我々の時代の最も偉大な建築
建築という芸術 評伝フランク・ゲーリー
鹿島出版会から発売の『建築という芸術 評伝フランク・ゲーリー』を紹介します。
「我々の時代の最も偉大な建築」(P・ジョンソン)。ピュリッツァー賞受賞の建築批評家ゴールドバーガーによる、待望の評伝。
自己不信に陥りがちで、自分の建築を受け入れてもらうことで自分自身も受け入れてもらいたいと切望している――トロントのユダヤ人移民の息子だった生い立ちを抱え、決して社交的でない「はみ出し者」が、やがて建築の形態と技術を革新させ、ヒーローとなっていった。サンタモニカの衝撃的な自邸から、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの躍動、ビルバオ・グッゲンハイムの不世出の形態まで、ゲーリーと、その建築のすべてを読み解く。
「アートと深く関わり、多大な影響を受けてきたゲーリーは、デジタル技術が、建築家が実質的にアーティストに追いつくための手段として有効であることにいち早く気づいていた。彼自身はコンピュータを使うことは好きではなかったが、独創的なフォルムの創造者であると同時に技術革新者でもあることを自負しており、デジタル技術には、建築図面の作成の効率化という設計事務所における最も一般的な用途を超える可能性があることを見抜いていた。これまで建設不可能だった斬新で複雑な形態も高度なエンジニアリングによって建設可能になる。彼は、人が想像しうるすべての形は、コンピュータを使えば技術的検討ができることに気づいた。デジタル技術は建築のイマジネーションを解き放つことができるのだ」(本文より)
・企画展「建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”」 >>>>
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目次
はじめに
1 スーパームーンの夜
2 カナダ
3 太陽の下での生活へ
4 建築家になる
5 権力との折り合い
6 ヨーロッパ探訪の旅
7 ロサンゼルスでの再出発
8 独立
9 円熟に向かって
10 サンタモニカの家
11 魚、その他の形
12 世界の舞台へ
13 ウォルト・ディズニー・コンサートホール――第一楽章
14 グッゲンハイムとビルバオ
15 ウォルト・ディズニー・コンサートホール――第二楽章
16 ニューヨーク、試練と勝利
17 80歳を迎えて
18 テクノロジーのレガシー
19 ドワイト・アイゼンハワーからルイ・ヴィトンまで
20 アーカイブとレガシー
21 パリにて、回想と未来への展望
訳者あとがき
著者について
原著者 ポール・ゴールドバーガー
建築批評家。「ニューヨークタイムズ」紙の建築批評家として15年間活躍し、建築に関する執筆活動によりピュリッツァー賞を受賞した。『ニューヨーカー』誌の建築批評家を経て、『ヴァニティフェア』誌の寄稿編集者を務める。著書多数。近著はBallpark, Why Architecture Matters, Building Up and Tearing Down: Reflections on the Age of Architecture, Up from Zeroなどがある。ニュースクールで教鞭を執るかたわら、建築、デザイン、歴史的保存、都市について全米各地で幅広く講演を行っている。ニューヨーク在住。
訳者 坂本和子
東京生まれ。翻訳家。日米で建築を学び、建築設計・建築教育に携わった後、翻訳家として活動し、建築・デザイン分野の書籍、展覧会、ウェブサイト等の翻訳を数多く手がけている。
【書籍概要】
『建築という芸術 評伝フランク・ゲーリー』
出版社 : 鹿島出版会 (2024/5/21)
発売日 : 2024/5/21
言語 : 日本語
単行本 : 592ページ
ISBN-10 : 4306047083
ISBN-13 : 978-4306047082
寸法 : 19 x 13 x 3.2 cm
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(文:制作 クリエイティブ事業部_PR / 広告-1 / 更新日:2024.05.23)