【カール・ハンセン&サン】
考え抜かれたデザインとクラフトマンシップがうみだした
幾何学的な2種のコーヒーテーブル
コーア・クリントによるデザインの復刻
2023年8月10日(木)発売スタート
カール・ハンセン&サンは、デンマークのデザイナー コーア・クリントがデザインした、KK66870コーヒーテーブルとKK44860サイドテーブルを復刻し、2023年8月10日(木)より発売します。
デンマークの家具デザイン界において、機能主義への道を拓いたデザイナーの一人であるコーア・クリントは、デンマークモダンにおいて重要な役割を果たしました。 クリントは新たな種類の家具を発明しようとするのではなく、既存のものの改善を追求し、そのために家具の表現、プロポーション、表面の仕上げ、クラフトマンシップにこだわったデザイナーです。
共通のテーマのもとにバリエーションを展開し、多様なニーズに応えられるようデザインを洗練させたクリントの作風は、今回カール・ハンセン&サンが蘇らせた2種類のテーブルにも顕著に表れ、日々のニーズを満たすよう機能的にデザインされています。もともと、正方形のテーブルはラジオを置くためのテーブルとして、円形のテーブルはゲストをもてなすためボトルとグラスを置けるようデザインされましたが、現代のライフスタイルにあわせて自由にスタイリングしてお楽しみいただけます。
▼ KK66870 コーヒーテーブル
1930年に発表された円形のコーヒーテーブル。洗練された外観を持ち、コーア・クリントのデザインの中でもディテールに富み優れたクラフトマンシップを発揮するアイテムの一つです。ソフトな立体感を持たせるテーブルトップの縁取りは、カール・ハンセン&サンの熟練した職人でも時間のかかる作業です。内側を向いた脚には垂直の溝があり、棚で一旦途切れた後、テーブルトップの下まで続きます。家具に個性を添えるエレガントなディテールとなっています。
製品名:KK66870 コーヒーテーブル
価格:242,000円 (税込) ~
サイズ:直径80、高さ51.5 (cm)
材質:FSC®︎認証オークまたはウォールナット (FSC C135991)
仕上げ:ウォールナット オイル仕上げ、オーク ソープ仕上げ、オーク オイル仕上げ
▼ KK44860 サイドテーブル
1932年にデザインされ、1933年のコペンハーゲン家具職人組合家具展示会に出品された正方形のサイドテーブル。装飾性の少ない控えめな印象のデザインは、実用重視、つまり機能が第一であり、木材そのものが装飾性を担う、というコーア・クリントの姿勢が表れています。なお、この展示会には、クリントのデザインの中でも評価の高い、KK44860サイドテーブルとすんなり調和する Safariチェア(サファリチェア)やアイコニックなAdditionソファ(アディションソファ)も出品されました。
製品名:KK44860 サイドテーブル
価格:135,300円 (税込) ~
サイズ:幅52、奥行き52、高さ54 (cm)
材質:FSC®︎認証オークまたはウォールナット (FSC C135991)
仕上げ:ウォールナット オイル仕上げ、オーク ソープ仕上げ、オーク オイル仕上げ
カール・ハンセン & サンのCEOクヌード・エリック・ハンセン(3世代目オーナー)コメント
「カール・ハンセン&サンでは、コーア・クリントによる幅広い家具のコレクションがあり、今では伝説となっているルド・ラスムセン⼯房から継承したクラフトマンシップを、誇りを持って守っています。
KAARE KLINT(コーア・クリント)プロフィール ( 1888-1954)
建築家 ペーダー・ヴィルヘルム・イェンセン・クリントを父に持ち、幼少期からデザインや建築が生活の一部にあったコーア・クリントは、デニッシュモダンの父と称され、デザインの新しいビジョンを掲げ、クリエーター、そして教育者として デンマークの家具デザイン史に計り知れない功績を残したデザイナーです。1914年に発表され、今日では現代デンマーク家具の名作第一号と見なされているFaaborgチェア(フォーボーチェア)、世界的に知られた1933年発表のSafariチェア(サファリチェアをはじめ、数十年にわたってデンマークモダンの典型であり、機能主義の模範となるとなるような多くの傑作を生み出しました。また1929年のバルセロナ万博のデンマーク館の展示デザインもコーア・クリントが手掛けました。
巨匠らの先達、そして教育者として
コーア・クリントの先見性に富んだアイデアと素材を重視する姿勢は、何世代にもわたりデンマークの家具デザイナーに影響を与えてきました。1924年、王立芸術アカデミーの家具科の創設に参加し、後に教授に就任し、デザイナーとして、教育者として、数多くのデザイナーに大きな影響を与え、1940年初頭から始まるデニッシュモダンの黄金期を支えた、ハンス J. ウェグナー、ボーエ・モーエンセン、アルネ・ヤコブセン、オーレ・ヴァンシャー、モーエンス・コッホ、アルネ・ヤコブセン、ポール・ケアホルムなどデンマークデザインの巨匠らに大きな影響を与えています。デザインの歴史、実践的な機能の研究を通し、建築や家具デザインの基本となる概念を追求し、様式を重視したそれまでの建築や家具デザインの手法を大きく改革し、教育にも反映しました。
デザイナーとして
抜きんでた才能の一つに、プロポーションと空間を把握する能力の高さがあります。使用する人を最優先し、人をデザインの基本と捉えることから、デザインした作品は「人のためのデザイン」と評価されています。それまでの伝統を洗練しながらも、求められる機能性をフォルムに反映し、追求する手法をデンマークの家具業界に広めていきました。空間における家具のあり方にも配慮し、家具は空間を支配するのものではなく、機能とフォルムを通して調和するものでなければならないと考えていました。全てのデザインに共通するのは、妥協の無い素材の選択と質の高い製造工程です。デザイナーとしても、Eckersberg Medal (1928年)、C.F Hansen Medal(1954年)など数々の賞に輝いています。また、1949年には、英国ロンドンで、Royal Designer for Industryに選ばれています。
カール・ハンセン&サンについて
カール・ハンセン&サンは創業110年を超える歴史のあるデンマーク家具メーカー。ハンス J. ウェグナーの家具を最も数多く製作するメーカーとして知られています。また、ボーエ・モーエンセン、アルネ・ヤコブセン、オーレ・ヴァンシャー、コーア・クリント、ポール・ケアホルム、モーエンス・コッホ、フリッツ・へニングセン、安藤忠雄、ボーディル・ケア、そして、EOOSといった世界的に知られたデザイナーの家具の製作にも着手、すべての製品をデンマーク国内で製作しています。カール・ハンセン&サンのコレクションは、直営店のフラッグシップ・ストアおよび一流ディーラーを通して世界各国で販売されています。
www.carlhansen.com
(文:制作 PR-B_PR制作部-3 / 更新日:2023.08.08)