ここに棲む ― 地域社会へのまなざし
14組の建築家・アーティストが地域を見つめる
地域に棲まうことこれは誰もがあたりまえのように実践していることを掘り下げて私たちの未来を考えていく−展覧会がアーツ前橋で開催中です。
現代の日本は、物質的/経済的豊かさとは異なる価値観を人々が大切に考え始め、地域社会を見直す転換期を迎えています。自然との共生、脱成長型経済、高齢化の進展や家族のあり方の変容が目の前の差し迫った問題として、個人の生き方に大きな影響を与えていると言えるでしょう。
建築デザインの領域においては、コミュニティとの関わりや恊働が重視され、理念や美意識を中心に据えたエリート的で排他的とも言える建築デザインとは異なる傾向が求められ始めています。アートの領域においては、地域性や個人の違いの多様性を肯定していく表現が注目され、もっとも個人的といえる記憶や身体感覚、そして境界によって隔てられたもの同士の関係をつくりあげることに大きな関心が寄せられています。
建築批評家のケネス・フランプトンは1983年に「批判的地域主義に向けて」と題された論文において、土地の歴史/文化/自然環境を空間デザインに反映させることを提唱しました。それから30年が経ち、私たちはもう一度社会の変化を見つめ直し、私たちが日常生活において感じている地域との結びつきを建築デザインやアートなどを通して考えてみる時期が来ているのではないでしょうか。
今ここにある問題や環境に目を向ける建築家やアーティストの実践から、私たちのこれからの棲まいを考えることを本展では目指します。
Eureka《Dragon Court Village》2013年 木村崇人《森ラジオ ステーション》2014年
Photo: Ookura Hideki / Kurome Photo Studio
ツバメアーキテクツ《旬八青果店 二号店》2013年 三田村光土里《Art & Breakfast Melbourne》 2011年
©ツバメアーキテクツ
小林エリカ《光の子ども》2013年 藤野高志/生物建築舎《食地》2009年
©リトルモア、ギャラリー360°、360°グラフィックス Photo:Taku Hata(Shokokusha)
【展覧会概要】
会 期: ~2016年1月12日(火)
開館時間:11時から19時まで(入館は閉館の30分前まで)
休 館 日:水曜日(12月23日は開館し、12月24日は休館)、年末年始(12月28日―1月4日)
観 覧 料:一般:600円/学生・65歳以上・団体(10名以上):400円/高校生以下:無料
※障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料
※会期中割引…以下のいずれかの条件でご来館の方は、観覧料が400円になります。
所 在 地: 群馬県前橋市千代田町5-1-16
①街なかランチ割:前橋市発行の「まちなか楽食マップ」に掲載のお店で食事された当日のレシートをお持ちの方
②トワイライト割:17時以降に来館された方
【参加建築家・作家名】
アトリエ・ワン+福祉楽団 Atelier Bow-Wow + Fukushi Gakudan
乾久美子+東京藝術大学乾久美子研究室 INUI Kumiko + Tokyo University of the Arts Inui Lab
Eureka
木暮伸也 KIGURE Shinya
木村崇人 KIMURA Takahito
小林エリカ KOBAYASHI Erika
ツバメアーキテクツ Tsubame Architects
照屋勇賢 TERUYA Yuken
藤野高志/生物建築舎 FUJINO Takashi/Ikimono Architects
藤本壮介 Sou Fujimoto
水谷俊博建築設計事務所 Toshihiro Mizutani Architects
三田村光土里 MITAMURA Midori
山極満博 YAMAGIWA Mitsuhiro
ライゾマティクス リサーチ Rhizomatiks Research
主 催:アーツ前橋
協 力:上毛新聞社、前橋工科大学
後 援:朝日新聞前橋総局、共同通信社前橋支局、産経新聞前橋支局、時事通信社前橋支局、東京新聞前橋支局、日本経済新聞社前橋支局、毎日新聞前橋支局、読売新聞前橋支局、NHK前橋放送局、群馬テレビ、FM GUNMA、まえばしCITY エフエム
http://artsmaebashi.jp/
(文:制作 PR-N_PR制作部-3 / 更新日:2015.11.26)