東京オリンピックのポスターやグッドデザインマーク、NTTのシンボルマークなどのデザインを手がけた亀倉雄策氏(1915-1997)は、日本のグラフィックデザイン史を築きあげたパイオニアであり、世界が注目するデザイナーとして、82年の生涯の幕を閉じるまで、常にトップを走り続けました。
本展は、亀倉氏が集めた国内外のデザイン、アート、写真、建築など、1万冊の作品集・書籍の中から数百点を公開した、2010年の「Library」展以来、二度目の一般公開となります。氏の幅広い興味と交友関係を垣間見ることができる蔵書は、いまでは手に入れることが難しい大変貴重なものばかり。さらに今回は、「+10人のミニ本棚」と題して、10人のクリエイターがおすすめのビジュアルブックを5冊ずつ紹介、コメントを添えて展示いたします。
亀倉氏と10人が選んだ本の数々を、どうぞ会場で手にとってご覧ください。
<亀倉雄策ライブラリー 主な書籍>
創刊号からの「アイデア」、スイスのデザイン誌「graphis」や「ノイエ・グラフィック」、イタリアの建築雑誌「domus」などの雑誌、バウハウス、イサムノグチ、土門拳、石元泰博、ポール・ランド、ソール・スタインバーグをはじめとする作品集、ポスター、CI、ロゴ、タイポグラフィー、パッケージデザインなどのデザイン書籍、建築書、美術書、年鑑、図鑑など。
(亀倉雄策氏の仕事から)
(2010 「Library」展 会場風景)
亀倉雄策 Yusaku Kamekura
1915年新潟県生まれ。1933年日大二中を卒業し、太田英茂主宰の共同広告事務所に勤務。1938年日本工房に入社し、「NIPPON」や「カウパープ」など対外宣伝誌のアートディレクションを手がける。1951年日宣美設立に参画。1960年日本デザインセンター設立に参画し専務取締役となるが、1962年に独立して亀倉デザイン研究所を設立。朝日賞、毎日芸術賞をはじめとする内外の多くの賞を受賞。1980年紫綬褒章受章、1991年文化功労者に選ばれる。1993年ニューヨークADCの“Hall of Fame”(殿堂)入りを果たし、1994年ワルシャワ美術アカデミー初の名誉博士号を授かる。日本グラフィックデザイナー協会会長を、1978年設立時より16年務めた。1997年5月11日急性肺炎のため永眠。日本のグラフィックデザイン史を築きあげたパイオニアであり、世界が注目するデザイナーであった亀倉氏は、82年の生涯の幕を閉じるまで、常にトップを走り続けた。代表作には、東京オリンピック、大阪万博、名古屋デザイン博、ヒロシマ・アピールズのポスターや、グッドデザイン、NTT、ニコン、ヤマギワのシンボルマーク・ロゴタイプがある。
[開催概要]
名 称:亀倉雄策ライブラリー +10人のミニ本棚
期 間:2012年9月24日(月)~ 10月25日(木)
時 間:11:00a.m.-7:00p.m. 日曜・祝日休館 入場無料
会 場:クリエイションギャラリーG8
〒104-8001 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZAビル1F
お問合せ:03-6835-2260
HP:http://rcc.recruit.co.jp/
(文:制作 PR-N_PR制作部-3 / 更新日:2012.09.30)