ATELIER MUJI 『え、ほん?』展 開催
ATELIER MUJI(東京都:無印良品 有楽町内)は、2017年11月3日(金)~ 12月17日(日)まで、『え、ほん?』展を開催します。
え、ほん?展へ、ようこそ
本と人類の関係は、長く深い。
そのはじまりでは石や土、そして植物や動物の皮など身近な天然素材を活用し、
今では電子化されるなど、その姿をすこしずつ変えて、本は私たちの生活に寄り添い続けています。
では、もしも本や絵本が、立体になったら?
ちょっと風変わりな読書体験とは?
本展では、4組のアーティストがこの問いに挑戦しました。
敢えてそれを「え、ほん?」と呼びたい、と思います。
本とは、絵本らしさとは、何か。
読書に何を求めるのか。
ほんの少しそこからはぐれて、
迷子になる楽しさが、ここにはあります。
|出展作品・参加アーティスト 紹介
■ 「しょくぶつぶつずかん」
ぶつぶつ、くんくん、もぐもぐ、ペッ。
実際の植物を、見て、さわって、嗅いで、食べて。
やたらとかさばって、水やりやらにも手のかかる、五感で楽しむ植物図鑑です。
江口宏志 (本好き・蒸留家見習い)
本好き・蒸留家見習い。2002年に書店〈UTRECHT〉、09年に現「THE TOKYO ART BOOKFAIR」を立ち上げる。15年、共に辞任し、ドイツ〈Stahlem・hle〉で蒸留酒造りを学ぶ。現在、千葉県・大多喜町にて元薬草園を改修し、フルーツや薬草などを原料にしたボタニカルブランデーを製造する〈mitosaya 大多喜薬草園蒸留所〉の設立を準備中。
■ 「え、ほうげん?」
日本のことばには、さまざまな方言があります。犬や猫も、地域によってその呼び方が変わり、また、50 音では収まりきらない発音が存在します。そんな方言がもたらす豊かな世界を、「もじ」で表現します。
大日本タイポ組合(デザイナー)
秀親と塚田哲也の2人で1993年に結成。日本語やアルファベットなどの文字を解体し、組合せ、再構築することによって、新しい文字の概念を探る実験的タイポグラフィ集団。ロンドン、バルセロナ、東京での個展、および国内外での企画展に参加。2015年ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて「字字字」展を開催。2017年「なんでももじもじ」(福音館書店)を出版。
■ 「どっとこ どうぶつえん」
1000万画素のライオンと30画素のライオン、どちらが、よりライオンに感じられるでしょうか?世界のどこかにあるという最小の動物園、「どっとこ どうぶつえん」にぜひお越しください。
中村至男(グラフィックデザイナー)
川崎市生まれ、日本大学芸術学部卒業後、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメントを経て独立。グラフィックデザイナーとして活動しながら絵本の製作もはじめる。絵本の著書に「どっとこ どうぶつえん」、「はかせのふしぎなプール」、「たなのうえひこうじょう」(すべて福音館書店)など。「どっとこどうぶつえん」で、2014年ボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞を受賞。
■ 「Among The Black Waves」
この作品は、スコットランドや北欧のアザラシ女の古い言い伝えを元にしています。日本にも、羽衣伝説があります。この美しくも悲しい物語に心をうたれ、作品化して人に伝えたいと思いました。ロックウェル・ケントのイラストレーションとイヌイットの絵画に画風の影響を受け、北方の自然のように色彩のない簡潔なスタ・u「ルを求めました。白黒の描画で、言葉もいらない作品です。
Anna BUDANOVA (アニメーション作家)
アニメーション作家。1988年生まれ。2011年ウラル州立大学美術・建築アカデミー卒業。在学中より美術あるいはアニメーターとして様々な映画の製作に携わる。デビュー作の「TheWound」が2013年アヌシー国際アニメーション映画祭審査員特別賞、第15回広島国際アニメーションフェスティバル優秀賞など受賞歴多数。「Among The Black Waves」が第20回(2017年度)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。
| 関連イベント 紹介
アーティストトーク「ほん、えほん、え、ほん?」
世界で愛されている絵本「どっとこ どうぶつえん」の作者が語る、本や絵本の話をします。
日時:2017年11月5日 (日) 14:00~15:30 (受付は開始の15分前から)
会場:無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
定員:35名 (要事前予約)/ 参加費:無料
登壇者:中村至男(グラフィックデザイナー)
https://www.muji.com/jp/events/9766/
アーティストトーク「植物との暮らし・蒸留という仕事」
広大な薬草園跡地で家族と暮らしながらその場所に蒸留所を作っている、江口さんの生活と仕事をお話しします。
日時:2017年11月5日 (日) 16:00~17:30 (受付は開始の15分前から)
会場:無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
定員:35名 (要事前予約) / 参加費:無料
登壇者:江口宏志 (本好き・蒸留家見習い)
https://www.muji.com/jp/events/9767/
国立国語研究所ワークショップ「君の仮名。」新しいひらがなを作ろう
ひらがなは漢字を書きくずし、より簡単に表記しようとしていく中で生まれました。そんなひらがなの出来た仕組みを参考に、様々な漢字を変化させたり省略したりすることで自分だけの新しいひらがなを作ってみよう。
日時:2017年11月19日 (日) 14:00~16:00(受付は開始の30分前から)
会場:国立国語研究所 2階 多目的室 (住所:〒190-8561 東京都立川市緑町10-2)
※なお、本展の展示会場ではございませんので、ご了承下さい。
アクセス:https://www.ninjal.ac.jp/utility/access/
お問い合わせ:03-5208-8253 (当日のみ承ります。)
定員:20名 (要事前予約)
対象:小学校3年生以上 / 参加費:無料
登壇者:大日本タイポ組合(デザイナー)、高田智和(国立国語研究所 言語変化研究領域 准教授)
注意事項:・駐車場はございませんので公共交通機関にてご来場ください。・本件に関するお問い合わせは、開催当日のみ上記のお問い合わせ先にて承ります。国立国語研究所へのお問い合わせはご遠慮願います。
https://www.muji.com/jp/events/9769/
高田智和
1975年新潟市生まれ。大学・大学院を北海道大学で過ごし、2005年から国立国語研究所に勤務。日本語の漢字や漢和辞書、漢文訓読の研究を経て、現在はコンピュータの文字コードセットや日本語のデータベース開発に従事。
アーティストトーク「え、ほうげん? え、ほうだん!」
文字で書かれた絵本「なんでももじもじ」(福音館書店)の作者である大日本タイポ組合が、方言を取り上げた本展の作品について国立国語研究所の木部先生と放談します。
日時:2017年11月28日 (火) 19:00~20:30(受付は開始の15分前から)
会場:無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
定員:35名 (要事前予約) / 参加費:無料
登壇者:大日本タイポ組合(デザイナー)、木部暢子(国立国語研究所 言語変異研究領域 教授・副所長)
https://www.muji.com/jp/events/9770/
木部暢子
福岡県北九州市生まれ。鹿児島大学法文学部教授を経て、2010年4月より国立国語研究所教授・副所長。鹿児島、奄美、沖縄を中心に方言の調査と記録を行っている。主な著書に「鹿児島県のことば」(共著、明治書院、1997年)、「西南部九州二型アクセントの研究」(勉誠出版、2000年)、「じゃっで方言kuネおもしとか」(岩波書店、2013年)などがある。
|ギャラリートーク
作家のギャラリートークを予定しています。来日スケジュールなど、詳細は公式サイトにてお知らせします。
会場:無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
参加費:無料
登壇者:Anna BUDANOVA(アニメーション作家)
イベントの申し込み、詳細については、ATELIER MUJI 公式サイトをご覧下さい。
ATELIER MUJI公式Webサイト
http://www.muji.com/jp/events/ateliermuji/
【基本情報】
会期|2017年11月3日(金)~12月17日(日)※店舗休館の場合は、それに準じます。
時間|10:00~21:00 (入場無料)
会場|無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
主催|無印良品
参加アーティスト|江口宏志、大日本タイポ組合+国立国語研究所、中村至男、Anna BUDANOVA
グラフィックデザイン|大日本タイポ組合
空間・会場構成|山岸綾(サイクルアーキテクツ代表・建築家)
機材協力 | LSPX-P1 ソニー株式会社
企画・運営|株式会社良品計画 生活雑貨部 企画デザイン室・無印良品 有楽町 ATELIER MUJI
お問い合わせ|http://www.muji.com/jp/events/ateliermuji/
※Open MUJI Tokyoは2016年7月より「ATELIER MUJI」と名称を変更。無印良品のモノづくりの背景を伝える空間として、展示やイベントを多数開催します。
http://www.muji.com/jp/events/ateliermuji/
(文:インテリア情報サイト編集部-5 / 更新日:2017.10.17)