながらご紹介していきます。
お気に入りの家具を見つけるヒントになれば幸いです。
Vol.4 テーブルを選ぼう
今回はテーブルについて考えていきたいと思います。
子供用家具の中でも特にテーブル類は成長に準じて必要なものが変わっていきます。それだけに様々な種類の商品を探すことができます。
子供が使うテーブルというと座卓、幼児用机、学習机などの印象が強いかと思います。もちろんそのような分類の仕方もありますが、ここではあえてテーブルと一括りにさせて頂こうと思います。
なぜなら探す際に総称にとらわれすぎてしまうと本当に必要な家具を見つけることができない可能性があるからです。
例えば、そろそろ幼児用机が必要になり探していたとします。
あるテーブルは高さ30cm、別のテーブルは高さ45cm。
どちらも子供用ですが、一般的に前者は座卓として使うのに良い高さ、後者は子供用椅子と一緒に使うと良い高さになります。
場合によっては一人でなく複数で(子供だけでなく周囲の大人も含め)使いたいと思うかもしれません。大きめのテーブルを探したいときに幼児用机から探そうとしてもなかなか思い通りのものが見つからないことがあります。この場合切り口を変え、子供家具でなく一般的な家具から探すことで理想に近い家具が見つかったというケースもあります。
最近はライフスタイルも商品も多様化し、一般的な家具も子供家具も各々の家具の境目が以前より曖昧になってきています。
鏡台がなくても収納家具の一角にそのスペースを設けお化粧をすることができたり、学習机がなくてもダイニングテーブルや大人と兼用の学習スペースで勉強をすることができたりします。
このような理由から今回はテーブルを高さで3段階に分類し、具体的な商品を参考にしながら考えていきたいと思います。
■テーブル① 高さ30〜40cm程度
座卓のように椅子なしで使えるテーブルが該当します。一人で床に座りテーブルを使えるようになった頃から、大きくなるまで使える高さです。
同シリーズで子供椅子も展開している場合は、テーブル高さに合わせ座面高も低めに設定されています。この場合の椅子は、個人差はありますが3歳くらいまでの子が座るのに適している高さかと思います。
一般的な座卓などを子供用に使うこともできますが、子供の使用が前提になっていないので細心の注意を払う必要があります。
逆に子供用の低いテーブルは、デザインを選べば将来的に子供が使わなくなっても大人の座卓などとして使用できます。
♢アクタス (エホン ななめテーブル) http://www.actus-interior.com
作業面の一部がななめになったテーブル。読書、お絵描きなどをするのにちょうど良いスペースでありながら、美しいデザインのポイントになっています。
♢イチロのイーロ (Chabu) http://www.ichirodesign.jp
化粧板メーカー伊千呂のプロダクトデザイナー角田陽太のデザインによるテーブル。釘を使わずダボ継ぎでつくられており、簡単に組み立てコンパクトに収納することができます。
ICHIRO / Photo: Akihiro Ito Styling: Fumiko Sakuhara
♢オークヴィレッジ (子ども用テーブル) http://oakv.co.jp
こちらも釘を使っていないテーブル。天板に脚を差し込み上からくさびを入れて固定しています。高さ35cmですが、同シリーズの椅子座面高は18cmと低いので一緒に使用することができます。
♢SDI Fantasia (カロタテーブル) http://sdii.jp
デザイナー佐々木敏光が愛娘のためにデザインしたシリーズ。こちらも同シリーズの椅子座面高が17cm〜20cm(可動式)なので、テーブルと共に使用することができます。
♢飛騨産業 森のことば (ベビーテーブル) http://www.kitutuki.co.jp
「森のことば」という家具シリーズの中の1商品。子ども用も同じ素材、デザインなので、大人の家具と一緒に同テイストで選ぶことができます。同シリーズのベビーチェアもあります。
♢ターミナル (コロコロデスク) http://www.colocolochair.jp
テーブルの下に2脚の椅子が収まります。コロコロ転がし座面の高さを変えたり、形を変え収納にしたり多様な使い方ができる家具です。テーブルがベンチに椅子が収納に、とアイデア次第で長い間大切に使うことができます。
♢フォルミオ (ラック) http://www.formio.jp
積み重ねると棚になりますが、単体であればテーブルやベンチとして使用できる家具です。小さい頃は座卓やベンチとして使用し、その後は収納棚として形を変え長い間使うことができます。
次回も引き続きテーブルについて考えていきたいと思います。
(文:制作 PR-T_PR制作部-4 / 更新日:2014.07.28)