建築倉庫ミュージアム 東京・天王洲 寺田倉庫にオープン


~建築模型に特化した国内唯一の展示施設、
「ミュージアム」×「保存」の新たな試み~

 

寺田倉庫と、一般社団法人日本建築文化保存協会は、建築模型を中心とする建築文化の継承と普及を目的とし、今春をめどに建築倉庫ミュージアム(以下、建築倉庫)をオープンします。


建築倉庫は、一般社団法人日本建築文化保存協会が提唱、寺田倉庫が運営する「模型を展示しながら最適な環境下で保存・保管する」新しい発想のミュージアムです。

日本の建築はデザイン、技術ともに最高基準のクオリティをもち、世界の注目を集めています。建築模型は、このような日本の建築文化を後世に伝える重要なアーカイブ資料として、また美術品としても近年その価値を高めています。このような希少性の高い建築模型を、学生から専門家、国内外からの来場者に広く公開すると共に、建築文化を考える場として定期的に企画展やイベントを開催、子どもたちも参加できる教育普及活動に取り組んでまいります。寺田倉庫と一般社団法人日本建築文化保存協会は、建築模型をめぐる多面的な活動を通じて、新たな日本の建築文化の発展とアーカイブを目指します。なお、一般社団法人日本建築文化保存協会は、一般財団法人建築文化保存機構の理念と活動を引き継いで設立しました。

 

【コンセプト~収蔵庫そのものを展示する、新たな鑑賞体験~】

建築倉庫は、約450m2 、天井高5.2mの大空間に合計116の棚が並ぶ、建築模型に特化した展示・保存施設です。「収蔵庫そのものを展示する」コンセプトのもと、棚の間を縫うように回遊しながら様々な模型を眺める、今までにない鑑賞体験を提供します。棚には、国内外で活躍する日本人建築家や設計事務所による建築作品の模型が、スタディから竣工模型まで一同に並びます。また、各棚には、出展者名とQRコードを記載したパネルを設置。タブレット端末やスマートフォン等でQRコードをスキャンすると、出展者の活動、模型作品の竣工写真や図面等の情報にアクセスが可能です。

 

 

 

 


【6つの特徴】
●建築模型に特化した国内唯一の展示施設
建築模型は、設計者の思考プロセスを伝える重要な資料として、また完成度の高い彫刻作品としても評価されています。建築倉庫は、建築模型に特化した国内唯一のミュージアムとなります。

●「ミュージアム」×「保存」の新たな試み
建築倉庫は、建築模型を広く一般に公開するミュージアムであるだけでなく、模型専門の保存・保管機能をもつ、新しいかたちのミュージアムです。建築文化の貴重な資料である模型にとって最適な環境を研究します。

●建築模型の可能性を拓く
世界的にも、建築界やアート界におけるアーカイブの重要度は増しています。近代建築の資料はもとより、現在活躍する建築家や設計事務所の模型の文化的価値もますます高まっています。建築倉庫は建築模型の価値を、考えてまいります。

●日本の建築文化を世界に発信する
日本建築の模型の集積地となる建築倉庫は、世界の建築に興味のある学生、専門家、観光客にむけて積極的な情報発信を行います。また、海外の文化機関と積極的に連携して日本の建築文化を普及するさまざまな事業を展開します。

●新たな芸術文化エリアを形成する
建築倉庫のある品川区・天王洲は、「天王洲アートウィーク」「オランダ先端アートフェスティバル(TodaysArt)」といった展覧会やイベントが多く開催された文化スポットです。羽田空港からのアクセスも良く、今後更なる国際化が期待されています。

●建築の未来を育む
建築文化の素晴らしさを広く周知するべく、定期的に企画展やイベントなどを開催、考える場を創出します。そして、建築を専攻する学生のみならず、建築の未来を担う子どもたちに向けた教育普及活動にも注力してまいります。

 

 

 

 

 

 

 


【施設概要】
開館日:火曜日~日曜日
(月曜日休、ただし月曜日が祝日の場合は翌火曜日休)
入館料:大人1,000円、学生500円(税込)
住所:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル1F
URL:http://www.archi-depot.com/

 

 

 


【一般社団法人日本建築文化保存協会について】
建築倉庫の運営母体である当社団は、本事業を活動の軸とし、建築模型を中心とした日本の建築文化を保存・発展させていく事を目的としています。また本事業を通じて、その価値を日本及び国際社会に広く発信してまいります。

 

【寺田倉庫について】
1950年創業の寺田倉庫は、保管するものの本質を学び、極めて最適な条件で保管するために、積極的な設備投資を行っています。また、従来の倉庫業の枠組みを超え、「保管」だけに留まらず、お預かりしたものの価値を高めて後世に引き継ぐための事業や、空間活用のノウハウを活かして文化発信の拠点となる事業を積極的に進めています。特に美術品、映像・音楽媒体メディア、ワインといった専門性の高い商品の保存・保管技術は、業界内で高い評価を得ています。

 

 

 

 

 

 

(文:インテリア情報サイト編集部-6  /  更新日:2016.03.14)

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