ICHIRO / Photo: Akihiro Ito Styling: Fumiko Sakuhara http://www.ichirodesign.jp/shop/case/kodomo.php
子供家具を探してみよう
子供の家具を選ぶのは楽しい反面、予想外に大変と思われることがあるかもしれません。
様々な視点から総合的に考えた上で選択する必要があるため、じっくり時間をかけて考えたいところですが、実際子育て中の限られた時間では難しいのが現実です。
このシリーズでは子供の家具を探す上でのポイントを、実例を含めながらご紹介していきます。
お気に入りの家具を見つけるヒントになれば幸いです。
Vol.6 テーブルを選ぼう③
今回は、就学後の子供に適したテーブルについて考えていきたいと思います。
■テーブル③ (高さ60cm程度〜70cm前後)
就学後の子供には勉強をするスペースが必要になってきます。
ライフスタイルの変化により、設置や選択の方法も多様化してきています。
代表的な例をいくつか見ていきたいと思います。
・勉強用として子供専用の学習机を設ける方法
子供部屋が既にありその中に設置するケースが一般的ですが、最近は孤立しないよう学習机自体をリビングに設置する考え方もあります。
本人専用なので物の定位置を決めることができ、自分仕様にして使えます。また成長著しい子供用に考えられているので、椅子と机の高さを調節できるものが多く、長期間同じものを使えることも利点です。
整理が苦手だと乱雑になりやすいことや、特に子供部屋にある場合はリビングで家族と過ごす時間が減りがちなことなどが懸念事項です。
・ダイニングテーブルを勉強スペースにする方法
大人の目が届くところで勉強でき、別途机を設けない分省スペース化が図れます。
但し、ダイニングテーブルは70cm前後の高さが主流になるため、子供が使う場合には高さを椅子で調整する必要があります。
また食事で使う場所なので、必要なものだけ持参し片付ける必要があります。都度片付ける手間や特に作業途中の場合に不便を感じることもあるでしょう。その場合は、一時置きができるスペースを設けて置くと便利です。逆に常に整理ができる、食事までと時間を決めて学習することで効率が上がるという考え方もあります。
・リビングなどにデスクを設置し家族で共用する方法
子供に限らず家族の中で勉強や作業をしたい人が共用で使えるスペースを設けます。
同じ目的の人が座るので家にいながら程よい緊張感で勉強できたり、また分からないときに気軽に教えてもらえたりと、多様な使い方が可能です。
学習机は奥行き60〜70cm程度が一般的ですが、常時物を置かないのであれば45cm程度の奥行きでも学習可能です。その分、長めにテーブルを設置することで複数での使用が可能です。
高さは大人を基準に決めた場合、椅子で調整が必要です。またデスク付近に子供専用の小さな可動式収納があると書籍等の整理ができ便利でしょう。
それでは具体的なテーブルの例を見ていきたいと思います。
♢フォルミオ (デスク) http://www.formio.jp
高さを5段階に調整できます。天板は木目と抗菌リノリウムのリバーシブル。成長に応じて選択できます。パーツをプラスすることで自分仕様にすることも可能です。
♢コサイン (ワークデスク) http://store.cosine.com
天板、棚板が6cmピッチで高さを調節できます。組立てが簡単なので成長に応じてリビングから子供部屋への移動も可能です。
♢アクタス (サークル) http://www.actus-interior.com
シンプルなデスクとして使うことも、パーツをプラスすることで自分仕様のデスクにすることもできます。また、複数台並べることで、リビングなどでの共用デスクとしても使うことができます。
♢アクタス (メッツオ2) http://www.actus-interior.com
大人用の家具ですが、椅子を子供用にすることで共用できるデスクです。サイズオーダーが可能なので、リビングなどのスペースに合わせて設置することができます。
♢イチロのイーロ (コロロデスク) http://www.ichirodesign.jp
窓を開けると開放的に、閉めると小さな個室のように使えます。自分だけのオリジナルスペースを創造できるユニークなデスクです。
♢イチロのイーロ (スコラデスク) http://www.ichirodesign.jp
イギリスのスクールデスクから着想を得たコンパクトなデスクです。天板は開くと文具等をしまえる収納になっています。5kgととても軽いので自由に場所を変えて使うことができます。
♢アルテック (テーブル90B ムーミン) http://www.sempre.jp
高さ720mmが主流のダイニングテーブルですが、600mmを選ぶ事で同シリーズ子供用椅子と一緒に使うことができます。アアルトのシンプルなテーブルとムーミンの画が調和し新しい印象をもたらします。
次回からはチェアについて考えていきたいと思います。
(文:制作 PR-T_PR制作部-4 / 更新日:2014.09.01)