飛騨高山の観光名所である高山陣屋前に、
創業100年を迎えた地元企業 飛驒産業とコラボした
ちいさなホテル「cup of tea ensemble」開業
2021年1月15日(金) オープン
岐阜県高山市に本拠地をおくプロジェクトチームDONNA(ダナ)は、飛騨高山の観光名所である「高山陣屋」前に、8部屋限定の小さなホテル 「cup of tea ensemble(カップオブ ティー アンサンブル) 」 を2021年1月15日(金)に開業。
cup of tea ensemble(カップオブ ティー アンサンブル) :https://cupoftea-takayama.net/
DONNAは、Uターンを含む地元高山市出身の30代若手3名(メンバー:中村匠郎氏、早川和彦氏、中村篤史氏)が設立したまちづくりの企画を行うチームです。「HIDAを21世紀型の持続可能な地方都市にアップデートする」というミッションを掲げてプロジェクトを推進しています。
ホテル名は、「日本人が一杯のお茶に込めるゲストをもてなす気持ち」と「ゲストにとっての自分の好みになって欲しい」という思いを込めてcup of tea(カップオブティー) と名付け、さらに「ホテルに関わる多くの方々がアンサンブル(合奏・合唱)を奏でて欲しい」との想いから “ensemble(アンサンブル)” が加えられ、 「cup of tea ensemble(カップオブ ティー アンサンブル) 」 となりました。
また、このホテルには『あるものをいかす』という明確なコンセプトが掲げられています。
飛騨の地で創業100年を迎えた企業が建材・家具・寝具などを提供
2020年8月10日、創業100年を迎えた飛驒産業株式会社は、建材・家具・寝具などを提供しました。
飛驒産業では100周年を契機に改めて自分たちが何者なのかを自問自答することで企業理念を改めて言語化し、「企業としての事業方針」「製品・サービスの展開カテゴリー・開発方針」「社員1人1人の行動指針」など、様々なレイヤーにおける普遍的な考え方を全て包括するものとして『4つの価値観:人を想う、時を継ぐ、技を磨く、森と歩む』を制定しました。一昨年より上記4つの価値観を体現する新製品を発表しており、今後もこうした理念を象徴する記念プロダクトの開発を『100周年記念事業』として位置付け、継続して取り組む予定です。
『あるものをいかす』というコンセプトが、前述の『4つの価値観』と非常に近く、親和性が高いものであると感じ、また同じ飛騨地域の仲間としてDONNAの目指す「21世紀型の持続可能なまちづくり」にも深く共感したことから、共同プロジェクトとして取り組むことを決定。同社の『100周年記念事業』の第五弾として位置付け、開業日に向けてコラボレーションを推進してきました。
飛驒産業株式会社:https://kitutuki.co.jp
| 施設内紹介
通路・階段
枝照明
ゲストハウス内に合計5本設けられた照明は、枝そのものの姿・形を活かしてデザインされ、DONNAメンバーが選んだ枝に飛驒産業の職人が手作業で溝を切り、LEDを埋め込んだもの。
1階 共用スペース
飛驒産業独自の「圧縮杉」によるフローリングが敷き詰められた、ゆったりとした共用スペース。日本人に永年親しまれて来た木目の模様を持った木の質感が温もりを感じさせ、従来の杉材には無い十分な強度と耐久性が特徴。
共用スペースには、大きめのサイズでリラックスしやすいカウチソファと、端材を束ねたユニークな断面が特徴のローテーブルが置かれている。
※カウチは飛驒産業の「温雅(Onga)」シリーズ
上がり框を登ると、更にその上に、子連れ客向けのキッズスペースを想定した広々としたホールがある。
共用スペース入ってすぐの「土間」には、本プロジェクトメンバーで採集してきた朴(ほお)の木のテーブルに、同じコンセプトで開発されたシリーズの新旧モデルの椅子と木肌の表面のカーブをテーブル側面の耳として活かした長さ1.8mのテーブルが2つ並ぶ。
・同じコンセプトで開発されたシリーズの新旧モデルの椅子
かつて飛驒産業で販売していた「マッキンレー」シリーズの旧モデルを、DONNAメンバーがリサイクルショップやネットオークションで調達し必要に応じて修理を行い再生されたチェア。
「マッキンレー」をベースに現代風にリファインした後継モデルで、現在も販売されている「NEW MCKINLEY(ニューマッキンレイ)」シリーズのチェア。
壊れたアームチェアは肘を取り外してアーム無しとして修理。丁寧に埋め木された座面に残る孔が、この椅子に刻まれた歴史を感じさせる。
新旧いずれも最近では使われることの少なくなった柿渋で塗装され、経年変化を楽しむことができます。椅子の高さなども微妙に変わっており、見た目や座り心地の比較をするのも、滞在中の楽しみの1つです。
2階・3階 客室内
4人部屋(プレミアム)の内観。奥に見える要塞のような構造体は、二段ベッドになっており、建物の外装同様に、隙間を空けて積まれた杉材が、独特の質感と存在感を放つ。プレミアムタイプの客室には、コンパクトな空間でもゆったりと過ごせるのソファと端材で製作されたローテーブルが置かれている。1階の共用スペースと同じこのテーブルは、本来、不用品としてボイラーで焼却されるはずの端材を、箍(たが)で束ねてガラス天板のテーブルに加工したもので、飛驒産業によるワークショップ形式で、DONNAのメンバー自身が製作したもの。
※ソファは飛驒産業の「YURURI」シリーズ
外装
ランダムに空けられた隙間によって、室内の明かりが通りにこぼれ、室内の温もりや団欒を感じさせる。室内からは屋外の天気や時間、四季の移ろいなどを感じることができる。確保することが難しい長尺の材料とする必要が無く、不規則な隙間がデザインのアクセントとなっている。
画像提供:飛驒産業
部屋数: 全8 部屋
・プレミアム 4人部屋×2
・スタンダード 4人部屋×4、
・6人部屋×2
最大収容人数 36名
JR高山駅から徒歩12分。「カップオブティーアンサンブル」は、飛騨高山の観光名所である「高山陣屋」前にあり、古い町並み等の主要観光地にもアクセスしやすい場所に位置する、8部屋の少数限定ホテルです。
【施設概要】
名称:cup of tea ensemble (カップオブティーアンサンブル)
所在地:〒506-0012 岐阜県高山市八軒町一丁目36番地 ⇒ map
(JR高山駅より徒歩12分、観光名所「高山陣屋」前、「古い町並み」まで徒歩2分)
企画 DONNA、飛驒産業株式会社
設計 Kraft Architects 一級建築士事務所
施工 株式会社田中工務店
クリエイティブ H株式会社、早川和彦デザイン事務所
運営 cup of tea
HP :https://cupoftea-takayama.net/
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(文:制作 クリエイティブ事業部 PR / 広告-3 / 更新日:2021.01.13)