アール・デコの邸宅美術館 建築をみる2015 + ART DECO COLLECTORS

《大客室》(松井写真館 1933年頃)

 

80年余の時を経て、旧朝香宮邸重要文化財指定へ

 

東京都庭園美術館で、建物公開事業の一環として、「アール・デコの邸宅美術館」展が開催されます。
同展は旧朝香宮邸そのものを鑑賞する「建築をみる2015」展とコレクターたちが収集したアール・デコの名品による「ART DECO COLLECTORS(アール・デコ・コレクターズ)」展の2つの展覧会によって構成されています。

 

《次室》(松井写真館 1933年頃)
玄関


 

「建築をみる2015」展では、文化財としての“建築”に焦点を当て、その魅力を掘り下げて考えます。内装と一体的にデザインされたオリジナルの家具や調度品を用いて竣工当時の邸宅空間の再現を試みます。

 

大食堂

 

ベランダ

 

東京都庭園美術館 外観南面

 

同時開催となる「ART DECO COLLECTORS(アール・デコ・コレクターズ)」展では、アール・デコ作品を収集している個人コレクターたちが紹介されます。彼らの普段は見ることのできない貴重なコレクションを通してアール・デコの魅力を解きほぐします。

 

《コーヒー・ティーセット》
デレイド兄弟社 デザイン制作:1930年 Ise Foundation
《装飾パネル 競技者 C》
ルネ・ラリック 1912年 大村美術館(角館)蔵


 

立像《ガラテ》
ルネ・ラリック 1924年
大村美術館(角館)蔵
《衝立》
エドガー・ブラント 1920年頃 Ise Foundation
ヴィクター・シュレッケンガスト
プレート《ダンス・モデルヌ》
(ジャズシリーズより)
1931年頃 Ise Foundation
©Christie’s Images Limited 2015


 

 

[旧朝香宮邸の重要文化財指定について]

2015年7月8日(水)、旧朝香宮邸は重要文化財(建造物)に指定されました。この建物は、朝香宮家の本邸として1933年に竣工した建築であり、戦後は外相公邸や、迎賓館として使用され、1983年に美術館として公開され現在に至っています。竣工から80余年が経った今も大きな改変が加えられることなく当時の姿を保っており、宮内省内匠寮による邸宅建築の頂点のひとつとして意匠的に優れている点などが高く評価されました。

〇重要文化財指定部分 旧朝香宮邸 四棟一基 本館、茶室、倉庫、自動車庫、正門、土地

 

[開催概要]

会 期:2015年7月18日(土) ~ 9月23日(水・祝)
会 場:東京都庭園美術館(本館・新館)
休館日:第2・第4水曜日  *ただし9月23日(水・祝)は開館
開館時間:10:00 ~ 18:00
     *ただし毎週金曜日は夜間開館のため21:00まで
     (入館は閉館の30分前まで。)
主 催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
協 力:東京藝術大学、大倉陶園
出品協力:イセ文化財団、大村美術館、オールファッションアート研究所
年間協賛:戸田建設株式会社


 

www.teien-art-museum.ne.jp

 

(文:制作 PR-N_PR制作部-3  /  更新日:2015.07.18)

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