nendoがデザインした
六本木ヒルズ展望台
ガチャガチャで本格コーヒーがセルフで楽しめるカフェ
デザインオフィス nendo から新しいデザインの情報が届きましたのでご紹介します。今回はプロダクトデザイン、店舗デザイン以外に新たなビジネスモデルもデザインしています。
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コーヒーの種類や楽しみ方はこれまで以上に多様化し、私たちの生活に欠かせない存在になりつつある一方で、多くのコーヒーチェーンや喫茶店にとって少子化に伴う人手不足が深刻な問題となっています。
人材確保がただでさえ困難なのに加え、従業員にはレジ打ちや調理、サーブ、清掃といった基本的なオペレーションだけでなく、コーヒーに関する知識や接客能力といった多くのスキルが求められるのにも関わらず、充分な育成期間や人材コストがかけられないことがサービスの質の低下を招き、客離れが進行するケースが少なくありません。これをテクノロジーを駆使した無人店舗化によって解消するという選択肢もある一方で、アナログな要素を組み合わせたセルフ方式のカフェ業態をデザインすることに。
六本木ヒルズ展望台内に位置するカフェスペースに足を踏み入れると、まず迎えてくれるのが整然と並んだガチャガチャマシン。本来は玩具を買うための定番の機械を使って、一杯分のコーヒー豆が入ったカプセルを購入します。
複数の種類の中から選べるだけでなく、異なる種類の豆が混ざっているマシンもあり、中には希少性の高い「シークレット」なものも入ってるため、小さなワクワク感と共に未知のフレーバーとの出会いも楽しめます。
次に、購入した豆をお客様自らグラインダーに入れるとドリッパーに挽かれた豆が落ち、最後にそのドリッパーとカップを抽出機にセットしてボタンを押すとコーヒーが抽出される仕組みです。
コーヒー豆の選定や焙煎、グラインダーや抽出機のセッティングなどは全て軽井沢のコーヒー専門店「丸山珈琲」によるもので、「挽きたて」「淹れたて」のドリップコーヒーの本格的な味わいや香りを存分にお楽しみいただけます。このように、オペレーションを簡略化し、さらにお客様にも「お手伝い」をしてもらうことで従業員の負担が軽減され、その時間をお客様とのコミュニケーションに割けるように。
また、これまではコーヒーができるまでイライラしながら待っていた時間が、お客様も参加することによって、そのストレスが緩和されるのも大きな特徴です。完全な無人カフェとするのではなく、お客様にも従業員にも心地よい時間を過ごしてもらえる場所を目指しました。
Photographer: Akihiro Yoshida, Takumi Ota
GACHA GACHA COFFEE
access:六本木ヒルズ展望台
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F
東京シティビュースカイギャラリー3
open: 10:00-22:00
website: https://www.gachagachacoffee.com
※12/2(月)まで、展望台の企画入れ替えのためGACHA GACHA COFFEEはご利用いただけません。
12/3(火)以降のお越しをお待ちしております。
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問題解決ラボ――「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術
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どこにでもある普通の「コップ」を主人公にした絵本。自身に注がれたカフェラテを混ぜるためのスプーンがないことに気づいたコップが、自らの形状を次々と変化させながら問題を解決しようとする物語。デザインとは単に造形することだけではなく、日常におけるちょっとした不便を発見し、それに対する解決策としてのカタチを生み出すことであるという、デザインやその本質をできるだけわかりやすい形で表現。一個のコップに対して、「これはふつうのコップだな」と決めつけるのではなく、「コップってよく見たら面白いな」「どうやったらもっと面白いコップになるのかな?」というものの見方をすることで、日常の中に新たな豊かさを感じてもらいたいと考えた。
http://www.nendo.jp/jp/works/not_just_a_cup/
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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2019.11.28)