photo : Akihiro Yoshida
nendo 国際オフィス家具見本市「ORGATEC 2016 」にて
新作「rolling workspace」をお披露目
nendoはドイツのケルンで隔年開催されるオフィス家具最大の見本市「ORGATEC」のためにデザインした空間インスタレーション「rolling workspace」をお披露目します。
まずは、どのオフィスにも見られる四角いホワイトボードを見直すことが創造性を誘発する環境を生むキッカケになるのでは、と仮定し、ホワイトボードを円形にすることで自由にオフィス内で転がしたり、壁に立て掛けられるようにすることを考えました。
photo : Akihiro Yoshida
photo : Akihiro Yoshida
また、このような形になることでアイディアも直線的ではなく、スパイラル状に連鎖したり、放射状に広がるような書き方をしてもらうことを期待しています。デスクやベンチ、ハイカウンターなども合わせてデザインし、それぞれにスリットを設け、ホワイトボードを手軽に固定してパーティションとしても使えるようになり、裏面がファブリックで仕上がっていることで吸音効果も生まれました。
photo : Akihiro Yoshida
家具だけでなく空間にもこのアイディアを応用し、床面にスリットを入れることで部屋を仕切る「建て具」として使ったり、個室や収納棚の「扉」として利用したり、さらには壁面に多数のスリットを用意することで複数のホワイトボードを「ファイリング」することも考えました。
photo : Akihiro Yoshida
こうした様々なスリットは自転車のスタンドとして使うこともできるため、通勤に使用した自転車をそのままデスクまで乗り入れることを想定しています。
photo : Akihiro Yoshida
コロコロ転がりまわるホワイトボードと相まって、頭の「回転」をくるくると促すような動的なワークスペースとなることを試みたインスタレーションです。
【開催概要】
期間:10月25日(火)- 29日(土)
時間:9:00 - 18:00 (最終日は16:00まで)
会場: ケルンメッセ ホール 7.1 ブースB050
http://www.koelnmesse.jp/orgatec/
(文:制作_インテリア情報サイト編集部_2 / 更新日:2016.10.25)