イデーにて、プロダクトデザイナー 林剛志氏による廃棄瓦の作品展を開催

 




イデーでは、2015年夏に東京ミッドタウン店にて開催し、好評を博した展示「Kawara: Tsuyoshi Hayashi exhibition」を、秋のデザインイベ ント期間に合わせて、新丸ビルのデリエ イデーにて開催します。

 

今年8月に東京ミッドタウン店にて開催し、好評を博した展示「Kawara: Tsuyoshi Hayashi exhibition」が、装いも新たにデリエー イデーに登場します。

日本の原風景を彩る瓦、それらは現在工場により大量生産され、品質検査にて不良と選別されたものは大量に廃棄されています。不良の理由はカケやヒビなど微細なものが多く、ゆるやかなカーブを描くその素材には、まだ瓦ならではの価値が残っています。美しく、耐久性があり、伝統的なこの素材のために何かできることはないか。そのような背景から、「kawara Shelf」は生まれました。

 

 

東京ミッドタウン店での展示風景

 

シンプルな木組みの構造に、不良箇所が裁ち落とされ、一定のサイズに切り揃えられた瓦が棚板として収まるようにデザインされた「kawara Shelf」。今回、デリエ イデーでは、この「Kawara Shelf」と、瓦を座面として再利用した「Kawara Bench」を、実際の廃棄瓦とともに展示し、新たなプロダクトとして生まれ変わる姿をご覧いただけます。

瓦の工場から産み出される多くの廃棄瓦を救うことは、瓦製造業者の廃棄処理費用や環境への負荷を減らすことにつながります。それ以上に、先人が手塩にかけてつくりあげてきた日本のかたちを壊すことなく新たな命を与えることにもなります。不良とされた瓦から傷ついたところだけを切り取り、それを木製のシェルフの枠組みにはめ込む。ただそれだけで、「いらないゴミ」は「役に立つなにか」に変わります。この作品を通して、日本の伝統的な素材である瓦やその価値について考えるきっかけになるかもしれません。
 


■林 剛志「Kawara: Tsuyoshi Hayashi exhibition」

開催期間:10月29日(木)~11月10日(火)
開催場所:デリエ イデー(東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル 4F)
営業時間:11:00~21:00、11:00~20:00(日祝)
TEL:03-5224-5571
SHOP URL:http://www.idee.co.jp/shop/delier_marunouchi/

 

 

■デザイナープロフィール
林 剛志(はやし・つよし)
1979年生まれ、名古屋市出身。2007年、Design Academy Eindhovenに入学。ピート・ヘイン・イークでのインターンの後、卒業制作として"Kawara Bench"を発表。2013年、オランダにstudio tsuyoshi hayashiを設立後、ケルン国際家具見本市"D3 Design Talents"、iF concept design award、ベルギー Biennale Interieur "the Interieur Awards 2014" など、ヨーロッパ各国にてデザイン賞を受賞。『KONICA MINOLTA ソーシャルデザインアワード 2015』IDEE 協賛社 特別賞 受賞。http://www.tsuyoshihayashi.com

 

 

■イデー(IDEE)
1975年にイギリスからのアンティーク文具等を扱う骨董商として創業、82年から本格的に家具の製作をスタートした東京発のインテリアブランド。「イデー(IDEE)」とはフランス語で「理念」を意味する。伝説の照明作家セルジュ・ムーユをはじめ、駆け出し時代のマーク・ニューソンなど、有名無名を問わず国内外の気鋭のデザイナーらと協働しオリジナル家具や照明を発表。その活動は高く評価され、各国のミュージアムコレクションとなっているアイテムも数多く、世界のデザイン史にその名を刻む。それと同時に「生活の探求」を長年のテーマに掲げ、直営のイデーショップを舞台に、オリジナルの家具を起点としたインテリア雑貨、グリーン、アート、音楽、イベントなどを通じて「自分なりのこだわりを持って毎日を丁寧に過ごすこと」をさまざまな形で提案し続けている。

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www.idee.co.jp

 

 

(文:インテリア情報サイト編集部-5  /  更新日:2015.10.29)

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