ミラノデザインウィーク2018速報 個展 「nendo : forms of movement」


Photographer  Takumi Ota

 

 

nendo ミラノデザインウィーク2018
「seven sliding cases」(ジュエリーケース)をはじめとする
全10作品を展示する個展
「nendo : forms of movement」開催


 

イタリア・ミラノで2018年4月17日(火)~22日(日)までの6日間、ロー市の展示会場フィエラミラノ(見本市会場)のミラノサローネとミラノ市内会場のフォーリサローネで世界最大規模のデザインウィーク「ミラノデザインウィーク2018」が開催。ミラノサローネ/フォーリサローネの会場風景を紹介します。

 

| Fuorisalone | フォーリサローネ (ミラノ市内会場)
イタリア・ミラノのデザイン・ウィークは、ロー市にある展示会場「フィエラミラノ」での ミラノサローネ国際家具見本市以外に、ミラノ市内でたくさんの展示会が開催されます。それをフォーリサローネと呼んでいます。

 

トルトーナ地区スーパースタジオにて、nendoは、個展「nendo : forms of movement」を開催。日本のメーカーの繊細な素材や緻密な加工技術によって生まれる「ものの動き」をカタチにした全10作品を展示。現地の会場風景が届きましたので紹介します。


 個展「nendo : forms of movement」
会期 :  4月17日(火)~ 4月22日(日)10:00 ~ 21:00   (22日 ~18:00)
会場 :  Superstudio Più “Art Point”
          Via Tortona, 27  → map

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Photographer  Takumi Ota

 

 

| 低摩擦素材で作ったジュエリーケース「seven sliding cases」

ロボットの関節などに活用されている樹脂・フルオロポリマーは、摩擦力が小さく、高い防汚性と耐久性を兼ね備え、損なわれることのない白さが特徴の素材です。この素材ならではの「動き」をデザインしたことで生まれた、7種類のジュエリーケース。いずれもパッと見は同じ直径65mmの白い球体から、7つの異なる動き方でジュエリーが姿を現します。

 



http://www.nendo.jp/jp/works/seven-sliding-cases/
Photographer + Filming : Akihiro Yoshida

 

 

 

|   見る角度で絵柄が変化する花器「four-layer vase」

高い切削加工技術によって2種類の絵柄が重ね合わされた花器。深さが異なる4つの層をミリ単位で削り出すことで、単一素材でありながら2つの像を内包する花器が生まれました。切削加工によってはじめは約100kgあったアルミの塊は、
約7カ月後に最終的に15kgの花器となりました。
 


 
http://www.nendo.jp/jp/works/four-layer-vase/
Photographer + Filming : Akihiro Yoshida

 

 

 


|   光や人に反応して「咲く」ブラインド「blooming shades」

カメラのシャッターなどにも使われる高遮光性フィルムを使用し、人の動きや光の量に反応して「咲く」ように動くブラインド。フィルムの一部に切り込みを入れたあと、2層に重ね合わせ、間に形状記憶合金を挟み込みました。通電すると形状記憶合金自体が抵抗となることで発熱し、フィルムの一部を押し広げて花の形を浮かび上がります。

 


 
http://www.nendo.jp/jp/works/blooming-shades/
Photographer : Akihiro Yoshida Film : Takahisa Araki

 

 

concept / コンセプト / concetto


Movement is an inseparable part of our being;
we move our bodies, we move objects, and there are objects that move independently around us. Even objects that are completely stationary can convey a feeling of movement. Objects can physically move in reaction to our motion, or can encourage us to move in reaction to them.
For example, a chair can be interpreted as an object that urges us to sit.
So when designing a chair, are we designing a product or are we designing the movement of sitting down?

 

Objects react to people and people react to objects.
This exhibition focuses on this relationship and displays 10 projects that deal with the concept of movement;
a container collection that introduces different lids that open and close according to various ways of touch,
zippers that explore new functions by reexamining the familiar linear motion,
a window shade that automatically opens and closes according to the movement of people and light,
and an hourglass collection that designs time itself by controlling the movement of the sand within.
These objects and various others presented, embody movement in their shape and function while incorporating advanced technologies,
state of the art mechanisms, and unconventional materials.


私たちは様々な「動作」とともに暮らしている。
身体は動作によっていろいろな役割を果たすが、生活を取り巻く大小様々なモノたちもまた、動作によってそれを実現している。

 

そのもの自体が動き出すこともあれば、一見するとじっと止まっているように見えながら、どことなく動きを感じさせるものもある。また、人の動作に呼応して動くものや、逆に、人に対して特定の動作を誘引するものもある。

 

例えば、椅子自体は動かないけれど、人に対して「座る」という動作を促しているという解釈ができる。
そういう見方をすると、果たしてデザイナーは「椅子」をデザインしているのだろうか?あるいは「座るという動作」をデザインしているのだろうか?

 

モノが人に反応し、人がモノに呼応する。本展はそんな「動き」を媒介とした人とモノの関係性に着目し、「動作のデザイン」をテーマに10作品を展示。

 

様々な触れ方を促しながら異なる開閉のしかたをする「elastic lids or air lids」、
ファスナーの動き方を再構築することで新たな使い勝手を模索する「zippppper project」、
セラミックの塊を潰すという動作がそのまま形になった「press tiles」、
砂の流れかたに変化を持たせることで時間そのものをデザインする「variations of time」、
人の動きや光の量に合わせて自動で開閉するブラインド「blooming shades」など、
様々な「動作」と、そこから派生する形や機能、素材や技術などを合わせて紹介。


Una vetrina di 10 collaborazioni diverse con aziende giapponesi che utilizzano materiali unici e tecniche avanzate.

 

Il movimento è una parte inseparabile del nostro essere, muoviamo i nostri corpi, spostiamo gli oggetti e altri oggetti si muovono indipendentemente intorno a noi; anche quelli completamente immobili possono trasmettere una sensazione di movimento. Gli oggetti possono muoversi fisicamente in reazione al nostro movimento o, viceversa, possono incoraggiarci a muoverci. Ad esempio, una sedia non si muove ma può invitare le persone a sedersi; partendo da questo concetto, ci si chiede se il designer progetta “la sedia” o il “movimento di sedersi”.

 

Gli oggetti reagiscono all’uomo e l’uomo reagisce agli oggetti. Questa mostra si concentra su questa relazione esponendo 10 progetti che trattano il tema del “design del movimento”: una collezione di contenitori con coperchi diversi che si aprono e si chiudono secondo come vengono toccati; cerniere che esplorano nuove funzioni riesaminando il movimento lineare della chiusura; una tapparella che si apre e si chiude automaticamente in base al movimento delle persone e della luce; una collezione di clessidre che disegna il tempo controllando il movimento della sabbia all’interno.

 

Questi oggetti, insieme ad altri in mostra, rappresentano il movimento nella sua forma e funzione anche attraverso l’uso di tecnologie avanzate, meccanismi all’avanguardia e materiali non convenzionali.

 

 

 


http://www.nendo.jp/

 

 

 

About Milano Design Week
毎年4月にイタリア・ミラノで行われる世界最大規模のデザインイベント。会場の中心は、ロー市にある東京ドーム11個分の広さをもつと言われる巨大展示場「フィエラミラノ」で開催のサローネ・デル・モービレ(ミラノ国際家具見本市)。略称でミラノサローネとも呼ばれている。それに対して、ミラノ市内各所で行われるデザインイベントがフォーリサローネで、ミラノサローネとフオーリサローネを総称して「ミラノ・デザイン・ウィーク」と呼ばれている。毎年全体で約3,000企業・団体が出展し、国内外から約40万前後の来場者がある。最先端のデザイン、インテリアが集まる国際的なイベントとして世界の注目を集めている。現在活躍している多くのデザイナーは、このイベントの出展から世界へと羽ばたいている。

 

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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2018.04.18)

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