都市部の住環境を考慮し、日常の生活スペースにもフィットするこれからの供養の仕方
マンションでも日々の暮らしにそっと溶け込むコンパクトなオールインワンの新しい仏具
仏具の生産日本一富山県高岡市にある老舗仏具メーカーより、変わり続ける現代の住宅環境の中において、日々の暮らしにそっと溶け込み、故人と身近に寄り添う仏具シリーズ『Sotto』の新アイテム「Potterin(ポタリン)」が発売されます。
大きな仏壇を置く「仏間」が無くなっていく現状にありながら、仏具に関してはまだ、大きな変化は起きていません。
そこで、和室にも洋室にも合う現代の仏具を老舗仏具メーカーがデザインしました。その結果、その形状は優しく、佇まいは控えめで、しっかりとした素材感を体現することができました。
今回発売される「Potterin」は、仏具の基本的な組み合わせである三具足の、火たて、香炉、花たてにおりんとりん棒を加えたコンパクトなオールインワン仏具です。日常的にはりん棒と三具足をおりんの中に入れ、花たてをおりんの上に置き、1 つのシンプルな一輪差しとして、普段の暮らしに溶けこみながら花を手向けることができます。特別な時には本体内部より三具足を取り出し、そっと故人に手を合わせることができる、暮らしの近くに寄り添う小さな仏具です。
家族が集う広いリビングスペースに置いても、静かな寝室のわずかなスペースに置いても、違和感なく故人を想う大切な場所を提供してくれます。思い思いの祈りの形に合わせて、多様化した日本人の生活と故人への想いを自然に繋げてくれる、あたらしい考え方の仏具の登場です。
○サイズ:φ68×82mm
○材 質:真鍮、ステンレス、磁器、木(メープル)
○カラー:金色、銀色、ピンクゴールド
○価 格:オープンプライス(実売:16,000円)
○意匠登録 第1516870号
○商標登録 第5600724号
Designer
FLaPP
岡田 心 / Okada Shin
名古屋芸術大学卒業。メーカーのデザイナーを経て、2005 年よりFLaPP Design Studio設立。2013年より、大同大学プロダクトデザイン専攻准教授。
各地の伝統的な産業などと共に、地と人とのコミュニケーションを大切に、微笑みのある生活のデザインを目指す。
デザインについて
1年のなかで「仏壇に向かい手を合わせる」、そんな時間って何回あるのだろうか?という疑問から始まりました。
日々の生活のなかで、故人を想う場というのが身近ではなくなりつつある現代に、もっと近くに、もっと自然に生活に溶け込むことを考えデザインしました。Sotto を置く方々が、故人に対して以前より少しだけ向き合う機会が増え、少しだけ距離が近くなったら嬉しく思います。
Sotto シリーズ 生産地「高岡」について
富山県西部に位置する高岡市は江戸時代より鋳物を始めとした金属加工が盛んな土地であり、その起源は約400 年前の慶長16年(1611年)、加賀藩主である前田利長公が産業の振興を目的に、7名の腕利きの鋳物師を集め、高岡市金屋町に鋳物工場を作らせたことが始まりとなります。当初は生活道具である鍋や釜などを鉄を溶かして作っていましたが、江戸中期頃から次第に銅製品の製造も盛んとなり、茶道具や花器、寺院用の梵鐘や銅像から仏具まで発祥から400年経った今も伝統を守りながら作り続けています。
(文:制作 PR-C_PR制作部-5 / 更新日:2015.02.24)