東京国立近代美術館工芸館の未来へつづく美生活展

  (左)ルーシー・リー《青釉鉢》1978年    (右)マルセル ・ブロイヤー《肘掛け椅子》1922‐24年頃

 

1920~2010年代 所蔵工芸品に見る 未来へつづく美生活展
Longing for Modernity : The 1920s -2010s from the Crafts Gallery’s Collection


今、あらためて、丁寧な「暮らし方」に注目が集まっています。素材や技法に心を尽くし、丹念に作られた工芸作品には、時代を越えて、私たちの生活を折り目正しく保つことができるように促す力が備わっているようです。日本人の暮らし方が大きく変化するなかで、先人たちはどのような「暮らし」を思い描いて、身の回りの器や家具に、このような丁寧さ、丹念さを籠めてきたのでしょう。


今回、近代から現代の工芸作品と、あらためて向き合い感じることは、モダンという名の未知への強い憧れが、全体を通底しているのではないかということです。暮らしに近い工芸作品だからこそ、憧れがより濃く現れているのかもしれません。

 

 吉岡堅二《椅子による女》1931年

 

本展では、1930 年代・40 年代の当時における生活を垣間見させるような絵画作品も交え、所蔵作品を中心とした約100点を展示します。

 

会場では、ファッション・デザイナーの皆川明氏、インテリア・デザイナーの中原慎一郎氏とのコラボレーションで構成する展示コーナーも併設します。明治以降、工芸作品に受け継がれている几帳面さ、季節感、素材による表情の豊かさ、また挑戦的な表現などに焦点をあて、現代の私たちの美学のルーツとなった、心地よい時間を特集します。

 


【開催概要
会場:    東京国立近代美術館工芸館
会期:    2015年12月23日(水・祝) - 2016年2月21日(日)
開館時間:    10:00 - 17:00

※入館時間は閉館30分前まで
休館日:    月曜日(1月11日は開館)、年末年始(12月28日[月]-2016年1月1日[金・祝])、1月12日[火]
観覧料:    一般210円(100円)
大学生70円(40円)
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。

高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会、賛助会員、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、会員証、障害者手帳をご提示ください。 
無料観覧日:    2016年1月2日(土)、1月3日(日)、2月7日(日)
主催:    東京国立近代美術館
住所: 東京都千代田区北の丸公園1-1
http://www.momat.go.jp/cg/

 

 

 

 

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(文:インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2015.12.28)

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