世界最大規模の家具見本市「ミラノ・サローネ」は、2012年4月17日から22日までの6日間、イタリア・ミラノのフィエラ(本会場)とフォーリ(市内会場)で開催されました。
ミラノサローネ2012から、イタリアブランドメーカーを中心に紹介しながら、これから来るであろうフォルムやカラ―のトレンドの予測を、お伝えしていきます。
次も同じく、ミラノサローネ家具見本市本会場ローフィエラの16-20号館のデザインブース、Driade(ドリアデ)の会場から。
イタリアにおけるモダン家具の代表的メーカであるドリアデ社は、1968年にピアチェンツァに設立されました。創業者のエンリコ&アントニア・アストリ、アデライデ・アチェルビの3人は、即興性と直感性を活かし、文化・精神性を優先する理念を掲げ、モダン家具デザインに多くの影響をもたらします。その後も多くの著名なデザイナーを迎え、数々のモダン・ファニチャーを生み出します。
圧巻なのは1985年より加わったフィリップ・スタルクとのコラボレーションです。時代の寵児がインスピレーションした全く新しい質感のスタッキングチェア、フロアスタンドなどは多くの話題を提供しました。
それらの家具に加え、ドリアデの理念はデザイン性の高い食器・インテリア用品にも現れています。
今回のDriade(ドリアデ)のブースは、昨年に引き続きリゾート等のアウトドアでまとめられていました。
前年同様、会場を囲むようにおいてあるFabio Novembre(ファビオ・ノヴェンブレ)のNemoが出迎えてくれます。
Ludovica+Ralomba(ルドヴィカ+ロベルト・パロンバ)の新作。ガーデン用ソファ。
中央のグリーンのテーブルはプロダクトデザイナーMiki Astori(ミキ・アストリ)のデザインです。
いづれもスチール製のしっかりとしたテーブルや椅子、ソファでした。
以下は、Fredvikson Stallardの新作。
キャスターが付いているので、雨の時庭に出していてもすぐに移動できます。素材等も雨に強いナイロン製で編まれたシートです。
2010年注目を浴びた椅子「Nemo」のデザイナーFabio Novembre(ファビオ・ノヴェンブレ)も新作を発表していました。
以下は、 Fabio Novembre(ファビオ・ノヴェンブレ)の新作。
この椅子の名前は「56h」。
この椅子は名前は「36h」。
いずれも籐で編まれた、どう座ればいいか考えてしまう不思議な椅子たちです。人体部位をデザインテーマにするFabio Novembre(ファビオ・ノヴェンブレ)らしい新作でした。
今回も、コンテンポラリーだけどクラッシックを大事にするDriade(ドリアデ)らしい新作でした。
次回は、引き続き、家具見本市本会場ローフィエラの16-20号館のデザインブースから、お届けします。
ミラノサローネ2012~ローフィエラKartell(カルテル)会場から
http://www.interior-joho.com/interior/detail.php?id=1178
ミラノサローネ2012~ローフィエラMOROSO(モローゾ)会場
http://www.interior-joho.com/interior/detail.php?id=1171
(文:KEIKO YANO (矢野 恵子) / 更新日:2012.05.12)