鈴木マサルの展覧会2023「テキスタイルの表と裏」西麻布で開催

 

 

鈴木マサルの展覧会2023
「テキスタイルの表と裏 -Looking through the overlays-」
Karimoku Commons Tokyoの1Fギャラリースペースにて開催

2023年7月1日(土)〜7月22日(土)

 

 


テキスタイルデザイナー、鈴木マサルの展覧会「テキスタイルの表と裏 -Looking through the overlays-」を東京、西麻布にあるKarimoku Commons Tokyoの1Fギャラリースペースにて、2023年7月1日(土)〜7月22日(土)の期間、開催します。

 

鈴木マサルは、鮮やかで奥行きある色柄のプリントテキスタイルに端を発し、傘のコレクションやバッグ、ソックス、タオルをはじめ、日常生活において最も人と距離が近い存在とも言えるテキスタイル製品のデザインを数多く手掛けています。近年では、テキスタイルにとどまらず、商業空間やギャラリーを会場に色と柄でアプローチしたインスタレーションデザインも担当するなど、活動の幅は多岐に渡ります。

 

Karimoku Commons Tokyo:
東京都港区西麻布2丁目22-5 ⇒ map    
会期:2023年7月1日(土)〜7月22日(土)
       12:00-18:00 日曜定休

 

素材としてのテキスタイルではなくテキスタイル自体がプロダクトとして成立すること、そして、インテリアに対しテキスタイルがどうあるべきかを問い直し、空間により自由に存在させることを考え抜きデザインされたのがこの度の新作「表と裏がない」プリントテキスタイルです。両面からプリントされた色柄がそれぞれ裏側に染み込むことで、かすれた色面とベタの色面が重なり独特の表情が生まれました。表と裏をなくすことによって、空間に対する制限を出来る限り減らしています。

会場デザインは建築家の芦沢啓治氏が担当。ダイナミックな構図と版の重なりから生まれた奥行きある色と柄が、水平垂直で構成される空間に自由に存在し、ゆるやかにその表情を変えてゆきます。テキスタイル作品の他、本展開催に合わせ鈴木と「石巻工房 by Karimoku」がコラボレーションした木製の家具やオブジェ作品も発表します。

会期中、7月7日(金)18:30より、鈴木マサルと、芦沢啓治氏、展示コーディネーションを担当した藤本美紗子氏によるトークイベントを開催します。

 

新作テキスタイル 3柄 各2配色
ここ数年鈴木は、テキスタイル自体が自立し、プロダクトとして成立させることをテーマとした作品制作に取り組んでいます。一般的な反物には「ミミ」と呼ばれる端の部分があり、そこに色柄がプリントされていることはほとんどありません。この度の新作は、シャトル織機で折り上げたオリジナル生地にミミの部分までプリントを施しました。4版で構成される柄を表と裏2版ずつに分け、両面に手捺染でプリントしています。空間の中で、壁を背負わずどこにでも存在できる。テキスタイルに新たな可能性を見出したデザインです。 
  

 
会場イメージ

 


石巻工房 by Karimoku × Masaru Suzuki
ピュアオークの定番スツールやベンチに、テキスタイルの版を重ねるように配色を施しました。ハイスツールは「石巻工房 by Karimoku」の新作としてこの度初披露されるアイテムです。家具の他、アートオブジェ「KARIMOKU BIRD」も製作、いずれも会場で限定販売いたします。 
※ハイスツールはプロトタイプのため販売はいたしません

 


 
テキスタイルデザイナーとしてこれまでに様々な展示を行なってきましたが、傘や鞄などのプロダクト商品がメインとなるものが多く、純粋にテキスタイル自体を主役にした展覧会を行っていなかったことに気づきました。それと同時に、最近手がけている仕事が面積の小さいものに偏ってきていると感じ、「もっとデザインの文脈に沿った、空間へのアプローチとしてのテキスタイル」の制作に向けた思いが強くなっていました。

また、基本的に何かに加工されるための「素材」としてテキスタイルは存在しますが、プロダクトとしてもっと自立して存在するためにはどうしたら良いか?と考えた時、テキスタイルの平坦な形状ゆえの表層、表面性に着目しました。
テキスタイルには表側と裏側があります。もちろん両面使いを意識した織物などもありますが、平坦な形状のテキスタイルは必然的に表と裏が存在します。服などは表側だけを装飾している事実に気づきますし、空間に設置される時も概ね背中に壁とか窓とかを背負い、場所が限定されます。もしもテキスタイルに裏表がなければ使い方もマインドも自由になり、自立し、色々なことから開放されるのではないかと考えました。

今回発表するテキスタイルは両面からプリントされ、柄が裏側に染み込んでかすれた色面とベタの色面が重なり、独特の表情が展開されます。生地の厚さや染料の染み込み方など、様々なリサーチと試作を繰り返し、制作しました。 空間に対して、どんなテキスタイルが必要なのか? パターンデザインを主体としながら、色柄の持つ華やかな効果をどのように付加する事ができるのか?

建築家 芦沢啓治氏によって構成された展示空間の中で展開します。Karimoku Commons Tokyo まで、是非ご来場ください。
 

2023年6月 鈴木マサル
 
 
  


鈴木マサル  (テキスタイルデザイナー)

2004年からファブリックブランドOTTAIPNUを主催。色鮮やかなプリントテキスタイルを中心に生地本来が持つ魅力にあふれたコレクションを展開しています。自身のブランド以外にも、マリメッコ、ユニクロ、カンペール等、国内外の多くのブランドからテキスタイルプロダクトを発表。また、テキスタイル以外にも様々なプロジェクトに参画し、ファニチャー、プロダクト、アパレル、空間など様々なシーンに向け、パターンデザインや自身のテキスタイルを軸にしたデザインを提供しています。 2014年からスタートした富山の魅力を模様で表現した「富山もよう」が第35回新聞広告賞を受賞。2016年4月にイタリア・ミラノで開催された展覧会「Imagine New Days」(主催アイシン精機株式会社)に参画し、Milano Design Award 2016 “BEST ENGAGEMENT by IED” を受賞。2016年8月に書籍「鈴木マサルのテキスタイル」(誠文堂新光社刊)を上梓。2017 年12月に三菱地所アルティアムにて展覧会「鈴木マサルのテキスタイル 目に見えるものすべて色柄」を開催。現在、東京造形大学教授、有限会社ウンピアット取締役。http://masarusuzuki.com
 
 
トークイベント 「空間におけるテキスタイル」
鈴木マサルと、本展に携わる芦沢啓治、藤本美紗子によるスペシャルトークを開催します。空間デザインやビジネスの視点から、テキスタイルデザインの役割、可能性、未来について語ります。

登壇:鈴木マサル 芦沢啓治 藤本美紗子
進行:川上典李子氏

日時: 2023年7月7日(金) 18:00開場 18:30 開始
会場: Karimoku Commons Tokyo
要事前申し込み
会場参加→ https://kct20230707offline.peatix.com/
※先着20席 満席になり次第申し込み終了。
オンライン配信 申し込み→https://kct20230707online.peatix.com/
 
詳しくはこちら
 

【開催概要】
鈴木マサルの展覧会2023「テキスタイルの表と裏 -Looking through the overlays-」
会場:Karimoku Commons Tokyo [東京都港区西麻布2丁目22-5]     ⇒ map   
会期:2023年7月1日(土)〜7月22日(土)12:00-18:00 日曜定休
主催:UNPIATTO Inc.
協賛:カリモク家具株式会社
協力:芦沢啓治建築設計事務所
会場デザイン:芦沢啓治
グラフィックデザイン:佐々木拓 金井あき
展示コーディネイト:藤本美紗子

 

Karimoku Commons Tokyo:
https://commons.karimoku.com/
 

(文:制作 PR-K_PR制作部-5  /  更新日:2023.06.20)

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