東京都庭園美術館 本館
約3年にわたる大規模な改修工事を経て新しくなった東京都庭園美術館。
今回のリニューアルで、東京都指定文化財である旧朝香宮邸を継承した本館の設備改修、ならびに建物保存を目的とした調査、 修復、復原を行い、そして新たに、ホワイト・キューブの展示空間が備わった新館が誕生しました。
東京を代表する美術館として、タイムレスな魅力を放つ歴史的建築を次の世代に伝え、よりいっそう多様で分野横断的な表現の舞台となる美術館を目指します。
《正面外観》(松井写真館/1933年頃)
《次室》(松井写真館/1933年頃)
1933年の建設当時、フランスのアール・デコ様式を日本でいち早く本格的に取り入れた旧朝香宮邸では、世界各地から集められた贅沢な素材を惜しみなく注ぎ、フランスのデザイナーたちが集結し華やかな空間を構成するとともに、権藤要吉率いる宮内省内匠寮技師たちによる高度な日本の技が施されました。
本館 次室 香水塔
本館 大客室
本館 殿下居間
創建当初の姿に近づいた旧朝香宮邸
今回のリニューアルでは、大規模な設備の更新のほか、当時の資料を入念に調査し、ディテールにもこだわりながら、殿下居間の壁紙の復原、外壁の塗り替え、アンリ・ラパンがデザインしたセーヴル製屋内噴水器(香水塔)の修復などを行い、1933年の白金の森にあらわれたアール・デコの館へとより近づきました。
リニューアルオープン記念企画展開催中
「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」
2014年11月22日(土)–12月25日(木) 本館
新館
本館に隣接する新館には、現代美術家の杉本博司氏のアドバイスのもと、新しいホワイト・キューブの展示室を設けました。アール・デコ建築の本館から、三保谷硝子製の美しいガラスのアプローチを抜けると、モダンで開放的な空間が広がります。
本館と新館、歴史的建造物と新しい空間を効果的に組み合わせることで、現代美術の展覧会や映像、音楽、パフォーミング・アーツなど、美術館における活動の可能性が拡がります。
新館 テラス
リニューアルオープン記念展開催中
「内藤礼 信の感情」
2014年11月22日(土)–12月25日(木) 新館ギャラリー1および本館
新館カフェ(イメージ)
美術館で楽しく充実した時間が過ごせるよう、魅力的なミュージアムショップとカフェを新設しました。オリジナルグッズやパティシエが提案するオリジナルスイーツも登場します。
カフェ・ド・パレ「邸宅のカフェ」を意味する店名にあるように、旧朝香宮邸に隣接した新館にあるカフェです。庭園を眺めながら優雅なティータイムで過ごしていただけるように、ここでしか食べられないオリジナルスイーツやブレンドコーヒーなど、美術鑑賞の余韻をそのまま楽しむメニューをご用意しております。
東京都庭園美術館
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URL http://www.teien-art-museum.ne.jp/
(文:インテリア情報サイト編集部-1 / 更新日:2014.11.26)