nendoが手掛けた奈良県JR・近鉄 天理駅の駅前広場
「CoFuFun(コフフン)」 完成
2014年から取り組みがスタートしていました、天理駅の駅前広場開発プロジェクトが完成し、駅前広場「CoFuFun(コフフン)」が2017年4月23日(日)にグランドオープンしました。
この開発プロジェクトに携っていたnendoからお知らせが届きましたのでご紹介します。
近隣住民の憩いの場としてのみならず、イベントや観光情報の発信拠点として、さらには周辺地域の活性化を目的とし、約6000㎡に渡る駅前の広場に、カフェやレンタルサイクルをはじめとするショップ、総合案内所、遊具、屋外ステージ、待合スペースから案内版や看板などのサインまでデザインいたしました。
コンセプトは「古墳」
コンセプトは、天理市内に多数点在しながら日常生活に美しく溶け込んでいる「古墳」。この古墳を天理の歴史的特徴を示すアイコンと捉え、それらを複数組み合わせて起伏に富んだランドスケープを作り、山々に囲まれた奈良盆地という地理的特徴を表しました。古墳の段差は、移動手段としての階段だけでなく、腰かけるためのベンチとして、さらにはステージやカフェの屋根として様々な役割を持たせた結果、まるで全体がカフェであり、全体が遊具であり、全体が大きな家具に感じられるような、そんなゆるやかな空間ができあがりました。
広場の名称は「古墳」と、「フフン~♪」から「コフフン」
広場の名称「コフフン」は、デザインの主要モチーフである「古墳」と、「フフン~♪」と思わず鼻歌を歌いたくなるような心地良さを提供したいという想いや、天理市民が「フフンッ」と他人に笑顔で自慢できるような場所となって欲しいという思いから名付けました。
英語表記の「CoFuFun」には「共生、仲間」を意味する「co」と、「楽しい」を意味する「fun」が含まれており、海外からの訪問客にも日本語名と同様のニュアンスがそれとなく伝わることを目指しています。
Collaborator : 井渡屋、(株)日本デザインセンター 色部デザイン研究室
Photographer : 太田拓実(space)
「CoFuFun(コフフン)」Official Website
http://cofufun.com/
(文:インテリア情報サイト編集部-1 / 更新日:2017.04.27)