アクタス 「THIS IS TECTA-バウハウスの名作家具展」開催

 

アクタス「THIS IS TECTA-バウハウスの名作家具展」 開催

 

アクタスでは、2017年2月18日(土)より、バウハウス・デザインの深奥に魅せられ、家具の形を通してそのデザイン哲学を今日まで正確に継承してるドイツ・TECTA社による「THIS IS TECTA-バウハウスの名作家具展」を、アクタス新宿店他一部のアクタス直営店にて開催します。


15年振りに開催する同企画展では、TECTA社のバウハウス・オリジナルモデルや、フランス人建築家ジャン・プルーヴェとTECTA社のオーナーであるアクセル・ブロホイザーなどの協業により誕生した奇跡のテーブル「M21」の新たなバージョンが登場します。さらに期間中新宿店では、第二次大戦中の物資不足のなか、極わずか生産されたジャン・プルーヴェの代表的なプロダクト「スタンダードチェア」の木製タイプなど、ドイツ「TECTAミュージアム」で展示されているコレクションやバウハウス時代の貴重な資料を展示します。

 

 

 

| About TECTA


TECTA社本社外観

 

インテリアに関わらずデザイン史の中でのひとつの分岐点となった芸術学校BAUHAUS(バウハウス)。この思想と理念をいまもなお継承し、バウハウスのアーカイブに留まらず、新しいプロダクトを生み出す稀有なブランドが、ドイツ・TECTA(テクタ社)です。
 

テクタ社はバウハウス時代の家具を世界で最も多く作るブランドでもあります。その当時は製品化できずに図面またはスケッチのままであったモノを、独自で生み出した特許技術(チューブ・アプラティ)で現代に蘇らせる他、その思想をアレンジした新しいデザインプロダクトを発表し続けています。
 

 創業者であるアクセル・ブロホイザーは、実際にバウハウスの教育は受けてないものの、バウハウスへの探究心とその情熱から“バウハウス最後の目撃者”とも呼ばれ、晩年のマルセル・ブロイヤーや、ウォルター・グロピウスの親族との交流を重ね、彼らのアーカイブを製品化していきました。

 

 

TECTA社本社内の通路壁面

TECTA社本社内の通路壁面には、バウハウス時代の貴重な図面やスケッチなどが惜しみなくディスプレイされています。

 

 

本社敷地内にあるカンチレバーミュージアム外観

他、バウハウスの巨匠たち以外でも、ジャン・プルーヴェなど数々の建築家・デザイナーとも親交を深め、彼らのアイデアとバウハウスの理念を掛け合わせた同社のシグニチャーアイテムであるM21Dining Tableなども生み出しています。また彼は、自らの研究と製品化のための資料としてバウハウス時代のモノを中心に数々の家具を収集、今ではヴィンテージチェアのコレクターとしても知られ、自らクラーグシュトゥール・ムゼウム(カンチレバーミュージアム)をドイツ・ローエンホルデにある本社敷地内にオープンし一般開放しています。

 

 

 

| 建築家Jean Prouveとの出会い

ジャン・プルーヴェとの出会いは、アクセル・ブロホイザーならびにTECTA社にとって多大なる貢献と、大きな進化をもたらしました。

TECTAの創業者アクセル・ブロホイザーは、バウハウスのデザインに魅了されるとともに、彼のエンジニアとしての審美眼にとまったのが、現在再注目されている20世紀を代表する偉大なる建築家、ジャン・プルーヴェでした。プルーヴェが描き実現できなかった製品をブロホイザーが作りあげたことで、彼が亡くなるまでの10数年、技術的な支援も含め親交を深めていきます。

プルーヴェが、ブロホイザーに伝えた“素材が何を考えているかを考えなさい”という言葉から生まれたのがカンチレバー(片持ち構造)チェアの構造的な弱さを解決した、チューブ・アプラティ※1という技術でした。これにより、バウハウス時代には実現できなかった数々の名作を、TECTA社は実際に世に送り出すことができるようになりました。

 また、プルーヴェが描いた有機的なフォルムの天板デザインをもとに、イギリスの建築家ピーター&アリソン・スミッソン、ドイツの奇才建築家ステファン・ヴェヴェルカとブロホイザーによるアイデアから生まれたM21テーブル※2は、1991年の発表から今日まで、1万軒以上の日本のご家庭で愛用されるなどTECTA社を代表するシグニチャーアイテムになっています。

 

 

※1 チューブ・アプラティ
スチールパイプの荷重が掛かる部分を平らに潰すという加工により、カンチレバー構造の強度を上げることに成功。チューブ・アプラティは現在TECTA社の特許技術として登録されている。

※2 M21テーブル
ジャン・プルーヴェデザインによる唯一無二な有機的な天板フォルムを持ったテーブル。プルーヴェの自邸で使われていた暖炉からインスピレーションを受けたレッグには、彼がデザインした扉などに多く用いられる穴を採用するなど、プルーヴェらしさが随所に盛り込まれています。

 

 

 

 

| バウハウスの名作家具と進化を続けるTECTAコレクション

 

■B42 CHAIR 
ミース・ファン・デルローエによるデザイン。デザインから90年が経つものの、世界で最も美しいカンチレバーチェアと称される。

 

 

 

 

■D43 CHAIR 
荷重の掛かる部分のスチールパイプを平に潰すというだけのシンプルな加工によりカンチレバー構造の強度を上げるチューブ・アブラティという特許技術を生み出したTECTAは、バウハウス時代より受け継がれたデザインを進化し続けています。

 

 

 

 

 

■M21 DINING TABLE
ジャン・プルーヴェ、ピーター&アリソン・スミッソン、ステファン・ヴェヴェルカとアクセル・ブロホイザー4者による協業で生み出された唯一無二な有機的なフォルムを持ったテーブル。座る人数が限定されない木の葉のような不定形な天板は、座る人数を限定せず、且つ向かいあった人の微妙な視線のズレが心理的圧迫感を逃がしてくれます。

 

 

 

■D4 BAUHAUS CHAIR
マルセル・ブロイヤーが、ワシリー・カンディンスキーのためにデザインしたワシリーチェアから2年後に作られた折り畳みバージョン。ワシリーチェアをより軽快に使いやすくしたもので、壁にかけることも可能。

 

 

 

■S44 SHELF 
従来の大きく重厚な本棚の印象と覆したブロイヤーデザインのブックシェルフ。現在でも新鮮さを感じさせる無駄のないデザインは、当時の生活様式にも大きな変化を投げかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

■K40 TABLE 
ブロイヤーデザインのコーヒーテーブル。ブロイヤーらしいスチールパイプを用いたミニマルで繊細なデザインが特徴。

 

 

 

 

■F40 SOFA
1931年にブロイヤーがデザインしたカンチレバー(片持ち構造)としては唯一のソファ。構造上当時では実現できなかったモデルをTECTA社の技術研究により商品化された。

 

 

今回の企画展開催中、新宿店では、第二次世界大戦の物資不足のなか、極わずか生産されていた「スタンダードチェア」の木製タイプや、ブロホイザーとプルーヴェとの交流の軌跡を追った貴重な資料などもあわせてご覧いただけます。ブロホイザーの自邸で使われていたプロトタイプを今回の企画展のために限定生産販売いたします。
 

「THIS IS TECTA」で、バウハウスやプルーヴェのDNAを受け継ぐTECTAデザインの真髄をご覧ください。

 

Axel Bruchhauser(1943─)

「バウハウス、最後の目撃者」と呼ばれる、ドイツのマニファクチャーブランド「TECTA」のオーナーであるアクセル.ブロホイザーは、第二次世界大戦後、当時の東ドイツ政府の弾圧により工場を奪われ、西ドイツのローエンフォルデへと亡命を果たします。バウハウスの精神を今日の私たちへと伝え続けている彼のことを、人は「バウハウス、最後の目撃者」と敬意を込めて、そう呼ぶのです。
 

Jean Prove(1901─1984)

数々の名作を生み出した、フランスを代表する建築家。アクセル・ブロホイザー氏とは十数年にわたり協業を重ねました。「素材」が何を語りかけてくるかをよく聞くことが重要という信念を持ち、TECTA社が数多くのカンティレバーチェアを作りだすキッカケとなる「チューブ・アプラティ」の技術をもたらしました。

 

 

 

【開催概要】
THIS IS TECTA-バウハウスの名作家具展
会期:2017年2月18日(土)~3月20日(月・祝)
開催店舗:アクタス・新宿店/青山店/二子玉川店/京都店/大阪空港店/六甲店/福岡店
http://www.actus-interior.com/news/1702fromeuro/

 

 

アクタス
http://www.actus-interior.com/

 

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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-3  /  更新日:2017.01.26)

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