2014年10月23日から11月30日の間、フリッツハンセンストア青山で、「NORTH EAST WEST」と題した展示を開催。
2013年、ミラノの弊社ショールームで展示が行われたのに続き、東京は2番目の開催国となります。
同展示会では、「East(東)」の日本の感性、「West(西)」のイタリアの職人、そしてフリッツ・ハンセン発祥の地である「North(北)」のデンマークという、遠く離れた地で育まれた異なる3つのデザイン文化の融合を表現します。
また10月31日(金)、11月1日(土)にはミラノ在住のデザイナー・水ともこ氏によるトークショーが予定されています。
繊細で美しい装飾が施された
「特別なセブンチェア」
イタリアで長年にわたり制作活動を行う日本人デザイナー・水ともこ(Tomoko Mizu)は、アルネ・ヤコブセンのアイコン的シリーズであるセブンチェアへ敬意を表して、特別仕様のセブンチェア12点を誕生させました。特別仕様の個性的なセブンチェア12点は、メープル、ビーチ、アッシュ、エルム、オーク、チェリー、ウォルナット、ダークオークの仕上げに、伝統的な技法の金箔貼りや木象眼技法による精緻な装飾が施されています。
「自然への愛や、樹木や花の季節毎の変化への敬意など、スカンジナビアと日本のデザインには共通の感覚があると思います。私は自然界の形状や色から得たインスピレーションを元に、誰もが認めるこのデザインアイコンの価値を更に高めたかったのです。そこで私は、気品と繊細さを持ちながらもセブンチェアと調和する装飾をデザインしました」と、デザイナー・水ともこは述べています。
水ともこによるデザインが施された12点の木製チェアは、失われつつある職業と知識に重きをおくロンバルディア地方のロディの職人組合と、金箔貼り技術を専門とするダビデ・ベルトーニ、木象眼を専門とするエンリコ・パペッティら熟練した職人のおかげで誕生に至りました。
更に彼女は次のようにも述べています。「私は長年のイタリア生活で、伝統的な工芸品の美とその品質を理解できるようになりました。しかし、残念なことにイタリアでも伝統工芸に対する関心は薄れつつあり、 職人も後継者も減りつつあります。そこで私は、触れて来た伝統的な工芸品の美と高度な品質を、ファッションだけでなく、生活の中にもっと取り入れる方法はないものかと考えました。」
同展では、展示コンセプトである「木と自然」を、北欧の伝統と日本の感性、そしてイタリアの優れた職人の技を通して、高い芸術性に昇華させることで完成した逸品をご覧いただけます。
※水ともこデザインのセブンチェアは特別展示アイテムです。販売は予定しておりません。
NORTH EAST WEST
期間:10月23日~11月30日
会場:REPUBLIC OF FRITZ HANSEN STORE AOYAMA
(リバブリックオブフリッツハンセンストア 青山)
住所:東京都港区南青山6-8-18リヒトハウス1F 03-6427-6388
講演会:デザイナー・水ともこ氏によるトークショー
●10月31日19時~
●11月1日15時~/18時~
Designer : 水 ともこ(Mizu creative design lab)
1988年、ミラノドムスアカデミー、インダストリアルデザインコースを終了。フリーランスデザイナーとして、 ミラノから40km南東に位置するクレーマを拠点として活動する。
オブジェ、家具、照明などのデザインだけでなく、ブランディングのためのコンセプト提案や海外経験を生かした見本市出展のためのPRディレクションも手がける。
近年は職人とのコラボレーションを多く手がけ、ムラーノ島のガラス職人とのコラボレーションはパリの見本市でも高い評判を得る。作品は多数のインテリア、デザイン誌にも紹介されている。
Email:info@mizucreativedesignlab.com
Web:www.mizucreativedesignlab.com
REPUBLIC OF FRITZ HANSEN STORE ホームページ
www.republicstore-keizo.com
www.fritzhansen.com/jp/fritz-hansen
(文:インテリア情報サイト編集部-5 / 更新日:2014.09.29)