【フォト・レポート】how studio 2014 レポート

how studio 2014

All Photos ©TARO HIRANO / how studio2014

 

【フォト・レポート】
how studio 2014 レポート

 

「how studio 2014」 のスタッフから、事務所やギャラリーの展示風景をまとめた資料が届きましたのでご紹介します。

 

What's how studio

デザインやファッションなど、クリエイションに携わる人々の事務所が多く点在することで知られる中目黒/目黒エリアに事務所を構えるクリエイターが、デザインウィークの期間中にアトリエやスタジオを開放し、それぞれの制作環境や新作のプロトタイプを展示。期間中にしか見ることのできないパーソナルな特別展示会です。

 

このたびはhow studio 2014(2014年11月1日~3日開催)にご来場いただき、ありがとうございました。各会場および開催期間が異なる中、どの会場にもたくさんの方にご来場いただき、無事にイベントを終えることができました。ご来場いただいた皆さまや参加いただいたデザイナーやスタッフ、またサポートしてくださった、すべての皆さまに改めてお礼を申し上げます。

普段なかなか見ることのできないプロダクトデザイナーのアトリエ(一部、ギャラリー)を公開し、そこでデザイナー自身が考えた展示を行うのがデザインイベント「how studio」です。

クリエーターやアーティトの事務所が多く集まる中目黒・目黒エリアで、今一番おもしろい、東京らしいと思えるプロダクトデザイナー4組に参加していただきました。どんな場所でデザインは生まれるのか、どのようなプロセスでデザインを行っているのか。そのリアルな制作現場を見て、何かを感じていただけたのであれば幸いです。


 

TAIJI FUJIMORI ATELIER

藤森 泰司/家具デザイナー
WEB: www.taiji-fujimori.com
 


自身のアトリエでの展示を考えた時、最初から家具の模型を中心にすることは決めていました。僕のアトリエでは、模型はもっとも重要な思考方法であると同時に、もっとも重要な伝達装置でもあります。展示では、模型作業用テーブルに考えるためのスタディ模型をざっくりと置き、いつもの打合せテーブルには伝えるためのプレゼンテーション模型を整然と配置しました。二つのテーブルの関係性と、その周りのアトリエの空間から、何かに辿りつくための愚直なプロセスが伝わったとしたら嬉しいです。デザインは非効率的なところからしか生まれないと思っています。
 


 

JIN KURAMOTO STUDIO

倉本 仁/プロダクトデザイナー
WEB : www.jinkuramoto.com
 


今回の展示は、2013年に開催した初の個展『苦労せず得るものは無し』の作品から“Cloud”と“Shell”の2作品の展示に加え、普段試作を制作する際に使用している作業スペースやモックアップ、最新作“MATSUSO TのNadia chair”を含む家具の試作モデル、過去プロジェクトのリサーチボードやデザイナーの手書きスケッチを公開しました。事務所移転のタイミングで建てられた白く大きな壁には、これまで製作してきた作品の写真がプロジェクターで映し出され、本棚上に知らぬ間に増え続けているデザイナーの“モノ”コレクションとともに多くの方にご覧いただきました。



 

YOTA KAKUDA DESIGN

角田 陽太/プロダクトデザイナー
WEB : www.yotakakuda.com
 


中目黒のスタジオ近くのギャラリーで展示会を行いました。“Off The Wall”のテーマで、壁にまつわるプロダクトとキャプションが部屋をぐるりと取り囲む絵のように一列に展示しました。ガラス玉への重力のみで機能するペーパーホルダーのプロトタイプを10個、また、タカタレムノスのために来春に向けて開発中の時計のプロトタイプを現行モデルを含め13種類を規則性を持ったミニマルな方法で見ていただきました。床に卓球台、天井にミラーボールがある空間で、かえって壁が引き立った展示会になりました。
[後援:株式会社タカタレムノス]
 


PRODUCT DESIGN CENTER

鈴木 啓太/プロダクトデザイナー
WEB : www.productdesigncenter.jp



 

スタジオならではの展示をしてみようと、会期前日の夜にテーブルの上に整然と並べた“作品”を片付け、バックヤードに積んである荷物を開けました。展示はこれまで手掛けてきた仕事や、蒐集した物、一点物のプロトタイプ、モックアップを一同に並べたもの。並べてみると、普段通りのスタジオの風景に近いものになった。山積みの荷物を開いていくことは、このスタジオで過ごした2年半の足跡を辿ることだった。「作ることは悩み続けること」という前ボスの岩崎一郎さんの言葉を思い出しながら、露になっていく、あれやこれやを隠さずに、そのまま展示した。この展示は、今しかできない。how studioは、だから面白い。
 

 

 

(文:制作_インテリア情報サイト編集部-3  /  更新日:2014.12.18)

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