私達の周りにあふれているインテリア。お店や住空間、ホテル、公共の施設など、インテリアのプロフェッショナルが作り上げた空間は華やかさや安らぎ、そして居心地の良さを感じることができ心を豊かにしてくれます。今回は、そんな様々なインテリアのお仕事を隔週にわたってご紹介します。第1回目は『プロダクトデザイナー』のお仕事です。
プロダクトデザイナーとは、製品のデザインを行うデザイナー。
デザインするものは、工業製品(自動車、バイク、飛行機、家電、業務用機器など)に限らず、家具や食器、照明、インテリア、グラフィック、クラフトデザインなど多種多様です。
その為、それぞれに合った多くの知識が求められます。
他デザイナーとの大きな違いはつくりあげる製品の機能性や全体のバランスを最優先に考えデザインすることです。その為、場合によっては表面部分のデザインや色彩面をグラフィックデザイナー、ファッションデザイナーなどのデザイナーが担当することもあります。
よく似た職業で「インダストリアルデザイナー」がありますが、工業的な製品を専門にデザインを行うのがインダストリアルデザイナー、プロダクトデザイナーは工業的な製品も含むデザインを行う総合デザイナーといったところでしょうか。
プロダクトデザイナーの働き方は大きく2つに分けられます。ひとつはプロダクトデザインや工業デザインの部署がある企業内で働くインハウスデザイナーとデザイン事務所で働くデザイナーに分かれます。日本ではインハウスデザイナーの割合が多いといわれています。
企業がプロダクトデザイナーに求めることは商品のヒットはもちろん、その製品を通して企業のブランドイメージを向上させることです。
全くゼロの状態から製品を創造するという苦労はありますが、自分の思い描いたアイデアやイメージを具体的なカタチとしてデザインし、それが実際に製品となって市場で目にすることができるという、魅力あるお仕事です。
素材に関する深い知識、強度や耐久性についての考察力とそのための構造や力学の知識、あるいはコスト感覚、消費者のニーズ、社会性や市場性など多くの専門的な知識が求められるプロダクトデザイナー。認定試験なるものはありませんが、全くの素人と知識、スキルのある人では大きな差ができます。よってプロダクトデザインを学べる専門的な学校を卒業することが不可欠です。
基本的なデザイン技術・CADソフトを使用しての3DCG操作、設計や色彩感覚など多くを学ぶ必要があります。
プロダクトデザイナーがデザインするものは立体的なものであることから、建築やインテリアに関する知識も必要になります。就職にあたって押しの効く資格はインテリアコーディネーター、インテリアプランナー、建築士、CAD利用技術者、色彩検定、照明コンサルタントなどの資格があげられます。また難しい知識だけではなくセンスも問われる仕事です。よって日ごろからアンテナをはり様々なものに興味を持つことも大切です。
秋田道夫
川上元美
喜多俊之
倉俣史朗
黒川雅之
深澤直人
柳宗理
ヤコブ・イェンセン
カリム・ラシッド
フィリップ・スタルク
ジャスパー・モリソン など
インテリアのお仕事① プロダクトデザイナー
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(文:インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2011.09.02)