【新潟県】第5回「燕三条 工場(こうば) の祭典」 開催

 

新潟県燕三条地域の企業が一斉に工場を開放する、年に1度のイベント
開け、KOUBA!燕三条に丸ごと触れる秋の4日間
第5回「燕三条 工場(こうば) の祭典」 開催


工場・耕場・購場、3つのKOUBAを楽しむ秋の祭典
開催期間: 2017年10月5日(木) - 8日(日)


金属加工の産地新潟県燕三条地域の名だたる企業が一斉に工場を開放し、ものづくりの現場を見学・体験できるイベン
ト「燕三条 工場の祭典」は、2013年にスタートし、今年で開催5回目を迎えます。今年は、「開け、KOUBA!燕三条に丸ごと触れる秋の4日間」のテーマのもと、103拠点 (6月20日時点) の工場を開放し、2017年10月5日(木) - 8日(日)の4日間にわたり開催します。
 

 

燕三条地域(三条市・燕市)は新潟県のほぼ中央、信濃川沿いに位置する、面積約540km2、人口約18万人規模の地域
です。山々からミネラル豊富な雪解け水が信濃川に流れ込み、肥沃な大地を形成し、米をはじめ、野菜、果樹など上質
な農作物が作られる農業地域であり、また、日本で一番社長が多い街とも呼ばれ、家族経営や数人程度の小規模な企業が、刃物や金属洋食器などの金属製品を中心に、世界に誇る多種多様な製品をつくり出しています。

 

両市の「ものづくり」の歴史と伝統をひも解くと、江戸時代の和釘づくりが転機であるといわれています。三条では江戸時代に大規模な新田開発が行われたことから、それに伴い農具を中心とした刃物作りが発展していく一方で、江戸から膨大な和釘の需要を求められたことから、和釘製造が盛んになりました。明治時代になると、和釘鍛冶から大工道具や庖丁などの刃物鍛冶への転換が進み、これらの製品は信濃川の河川を利用した流通の発達により、金物商人を通じて全国へと届けられました。越後平野の中心地で河川の合流地でもあったことから、街道の宿駅であり、河港として船便に恵まれていたため、都市への輸送だけでなく、物資の集散地としても商業が発達し、広く鍛冶製品の品質が知れ渡りました。熱した鉄を繰り返し打ち叩いて鍛え上げ研ぎ澄ます技術から生み出される道具は、何年、何十年と使い続けられ、研ぎ直しのために鍛冶職人の手に戻ってくることも多くあります。


一方、燕では、江戸時代に鎚起銅器の製法が伝えられたことなどから、和釘作りから銅器など別の金属加工業へ転換
していきました。職人が一枚の銅板を叩き上げ生み出す急須や花器は、使う程に光沢を増すと言われています。また、
長年培ってきた金工技術の評判により、大正時代に入ると洋食器の生産に金工技術が活かされました。その後も鍋やケ
トルといった金属ハウスウェアも手掛け、金属加工一大生産地へと発展してきました。工業化が進んだ現代でも鍛冶や
鎚起などを始めとした伝統的な技法を守り続けている職人も多数存在しています。さらに、職人たちはただ伝統を守っ
ているだけではなく、科学的な検証・知見により、伝統技術を見直し、時代の流れに合わせ、現代の暮らしを豊かにす
るため、その製品を日々更新し続けています。

農業と商業が、工業と有機的に結びつきながら、世界有数の高度な技術集積地となった「ものづくりのまち 燕三条」。この地を訪れれば、職人たちの類まれなる技と心に出会うことができます。

 


 

 

「工場(KOUBA)」83社に加え、「農業」を営む11社が「耕場(KOUBA)」として、そして、KOUBAでつくられたアイテムを販売する「購場( KOUBA)」9社が参加します。燕三条地域の工場だけでなく、真摯に農業や商いに取り組むKOUBAが皆様に新たな扉を開きます。
 

期間中は、普段は閉じられている場所を訪れ、KOUBA(工場、耕場)で働く人々と気軽に触れあい、職人たちの手仕事を間近に見てものづくりの現場を見学できるほか、体験型のワークショップや見学ツアーにもご参加いただけます。KOUBAを見学してみたい方、ものづくりに興味のある方、職人と話してみたい方など、大人から子供まで気軽に参加可能なイベントとなります。またKOUBA(購場)では、この地でつくられた産品を手にすることができます。

 

「燕三条 工場の祭典」は、普段閉ざされているKOUBAを特別に開放し、ものづくりの現場を見学、体験できる年に1度の特別なイベントです。KOUBAを巡り、日本の素晴らしいものづくりと職人の思いや誇りを実際に体感ください。

ワークショップ例:ヤスリの目立て体験(柄沢ヤスリ)、純銅ペーパーナイフの彫金体験(サクライ)、
                       鋏(はさみ)の組立&鋏ケース作り体験(小林製鋏)、他多数

 

 

 

開催期間中の各種イベントをご紹介します。

|   「燕三条 工場の祭典」 オフィシャルイベント「産地の祭典」 

日本全国、世界各地に点在する産地の今を体感する、新たな取り組み「産地の祭典」が、新たにスタートします。日本が世界に誇る産地として、「燕三条 工場の祭典」は、これまでもミラノサローネへの出展、高岡クラフツーリズモとのコラボレーションイベント、台湾の文博会への参加など、 様々な産地との交流を通し、各地と繋がり、また、実際に協働した体験を通して、それぞれの産地の特色を多角的に伝えてきました。「産地の祭典」では、ともに学んでいく場づくりを、「燕三条 工場の祭典」を起点にスタートいたします。期間中、全国各地の産地の今が、この場所に集います。

 

 


 

昨年は、三条ものづくり学校を会場に、中川政七商店の「大日本市博覧会」が、連携イベントとして「燕三条 工場の祭典」に参加しました。

 

【開催概要】
会場:三条ものづくり学校多目的ホール 新潟県三条市桜木町 12-38(三条駅より徒歩10分)
会期:10月5日(木)~8日(日)
時間:10:00-17:00
参加予定産地:高岡伝統産業青年会(富山県高岡市)、うなぎの寝床(福岡県久留米市)、石巻工房(宮城県石巻市)
                     RENEW(福井県鯖江市等)、G.F.G.S(新潟県加茂市)、VISION GLASS(インド)など。

 

 

 

| オフィシャルレセプション

今年も夜の工場を開きます。各工場を舞台にレセプションを開催し工場の作業から離れた職人たちとの交流の場として開放しイベントを実施します。今年は更に盛りだくさんの内容で皆様をお迎えします。燕三条地域の工場を巡る旅、夜の部もぜひお見逃しなく。
 


スパイス研究所

 

 

株式会社テーエムを中心とした「奏でる工場」       

 

 


三条果樹専門家集団

 

 

 

| 工場見学・体験

工場が趣向をこらしたワークショップや見学ツアーを開催します。子供から大人まで楽しめるイベントとなっています。

 


 

 


 


 


 


 


 


                

         

| オフィシャルバスツアー

期間中、「燕三条 工場の祭典」オフィシャルバスツアーを実施します。歴史ある工場を巡る「継承される技術」、3つのKOUBAを巡る「工場x耕場x購場」など、テーマを設けたバスで巡る工場見学の旅です。各コースを担当する個性豊かなガイドたちの独自の視点により、訪問先の工場をはじめ、燕三条地域の様々な魅力に出会うことができます。

 


オフィシャルバスツアーの車内

 


 

三条果樹専門家集団    

 

2017年度 参加予定KOUBAより一部抜粋

日野浦刃物工房(工場)
1905年創業。一から完成まで一貫して日本の伝統技術を用いた刃物づくりを行う。自由鍛造による製造のため、国内外から変わった形状の刃物製作の依頼が寄せられる。より多くの「種類」ではなく、より多くの「信頼」を得られる製品づくりを目指している。2012年に日野浦司が国から伝統工芸士の認定を受けた。


イシモク(工場)
桐文化を未来に繋ぐものづくり。1973年創業。桐タンスの伝統工芸技術を応用し、現代のライフスタイルに合った桐の家具や小物をデザイン・開発。桐の新しいカタチを追求した製品づくりに取り組んでいる。


北興商事(工場)
金属加工産地で循環するリサイクル技術 。金属リサイクルの技術をベースに、金属・プラスチック・廃棄物などのマテリアルリサイクルを展開している。国際規格のISO品質/環境・優良産廃処理業者認定を取得。近年は、環境商材の販売や、障がい者施設・公立高校とのリサイクル業務にも取り組んでいる。期間中は電線の皮むき体験を行う。


大泉物産(工場)
カイ・ボイスンのカトラリーも製造。1943年創業。デンマーク人デザイナーのKay Bojesen(カイ・ボイスン)とOle Palsby(オーレ・パルスビー)がそれぞれデザインしたカトラリー「カイ・ボイスン」と「ICHI」を製造する権利を世界で唯一もち、カトラリー以外にも高いステンレス加工技術で様々なものづくりを行う。
 

越後味噌醸造(工場)
越後の味を守り続ける味噌の醸造元 。燕市吉田にて1771年酒蔵開業、1931年に味噌蔵開業という歴史を歩む。大正から使用し続けている木桶で現在も手間暇かけて味噌を仕込む。味噌蔵には味噌の香りが漂い、木桶に触れると重厚感と歴史の厚みが感じられる。期間中は、味噌仕込み体験を行う。


渡辺果樹園(耕場)
モーツァルトが流れる名曲果樹園。日本梨、西洋梨(ルレクチェ)、葡萄の生産・販売を行う果樹園。食べたら思わず笑顔がこぼれるような果実を届けることを目指して、日々栽培に取り組む。期間中は、肥沃な土壌の柔らかさを感じることができる「果樹園で寝転び体験」や「葡萄の収穫体験」を行う。


三条スパイス研究所(耕場)
新たなスパイス料理をここ三条から。東京押上にある「スパイスカフェ」の伊藤一城シェフ監修のもと、「スパイス=異なるものをミックスして新しい何かを生み出すこと」という考え方に沿って、街や暮らしを再編集していくことを目指す食堂。ここにしかない独自のスパイス料理の提供を通して、訪れる人たちと共に「暮らしの調合」について学ぼうとしている。


燕三条駅観光物産センター 燕三条Wing(購場)
燕三条のアンテナショップ 。燕三条の観光と産業の情報発信拠点。燕三条の観光情報発信と優れたデザイン性と高い品質を誇る燕三条産品の展示販売を行っている。

 

 

 

【開催概要】
開催名:「燕三条 工場の祭典」
開催期間:2017年10月5日(木) - 10月8日(日) 9:00-16:00 (*12:00-13:00を除く)
開催場所:新潟県三条市・燕市全域 及び 周辺地域
参加工場数:103拠点(工場:83社 耕場:11社 購場:9社)
交通:上越新幹線・JR弥彦線「燕三条駅」から「三条ものづくり学校」まで臨時バスを運行予定 ※便数に限りがあります
参加費:無料
 

運営チーム
主催・運営: 「燕三条 工場の祭典」 実行委員会
イベント全体監修 :method
アートディレクション、デザイン: SPREAD
ブックレット編集:BACH
撮影:神宮巨樹、古平和弘
プロジェクション: 岸本智也
Website http://kouba-fes.jp
SNS https://www.facebook.com/koubafes https://twitter.com/koubafes

 

 

【参考情報】

「燕三条 工場の祭典」の活動実績
2013年に初回を迎えて以来、今年で5回目を迎えます。毎回、テレビ番組、新聞をはじめとする数多くのメディアにより取り組みが発信され、日本全国に大きな反響を呼びました。会期中以外にも燕三条以外での展示プロモーションや各種賞を受賞しています。

2014年 ふるさとイベント大賞にて選考委員特別賞を受賞。産業観光まちづくり大賞にて経済産業大臣賞、グッドデザイン賞を受賞 。世界最大のデザインの見本市ミラノサローネに出展、「燕三条工場の祭典」の取り組みをイタリア・ミラノより世界に向けて発信。
2015年 東京都港区のアクシスギャラリーにて、「燕三条 工場の祭展.産地のプロセス」を開催。
2016年 第3回「燕三条 工場の祭典」のポスターが「日本観光ポスターコンクール」にて総務大臣賞を受賞
2017年 台湾デザインセンター運営のもとで実施されるクリエイティブトレードショー「台湾文博会」からの招待をうけて4月19日(水)~23日(日)、エキシビジョン「工藝現場 Crafts LIVE」を開催。

来場者実績
2013年 第1回 10,708名
2014年 第2回 12,661名
2015年 第3回 19,312名
2016年 第4回 35,143名

KOUBAの祭典 ステートメント
1, 工場(こうば)では、誇りを持って何事にも全力で取り組む事
2, 工場(こうば)で、ものづくりの本質を人々に体感してもらう事
3, 工場(こうば)が活性化することで、地元地域の雇用に貢献する事
4, 工場(こうば)での仕事が、子供達にとって憧れや夢となる事
5, 燕三条の工場(こうば)を、ものづくりの聖地にする事

KOUBA見学の取組方針
毎日私たちが「ものづくり」をしている場所、それが「工場(こうば)」。
私たちの誇りの結晶である「工場(こうば)」こそが、
私たち自身の魅力を最大限に発揮できる場所。
いま、私たちの「工場(こうば)」を開放し、多くの人々に「ものづくり」を感じてもらおう。
私たちは「工場(こうば)」で「ものづくり」を行い、商品の作り方、そして商品そのものを熱く語ろう。
きっと「工場(こうば)」を訪れた人々は、そんな私たちの情熱を感じ、
大きな興味を持って商品を手にしてくれることだろう。
私たちが誇りを持って全力で取り組めば、きっとそのような風景が見えるはずだ。
「ものづくり」に興味のある人々、私たちと話したい人々の中には、
次世代を担う職人候補が現れるかもしれない。
もしかしたら職人と恋したい人々さえも来るかもしれない。
人々は、見学や実演といった体験を経て、また、私たちと語り合うことで、
確実に燕三条を愛してくれるようになるはずだ。
いま、大きく一歩を踏み出し、
「工場(こうば)」の魅力を最大限に発揮し、燕三条を「ものづくり」の聖地にしていこう。


■交通情報・宿泊情報
交通:電車・新幹線にて:上越新幹線・JR弥彦線「燕三条駅」下車
またはJR越後線・弥彦線・信越線の開催地域内の各駅下車
お車にて: 関越道「三条燕IC」出口

■燕三条駅周辺のレンタカー
駅レンタカー東日本燕三条営業所 TEL:0256-35-6351 三条市下須頃497(燕三条駅構内1階)
ニッポンレンタカー燕三条駅前営業所 TEL:0256-34-4343 三条市須頃2-6(燕三条駅より徒歩3分)
トヨタレンタリース新潟三条店 TEL:0256-35-5488 三条市須頃2-1(燕三条駅東口前)
タイムズカーレンタル燕三条店  TEL:0256-34-9400 三条市須頃2-23(燕三条駅より徒歩5分)
オリックスレンタカー燕三条駅前店  TEL:0256-36-0563 三条市須頃3-23(燕三条駅より徒歩2分)

■燕三条エリアのビジネスホテル
ホテルルートイン燕三条駅前   三条市須頃2-19/燕三条駅より徒歩3分  http://bit.ly/16DQd47
燕三条ワシントンホテル  燕市井土巻3-65/燕三条駅より徒歩5分  http://bit.ly/Mn8mgV
アパヴィラホテル〈燕三条駅前〉 燕市井土巻3-211/燕三条駅より徒歩3分 http://bit.ly/1MGFACG
アパホテル<燕三条駅前> 燕市井土巻3-206/燕三条駅より徒歩2分 http://bit.ly/bihOBN
ホテルニューグリーン燕三条  三条市須頃2-116-2/燕三条駅より徒歩2分 http://bit.ly/18jcoxA
アクアホテル燕三条駅前店  三条市上須頃1-72/燕三条駅より徒歩3分  http://bit.ly/cX5R9j

■近隣温泉エリアの観光協会
弥彦温泉観光協会 加盟施設一覧(JR燕三条駅より約30分)http://www.e-yahiko.com/ryokan_info
岩室温泉観光協会 加盟施設一覧(JR燕三条駅より約30分)http://www.iwamurokankou.com/inn/

■その他燕三条から1時間以内の宿
越後長野温泉 妙湶和樂 嵐渓荘 http://www.rankei.com
渓流沿いに静かに佇む全17室の国登録有形文化財の秘湯一軒宿。燕三条駅から車で約40分
著莪の里 ゆめや  http://www.i-yumeya.com
雪見障子、唐紙、簾、行灯の配された 数寄屋造りの客室でくつろぎの時間と、厳選された海の幸や山の幸、お米・味噌など、地元の美味しい素材を楽しむことのできる温泉宿。 燕三条駅から車で約30分

 

 

 

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(文:制作 PR-M _PR制作部-1  /  更新日:2017.07.15)

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