【Time & Style】ミラノデザインウィークにて発表した新しいプロダクトを日本でお披露目

 

 

【Time & Style】
ミラノデザインウィークにて発表した新しいプロダクトを日本でお披露目

 

 

2024年4月、ミラノデザインウィークにて新しいプロダクトを発表しました。

100年以上の歴史をもつ建造物の中にある私たちのミラノショールームで展開された10シリーズを超えるプロダクトは、日本の文化や生活様式を背景に持ちます。

木や畳といった日本古来の自然素材を用いた製品群は、店舗空間を天然木やい草の香りで満たし、ご来場の皆さまには日本で育まれた素材に触れていただきました。

また、日本の織物の文化を家具のためのテキスタイルへと昇華させた日本製のインテリアファブリックは、福岡を発祥とする小倉織の作家・織元と共同開発したものです。木綿とウールといった収縮率の異なる素材の混合だからこそ生まれる質感と表情が、ファブリックの新たな魅力を作りました。

 

 

 

 

世界から集まった多くのお客様に、日本の伝統技術による製品とインテリアの長い歴史を持つミラノの空間の融合によって生まれた新しいライフスタイルの提案を体感していただきました。そして、多くのお客様から、日本の文化とその技術を受け継いでいる職人たちへの高い関心と深い敬意を感じ取ることができました。

この度、Time & Style Midtown(六本木店)とTime & Style Atmosphere(南青山店)にて、日本の皆さまへ新製品をご紹介いたします。

Time & Style Midtownでは畳や布団を用いたモジュール家具「Stone Garden」や精緻な手仕事の粋を極めた組子のパーティション等の新作オリジナルプロダクトを、Time & Style Atmosphereでは新たなアイテムが加わったピーター・ズントー コレクションをメインに構成し展示いたします。

日本の文化や生活様式が現代のライフスタイルへの再解釈によって、新たなインテリア空間の可能性を感じ取っていただけたらと思っています。


2024年7月18日(木)~ 8月4日(日)
Time & Style Midtown(六本木店)
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
11:00 – 20:00
https://www.timeandstyle.com/jp/time-style-midtown/

Time & Style Atmosphere(南青山店)
東京都港区南青山4-27-15
11:00 – 19:00(会期中無休)
https://www.timeandstyle.com/jp/time-style-atmosphere/


 

 

 

Stone Garden 


自然素材で構成された居住空間に靴を脱いで床に座して生活するという生活習慣は日本人の身体にDNAとして組み込まれています。これを現代の生活空間の中に取り込むことができないだろうかという発想からこの新しいリビングプロダクトの開発が始まりました。

西洋のライフスタイルを基軸とした現代のリビングシーンの中に、水平方向に広がるシートをレイアウトすることで、伝統的なエッセンスを持った新しい日本的な空間を創造することができます。また、シートを組み合わせて四畳半や六畳といったスペースを構成することで、室内に新たなレイヤーとしての空間を無限に生み出すことができます。古い生活の知恵を学ぶことから、伝統的な要素を取り入れた新しいリビングプロダクトを作ることに繋がりました。 

香りにリラックス効果もある純国産の天然い草を使用した畳は、古くは板の間に敷く寝具として用いられていました。やがて床面に畳を敷き詰めることで、板床から直接身体に寒さが伝わることを防ぎながら柔らかな感触を与え、人々は長時間でも床面に座ることができるようになりました。今日でも伝統的な床素材として多くの住宅で使われています。畳のサイズは日本の住宅建築において長さや面積を示す尺貫法というモジュールと密接に関係しており、畳1枚の大きさを一畳、その半分を半畳と呼びます。日本の住宅における畳とは、建築と一体となったひとつの大きな家具と言えるのです。そのような日本の伝統的な住宅建築の特徴と本質を解読して、畳の在り方を現代の住宅空間へと再解釈した柔軟性を持ったモジュール家具を開発しました。プロダクトの基本のモジュールは京間と呼ばれる大きめの規格の一畳と半畳のサイズを採用しました。古典的な木造建築の木組の構造を取り入れた脚部は良質な秋田杉の無垢材で作られ、しっかりとした強度の中に凛とした空気感も感じることが出来るデザインとなっています。

脚部に組み合わせて乗せるクッションパーツは布団をイメージしたもので、京都の老舗布団メーカーと協力して開発しました。コイルスプリングを使わず内部にキャメル毛を使用して上質で心地よい座り感がもたらされています。座って寛ぐ事はもちろん、自由に寝転んでも快適に過ごせるという、背もたれのない新しいソファの在り方を提案します。脚部に畳を組み合わせれば、四畳半間や六畳間といった小上がりの座敷空間の展開が可能なだけでなく、実にフレキシブルなレイアウトが可能であり、布団マットレスとも組み合わせて、フラットかつ開放的な広がりを持った空間をリビングシーンに実現することが出来ます

日本庭園の石庭は、草木をほとんど使わずに石や砂だけで山や川の自然を表現します。その様式は禅寺と共に発展したとされ、庭のそばで心を静め瞑想すれば、本来そこにはないはずの川のせせらぎや風の音などの自然、そして世界や宇宙まで感じることが出来るとも言われます。Stone Gardenと名付けたこのプロダクトは、そのような石庭のある寺院の軒下の縁側、その背景からもインスピレーションを得て、日本の本質的なエッセンスを空間に織りなす新しい形を目指しました。

 


Kumiko Partition 

Kumiko Partitionは、鎌倉時代に日本建築の建具技術として誕生した組子細工に基づいています。細く割った木を用いて溝や角度を加え、小さな木片を組み合わせて紋様を作り出すこの技術は、800年以上の歴史を持ち200種類以上の紋様が存在します。これらの紋様は日本の風土と文化に根ざした意味を持ち、細部まで繊細な手作業による高度な技術を要します。組子は光と影を通して和装飾の間仕切りとして古くから親しまれてきました。

このパーティションは良質な杉材を使用しフレームを極限まで細くすることで、組子紋様の美しさを際立たせるシンプルなデザインを追求しています。特に金物を使わずに製作された紐丁番により、表裏自在に可動する折りたたみ部分が特徴です。 

 

 

 

Time & Style × 小倉 縞縞
Designed by 築城 則子 

日本の伝統工芸に根差した「守破離」の精神――基本の型を守りつつ、新しい型を創出し、既存の型を超越してオリジナルへと進化し、型を脱する。この哲学に基づき、日本特有のインテリアファブリックを生み出しました。ウールのメリットを活かしながら、これまでインテリアにはほとんど使用されてこなかった木綿という自然素材を組み合わせ、合成繊維を使わずに特有の質感を創り出しています。この度発表する3種類の生地は、それぞれが個性を持ちながらも、先染めされた糸の効果的利用という共通点を持っています。木綿とウールの先染めによる微妙な色の濃淡が、生地に深みある陰影を与えました。また、木綿とウールの収縮率の違いにより、生地の表面には立体感が生まれています。

400年の歴史を誇る小倉織を復元・再生した染織家・築城則子を中心とする「小倉 縞縞」は、「Time & Style」がこれまで家具に注いできた情熱と同様の熱意を持ってプロジェクトに臨んでいます。これら二つのブランドが奏でる調和は、日本の美意識を映し出し、広く響き渡ることでしょう。

日本の伝統工芸に根差した「守破離」の精神――基本の型を守りつつ、新しい型を創出し、既存の型を超越してオリジナルへと進化し、型を脱する。この哲学に基づき、日本特有のインテリアファブリックを生み出しました。ウールのメリットを活かしながら、これまでインテリアにはほとんど使用されてこなかった木綿という自然素材を組み合わせ、合成繊維を使わずに特有の質感を創り出しています。この度発表する3種類の生地は、それぞれが個性を持ちながらも、先染めされた糸の効果的利用という共通点を持っています。木綿とウールの先染めによる微妙な色の濃淡が、生地に深みある陰影を与えました。また、木綿とウールの収縮率の違いにより、生地の表面には立体感が生まれています。

400年の歴史を誇る小倉織を復元・再生した染織家・築城則子を中心とする「小倉 縞縞」は、「Time & Style」がこれまで家具に注いできた情熱と同様の熱意を持ってプロジェクトに臨んでいます。これら二つのブランドが奏でる調和は、日本の美意識を映し出し、広く響き渡ることでしょう。
 
小倉 縞縞
1996年会社創業。2005 年広幅小倉織(たて縞・先染め)の機械織での生産の研究・開発に着手し成功。ファッション、インテリアにも対応可能な汎用品としての生地展開を始め、2007年伝統ある小倉織の丈夫で美しいたて縞という特長を活かした現代版小倉織ブランド「小倉 縞縞」が誕生。広幅の生地を活かし、プロダクトだけでなく、インテリアや建築など幅広い分野で展開している。
 
築城 則子氏 染織家
1952年福岡県北九州市生まれ。1974年能装束の美しさに魅せられ、早稲田大学文学部中退、染織研究所で染織を学び、創作活動に入る。1984年小倉織を復元・再生。日本工芸会正会員。「小倉 縞縞」のデザイン監修を務める。日本の染織の可能性を拡げるべく、2022年よりTime & Styleとともに家具向けのオリジナルテキスタイルの開発を行う。 

 

 


https://www.timeandstyle.com/jp/

 

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(文:制作 TIME & STYLE_PR制作部-1  /  更新日:2024.07.03)

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