昨年のストックホルム家具見本市にて初めて発表されて以来、世界中から高い評価と注目を集めている、広島の府中から発信される家具ブランド「MATSUSO T」。
第一弾シリーズ「Nadia」と「Five」につづき、第二弾シリーズ【Sally / Molly】と【Wafer】の3つのシリーズが、1月19日~25日にケルン(ドイツ)で開催される家具見本市、Imm Cologne 2015 にて発表されます。
Imm Cologne ケルン国際家具見本市 2015
会場:ドイツ連邦共和国 ケルンメッセ会場
開催期間:1月19日~1月25日(一般公開は 23,24,25日のみ)
展示エリア:ホール2, 2F
ブースNo.:H-39
Imm Cologne ケルン国際家具見本市2015 website
http://www.koelnmesse.jp/imm/
Sally
Jin Kuramoto, 2015
日本の木工職人が伝統的に培ってきた木を組み合わせる技術を応用して進化させ、最小限の部材で大きな強度を生み出す構造にたどり着くことができました。
その結果、出来上がった椅子は非常に軽く、可憐であり、構造そのものがこの椅子の特徴的な立ち姿を作り出しています。
Molly
Jin Kuramoto, 2015
直角に組まれた木材と柔らかく張られた布地のコントラストが特徴的な棚のファミリーです。
様々な方向からアプローチできる特徴をもつこの棚は、空間を仕切るディバイダーとしての性格も併せもっています。布地が張られた扉部分を開くと脚の部分が消え去り、全体が浮き上がったような不思議な印象を作り出します。
Wafer
Claesson Koivisto Rune, 2015
この「Wafer」は明るい色と暗い色の木材種を組み合わせることで生まれる縞模様が特徴の家具シリーズです。子供の頃から慣れ親しんだお菓子の「ウエハース」のように、ウォールナットとメイプルの木材料が重ねられています。
二種類の異なる材木を組み合わせて一枚のなめらかな表面を作り出す為に非常に難しい製造技術を要し、最終的にはそれぞれのアイテムに応じた最良の幅のストライプパターンが採用されています。
DESIGNERS
JIN KURAMOTO STUDIO
JIN KURAMOTO STUDIOは2008年に開設された倉本仁主宰のデザイン事務所です。物事の本質を明快な造形表現で伝えるアプローチで家具や家電製品、日用品等の様々な製品デザイン開発に携わり、国内外のクライアントにデザインを提供しています。
Claesson Koivisto Rune
クラーソン・コイヴィスト・ルーネはMårten Claesson、Eero Koivisto、Ola Runeの3人によって1995年にスウェーデンのストックホルムで設立されました。以降、現在に至るまで建築設計とプロダクトデザインに等しく重点を置いた複合的な活動を実践しています。
日本本州の西部、広島で古くから家具の産地として、歴史と高い職人技を脈々と受け継いできた府中家具。
受け継いできた技術や伝統を礎に、現代的な新しい発想と解釈を家具で表現するた為にこの新しいブランド「Matsuso T」は始動しました。
優れた材料を選びぬく目、素材を生かす為の技術、意匠に合わせた最適な加工道具をも自ら作る探究心。
それらが作り出す新しい家具意匠と生活への提案がここにあります。
(文:インテリア情報サイト編集部-3 / 更新日:2015.01.21)