カール・ハンセン&サン社ソファを復刻し、コロニアルチェアをシリーズ化
洗練された優雅さと高い機能性からオーレ・ヴァンシャーの代表作として知られるコロニアルチェア。このシリーズとしてコロニアルソファとコロニアル・コーヒーテーブルが復刻されます。このシリーズ化によりカール・ハンセン&サン社は、ミニマリズムと機能性が相まったヴァンシャーのデザイン哲学をより明確に打ち出すことになります。
オーレ・ヴァンシャーがコロニアルチェアを二人掛けにしたソファを、1964年に発表したことはあまり知られていません。しかも、このソファはあまり生産されませんでした。さらに、今回コロニアルシリーズとして復刻される四角形のコーヒーテーブルも同時期にデザインしています。
ソファデザインの基本となっているのはコロニアルチェアのアームチェア。1700年代の英国家具、そしてコロニアル時代に影響を受けた細い優雅なラインが大きな特徴となっています。ヴァンシャーは、この時代の家具が持つ格式と優雅さを再現しつつ、現代にマッチしたモダンなデザインをコロニアルシリーズで試みたのです。この試みは功を奏し、今日コロニアルチェアは、オーレ・ヴァンシャーの代表作として世界中で高く評価されています。
「今日コロニアルチェアの需要は伸びるばかりで、当社の最もポピュラーなイージーチェアの一つとなっています。こうしたことからコロニアルのシリーズ化は、オーレ・ヴァンシャーのデザインヴィジョンをより明確にし、コロニアルチェアの魅力をさらに引き出せるということで、とても自然に出てきたプロジェクトです。またシリーズ化することで、偉大なデンマークのデザイナーの一人であるオーレ・ヴァンシャーに注目を集め、彼のデザイン哲学をより明確に皆様にお伝えできればとも考えています。」とカール・ハンセン&サン社のCEO、クヌッド・エリック・ハンセン(Knud Erik Hansen)氏。
コロニアルシリーズはいずれも、柔らかいカーブを描く丸みを帯びたパーツで構成されていますが、これらを簡潔に構築することにより、調和の取れたシンプルなフォルムにまとめられています。全体を通し平面的な部分は存在していません。まさに耐久性を十分に検討し到達した優美なフォルムです。アームチェアからソファへ、意匠の変更も無理なく自然にデザインされていると言えます。脚は前後脚共に丸脚、そしてアーム部分は細長い楕円形の断面をもつ流線形。
前脚のトップの断面は挽き加工で美しく仕上げています。上下を繰り返しながら流れるようにカーブを描くアーム。この優雅さこそがまさにオーレ・ヴァンシャーの美学と言えます。
背と座は置きクッション。座のクッションを置くフレームの底はコットン製のウィービングテープになっています。フレームは格子を思わせるシンプルな構造。各パーツがお互いを支えあうような構造となっています。また、中央部の二重の脚がこのソファに十分な耐久性を与えています。
コロニアルソファOW149-2の素材は、コロニアルチェア同様ウォルナット材、チェリー材、オーク材、そしてマホガニー材、仕上げはラッカー、ソープ、オイル、そしてカラーステイン。クッションの張り地はファブリックまたは皮革。サイズは座高46cm、高さ84cm、奥行き69cm、長さ124cmとなっています。
(発売予定:2015年9月)
コロニアル・コーヒーテーブルOW449の素材は、オーク材またはウォルナット材。フレームはムク材、天板は突板。サイズは60x60cm 高さは46cm。
(発売予定:2015年9月)
カール・ハンセン&サンについて
カール・ハンセン&サンは創業100年を超える歴史のあるデンマーク家具メーカー。ハンスJ.ウェグナーの家具を最も数多く製作するメーカーとして知られ、伝統的なデンマークの家具職人技巧を基本に、世代を越えて使用できる耐久性に優れた家具を世に送り出しています。従業員数は230人。すべての製品がデンマーク国内で製作され、世界各国で販売されています。
カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-5-10
青山アートワークス
Tel:03-5413-5421
Open:平日 10:00 - 20:00
土日祝日 12:00 - 19:00
(文:インテリア情報サイト編集部-3 / 更新日:2015.08.18)