【取材・レポート】BOCCI 28「THE MOON」にて特別インスタレーション 開催

 


バンクーバーの照明ブランドBOCCI 
BOCCI 28Series × THE MOON
特別インスタレーション 半年間 開催

 


創造性に富んだアイディアと巧みな手仕事技において限りない挑戦を続けることに傾注するバンクーバーの照明ブランドBOCCIは同社ブランド「BOCCI 28シリーズ」の特別インスタレーションを、2018年11月30日~2019年5月31日(金)までの半年間開催します。場所は海抜250メートルの東京随一の絶景を望む六本木ヒルズ森タワー52Fのレストラン「THE MOON」。

 

東京随一の絶景の六本木ヒルズ森タワー52Fのレストラン「THE MOON」


六本木ヒルズ森タワー52Fのレストラン「THE MOON」から眺められる東京タワー


東京タワー、スカイツリーの両方が望めるRestaurantとLoungeの2つの顔をもつ「THE MOON」は、酒、リキュールが揃う本格的なお酒から、ガストロノミーをベースにしたフランス料理がたのしめるラグジュアリーな空間のレストランバーです。

 

奥のレストランエリアの インテリアは森美術館との繋がりを考え、アートや料理が際立つ空間を意識。 日本独特の間の取り方を落とし込むことで、落ち着いた雰囲気を生み出しています。 要素は削ぎ後した分、テーブルやイスは素材にこだわったシンプルで洗練された空間です。
 

今回、ラウンジ・レストランエリアのこの空間で半年間の特別インスタレーションを行います。



エントランスからのラウンジは窓側にはゆったりとしたソファのボックス席とバーカウンター併設の賑やかでラグジュアリーな空間です。
 





普段は天井の間接照明のみの空間が、50灯のペンダントライトでムーディーに演出されました。

 

 

プロジェクトがスタート
BOCCI創業時からのクリエイティブディレクターOmer Arbelが自ら手掛けたのは、BOCCIのロングセラーでありベストセラーの28シリーズの特別展示プロジェクト。六本木ヒルズ 森タワー52Fのレストラン 「THE MOON」の空間のために28シリーズペンダントを50灯で構成されました。

Omer Arbelは、その場その時にこそ生まれるエネルギーを表現する舞台ととらえてSite Specificなインスタレーションを大切にしています。「THE MOON」の静寂さと極めて優美な雰囲気に、手吹きガラスで製作されている心安らぐ28シリーズこそ、この雰囲気を高めていくと考え、プロジェクトがスタートしました。

28シリーズは、全てのペンダントが手づくりで、バンクーバー本社内のアトリエで一つひとつ大切に製作されます。一つひとつが唯一無二の28シリーズのペンダントは森美術館監修の「THE MOON」というアートとデザインの空間を包み込んでいくのにふさわしいと言えるでしょう。色は、月のもつイメージそのものからOpaque White1と2、そしてClearを選択し構成しています。乳白色の輝きに満ちた最上の空間を誘起することでしょう。

6ヶ月の期間限定となる今回のインスタレーションは、六本木ヒルズ 森タワー52階という立地と、光を意識した現代ア
ートでお迎えする「THE MOON」でのホスピタリティにあいまって、特別な空間での貴重な機会です。

 

 

◎ ランチ、カフェ、アフタヌーンティー、ディナー メニュー紹介


ランチセットからカフェにはアフタヌーンティー、夜には 全国各地の旬の食材をふんだんに使った料理や店名にちなんだ「月」をモチーフにしたコースなど様々なディナーフードが用意されています。


※エレベーターで六本木ヒルズ 森タワー52Fへ行くには展望台チケットが必要です。チケットなしの場合は森タワー3階にある展望台、森美術館チケット売場内の「THE MOON」専用受付にてレストランを予約している旨を伝え、エレベーターに乗るためのカードをもらってください。受け取ったカードを係員に提示して52階までお越しください。


 「The MOON」
http://thesun-themoon.com/moon/


森美術館
https://www.mori.art.museum/jp/index.html

 

 

 

 

| カナダの照明ブランドBOCCIとは


 

Bocci (ボッチ) 社はバンクーバーで2005年に設立された新進気鋭の照明メーカーです。その斬新な発想で作られた照明はデザイン性のみならず、リサイクルガラスを使ったり、G4 の口金の LED 電球も取り替え可能であったり、ロングライフを主眼とした物作りの持続可能な社会への取り組みなどで、全世界で急速に注目を浴びているブランドです。

Site Specific(その空間だけの為の唯一無二の)デザインを得意とするBOCCIは、これまでにロンドンのV&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)に約1年のインスタレーションをするなど大胆な空間構成で見る人に驚きと感動を与えてきてくれました。


 

| もっとも定番の注目シリーズBocci Collection 14と28


14シリーズ

シリーズ14の商品は、リサイクルガラスを使った直径約10cmの無垢のガラスグローブに光源を入れた照明です。リサイクルであるということと、手作りであるため、出来上がったグローブは瑕や気泡の入り方が1つ1つ違い、また形も若干いびつであるため、点灯すると、あたかもキャンドルが灯っているような、優しさや温もりを醸し出しています。その一方、無駄を省いたミニマルなデザインは、レトロ感と同時にモダンさを併せ持っています。
 

14シリーズに続いて発表された28シリーズは、またたく間に世界中の話題になりました。


28シリーズ

14シリーズがリサイクルガラスを使っているのに反し、28シリーズは職人による、1つ1つの手作りガラスで出来ています。Bocci社の敷地内にガラス工房を持ち、昔ながらの吹きガラスの工法で、吹いて膨らませた後、更に、今度は吸ってガラス内に窪みを作るという、非常にユニークなテクニックでグローブが作られます。

全工程が手作りのため、大きさや窪みの位置や深さなどが全て微妙に違うため、幾つかをまとめて使用することにより、このガラスを通す光は陰影に溢れ、見る人にぬくもりを与えてくれます。リングでまとめたクラスタースタイルのシャンデリアのほかに、ランダムに下げるタイプがあります。

28シリーズのガラスグローブは、クリア球のほか、色展開から選ぶこともできます。

 

 


写真は38シリーズ

BOCCIのペンダントは、意匠照明ながらも、あたかも空間を構成するパーツのひとつとなって、デザイナーや設計者の意図により千差万別の表情を見せてくれる普遍性も持ち合わせています。

また、バンクーバーのアトリエでひとつひとつ職人が型を使わずに手吹きで仕上げていくガラスグローブは、ふたつとして同じものはなく、個体差のあるペンダントだからこそ成せる自然な温かみで、昼間も夜も点灯していて心地よい照明です。
 

 

 

【開催概要】
BOCCI  特別インスタレーション
場所: THE MOON(Restaurant THE MOON及びTHE MOON Lounge)
住所: 東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ 森タワー52F → map
開催期間: 2018年11月30日(金) ~2019年5月31日(金)
開催時間:11:30~23:00
展示内容: BOCCI 28 シリーズ Clear, Opaque White 1, Opaque White 2
デザイン: BOCCI クリエイティブディレクター Omer Arbel(オマー・アーベル)

※エレベーターで六本木ヒルズ 森タワー52Fへ行くには展望台チケットが必要です。チケットなしの場合は森タワー 3階にある展望台、森美術館チケット売場内の「THEMOON」専用受付にてレストランを予約している旨を伝え、エレベーターに乗るためのカードをもらってください。受け取ったカードを係員に提示して52階までお越しください。


 

■OMER ARBEL
BOCCI 創業時からのクリエイティブディレクターOmer Arbel氏は、物質に内在する機械的、物理的、化学的な特質を根本的な創造の源とすることに焦点をあてています。また、光という媒体を通して探求しています。彼の活動は、多様なスケール感を持ち、建築、インダストリアルデザイン、素材のリサーチ、彫刻、発明、そして高品質なクラフト製品に至るまでの様々な文化経済学的文脈において広がりを持った展開をしています。

彼の作品は、英国のVictoria Albert Museum、Salone Internationale Del Mobile、Spazio RossanaOrlandi、Vancouver Art Gallery、Mallett Antiquesなどで発表。そしてMonte Pencil Yearbook、Ronald J.ThomEarly Design Achievement Awardや、3つのWorld Architecture Festivalno入選。2015年にはRAIC(Royal Architectural Institute of Canada)のAllied Arts Medalも獲得しています。2010年のバンクーバーオリンピックのメダルデザインもOmer氏が手掛けています。

 

■28シリーズ
Omer氏は、製品に名前をつけることで、そこに特定の概念が生まれてしまうことを嫌い、作品をデザインした順の番号をそのまま製品名としてきています。28シリーズは、型を使わない手吹きガラスシェードのペンダント照明で、熟練した職人が数人でチームとなって、カナダ・バンクーバーの本社内にあるOmer氏が設計デザインをしたアトリエにて、受注を受けてから製作されています。Omer氏は、まず、素材(特にガラスと銅・アルミなど金属)の特性を探求することからスタートし、デザインしていきます。素材がある環境のもとで、ある形となる、その「過程をデザイン」していますので、その仕上がりは、ひとつひとつ偶然の瞬間から成しえる唯一無二の作品となります。28シリーズもこの特徴をよく現した製品です。

吹きガラスが冷めて固まる前に、別のガラスを落とし込み、吹き口から吸うことで、内側に窪みをつくっていきます。窪みのひとつは、電球の入るポットとなり、そのほかはアクセントとして、その時の感性で熟練した職人チームが息をあわせて製作していきます。小さな窪みの個数、サイズや位置、すべてが、そのとき限りのデザインです。個体差が生まれるように製作され、個々の個性は愛でられ完成します。このように、大きさや形に個性が生まれるのは、BOCCI製品の各製品に共通する、創業時から変わらない魅力です。


 

BOCCI
https://www.studio-noi.com/product/all-product/products/brand/bocci/

 

 

 

 

 

 

 

 

(文:制作_インテリア情報サイト編集部-2  /  更新日:2018.12.06)

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