照明 vol.3 ~ランプ①ランプの種類と特徴~インテリアの知識

インテリアの知識Vol.3 ~ランプ①~

 

お店や住空間、ホテル、公共の施設など、インテリアのプロフェッショナルが作り上げる空間は、華やかさや安らぎ、そして居心地の良さを感じることができ、心を豊かにしてくれます。ここではそのインテリアのプロフェッショナルを目指す人のための『インテリアの基礎知識』をご紹介します。
第3回からは「ランプ」についてです。

ランプには様々な種類があり、使用用途に適したものを選ぶ必要があります。
今回は各種ランプについて重要な指標になる「演色性」「色温度」「寿命」「消費電力」に注目して見ていきます。

 

演色性

CIE(国際照明委員会)空間別推奨Ra演色性とは光源がある物体を照らしたときに、その物体の色の見え方に及ぼす光源の性質で、一般的に自然光を基準として、近いものほど「良い」「優れる」、かけ離れたものほど「悪い」「劣る」と判断します。

日本では演色評価数(Ra)が一般的に使われ、最大を100(自然光)として数値であらわされます。

住宅では80以上が推奨され、飲食店・物販店など商業施設では90以上が推奨されます。
 

色温度

ある物体を熱していくとだんだん発熱して赤く発光し、その時の色と温度の関係を取って光の色を温度で表したものです。
温度が低い時は暗いオレンジ色。温度が高くなるにつれて黄色みを帯びた白になり、さらに高くなると青みがかった白に近くなります。
色温度の単位としては「K(ケルビン)」が使われています。
 
蛍光灯の場合、光の色は色温度が高い順に「昼光色」「昼白色」「白色」「温白色」「電球色」と分類されています。

・昼光色  色温度 6700K・・・晴天の正午の日光の色
・昼白色  色温度 5000K・・・晴天の正午を挟んだ時間帯の日光の色
・白色   色温度 4200K・・・日の出2時間後の日光の色
・温白色  色温度 3500K・・・夕方の日光の色
・電球色  色温度 3000K・・・白熱電球の色

色温度

 

演色性と色温度

演色性の観点から見ると、自然光に最も近いものは白熱電球ですが、実際には赤みを帯びて見えます。また、色温度の観点から見ると、蛍光灯の昼白色が自然光と同じ色味ですが、実際には冷たく感じます。これは、白熱電球の色温度が低いことと、蛍光灯の演色性が低いことが原因です。実際の自然光に近い光を作るためには、演色性が高く(90以上)、色温度が5000Kのランプを使用する必要があります。この条件を満たすランプとして、高演色タイプの蛍光ランプやLEDランプがあります。

演色性と色温度

 

寿命

ランプごとに定格寿命が異なります。
一般的には白熱電球<ハロゲンランプ<蛍光ランプ<LEDランプの順に長くなります。

ランプの平均寿命

 

消費電力

W(ワット)という単位で表され、同じ明るさの電球の場合、一般的には白熱電球>ハロゲンランプ>蛍光ランプ>LEDランプの順に低くなっていきます。例えば、40W相当の白熱電球をLEDに換算した場合その消費電力は4.1Wとなり、およそ90%の節電となります。

次回からは、「白熱電球」「ハロゲンランプ」「蛍光ランプ」「HID」について詳しく見ていきます。

 

 

 

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(文:インテリア情報サイト編集部-2  /  更新日:2013.01.25)

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