~ 被災地を想う気持ちや愛が雫となって溢れ出す ~
渋谷エクセルホテル東急では、館内のクリスマス装飾に、2011年の東日本大震災で被災した宮城県石巻市、岩手県陸前高田市、福島県いわき市などの女性達(以降『グランマ』と呼びます。)の手作りで仕上げられたオーナメントが昨年より使用されています。そして今年は新たにラウンジ「エスタシオン カフェ」の象徴的存在である大きなゴムの木にも装飾が施されました。
手を使い、会話を楽しみ、一生懸命ものを作ることが生活の糧となり、明日に生きる喜びの源となることを願う気持ちから「東北グランマのクリスマスオーナメントプロジェクト」は始まりました。その主旨に賛同した渋谷エクセルホテル東急では、昨年より館内のクリスマス装飾と宿泊プランに、このオーナメントが使用されています。
「東北グランマのクリスマスオーナメント」はオーガニックコットン製品の製作過程で出る残布を活用し、「エコノミー&エコロジー」をテーマに日本を元気にするプロジェクトという役割も担っています。が、そういった大きな目的とは別に、オーガニックコットンは優しさとあたたかさに溢れた手触りで、かわいらしい星やハート、赤ちゃんなどのオーナメントは、他の煌びやかなオーナメントの中で大きな存在感を放っています。ロビー階の最も人通りの多いエリアに置いてあるクマの親子のぬいぐるみは、来客者が写真を撮る人気スポットになりました。このクマはやはりオーガニックコットンで出来ており、親子が色違いで着ているベストは石巻のグランマが編んだものです。
■「東北グランマのクリスマスオーナメント」
今年新たに施された「エスタシオン カフェ」のゴムの木の装飾には、オーガニックコットン製品の残布とヤクの混紡糸を使用した大きなオーナメントが使用されています。これは陸前高田のグランマ達が一つ一つ手作りしたもので、雫をイメージしたボール状のもの、ハート型、雪の結晶型の3種類あります。これらは“ゴムの木=エスタシオン カフェ=渋谷エクセルホテル東急”から被災地を想う気持ちや愛が雫となって溢れ出している様子をイメージしたものです。煌びやかではありませんが、見る人の心にあたたかさが伝わる、と来客者からも好評です。
≪概要≫
■「東北グランマのクリスマスオーナメント」設置場所
3階エントランス、 5階ロビー、 25階日本料理「旬彩」、 25階フレンチレストラン「ア ビエント」
*5階ラウンジ「エスタシオン カフェ」内ゴムの木
■装飾期間
2014年11月13日(木) ~ 2014年12月25日(木)
*「エスタシオン カフェ」内ゴムの木のみ、1月末まで装飾予定
渋谷エクセルホテル東急概要
東京都渋谷区道玄坂1-12-2(渋谷マークシティ内)
TEL. 03-5457-0135 / FAX. 03-5457-0309
JRほか各線「渋谷駅」直結。2000年4月開業、客室数408室、レストラン3ヶ所、宴会場5ヶ所。
2013年12月、フレンチレストラン「ア ビエント」改装。2014年3月、日本料理「旬彩」改装。
2014年5月、ラウンジ「エスタシオン カフェ」改装。2014年1月~6月客室改装(12フロア)。
「SHIBUYA Oasis & Entertainment(渋谷オアシス&エンターテインメント)」を基本コンセプトとし、エンターテインメントシティ・渋谷の街の雰囲気を感じられる場所であると同時に、館内に一歩足を踏み入れると、安らぎと落ち着きのある空間・サービスを提供。
東北グランマの仕事づくり
働くよろこびとこころの交流を
ご存じのとおり、2011年3月11日の東日本大震災は、東北地方を中心に甚大な被害をもたらし、多くの命、財産、そして仕事を奪い、人々の生活を今も脅かしています。沿岸部で漁業や衣料の製造に携わる女性たちもまた一瞬にして何十年も毎日続けてきた「仕事」を失いました。不安と孤独を抱える人々が日常を取り戻すために「日々の仕事」を創りだす。手を使い、会話を楽しみ、一生懸命ものを作る。それが生活の糧となり、明日に生きる喜びの源となることを願うきもちから「東北グランマのクリスマスオーナメント」が生まれました。
http://portal.grandmaproject.jp/
https://www.facebook.com/tohokugrandma
(文:インテリア情報サイト編集部-6 / 更新日:2014.12.11)