ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2
「リサーチ! プロセスを魅せるデザイン」展
2022年7月1日(金)― 8月28日(日)
株式会社良品計画(東京都中央区/無印良品 銀座店内)は、2022年7月1日(金)〜 8月28日(日)の期間、『リサーチ! プロセスを魅せるデザイン』展を開催します。
生活を取り巻くあまたのものたち。
その物が並び売られるテーブルを覗きながら私たちは、好きなもの、美しいもの、便利なものなど、使い手の視点からものを選び生活に採り入れています。でももし、一つ一つのものが、その背景にあるリサーチとプロセスを語りはじめたら?私たちは何に気づき、生活はどのように変わるのでしょうか?
オランダ、アイントホーフェンにある「デザイン・アカデミー・アイントホーフェン」( DAE)は、従来の「デザイン」の概念を覆す現代的コンセプトと思考方法を育むユニークなプログラムで知られるデザイン教育機関です。これまでのモノづくりの流れに大きな変化をもたらすクリエイターたちを世に送り出し注目を集めています。では、その新しい「デザイン」とはいったいどのようなものなのでしょうか?
本展では、リサーチをかたちにする先駆的な作家として知られる、クリスティン・メンデルツマをはじめ、今、国際的な注目を集める若手、シモン・バジェン・ボテロ、簑島さとみ+ポリン・アグストーニ、 DAE出身の3組の作品を通して、新たなデザインの地平線を視覚化します。彼らに共通するのは、現代にさらにものを生み出すことへの根本的な問い、徹底したリサーチ、そしてプロセスそのものまでも作品とする手法です。
3組それぞれのリサーチとプロセスで魅せる作品は、私たちの好奇心を「もの」の背景にある物事へと向かわせ、これまでシンプルな「使い手」として見てきた日常的なものの風景や感性、美の意識までを一変させる力を持っているのではないでしょうか。
ATELIER MUJI GINZA
▼出品作家
クリスティン・メンデルツマ( 1980、オランダ)
ローカルな資源と生産へのこだわり、また工業化によって遠ざかったプロセスを徹底したリサーチと記録で明らかに
する作品を発表し、デザイン界に衝撃を与えたメンデルツマ。本展では、彼女の名を知らしめた2冊の本と椅子のプ
ロジェクトを紹介する。ロッテルダム(オランダ)を拠点に活動。
PIG 05049 (2007)、 クリスティン・メンデルツマ
Credit: Julie Joliat (graphic designer)
PIG 05049 (2007)、クリスティン・メンデルツマ
Credit: Julie Joliat (graphic designer)
Checked Baggage (2004)、 クリスティン・メンデルツマ
Credit: with special thanks to Remco van de Craats
Checked Baggage (2004)、クリスティン・メンデルツマ
Credit: with special thanks to Remco van de Craats
簑島さとみ( 1989、日本)+ポリン・アグストーニ( 1996、スイス)
2人は DAE在学中に出会い、その後共同で、奄美大島の伝統工芸である泥染めの現地リサーチと体験を経てかたち
にしたインスタレーションが ‘Craft Portrait: Dorozome ’である。簑島はアイントホーフェン(オランダ)、アグストーニはベルリン(ドイツ)を拠点に活動。現在 ‘Craft Portra it’ 2作目を製作中。
染めた反物を洗う簑島さとみ Photo: Pauline Agustoni
Craft Portrait: Dorozome (2020)、 簑島さとみ+ポリン・アグストーニ、インスタレーションのディテール
Photo: Yuta Sawamura
85以上の染めを重ねる泥染めの、グラデーションが美しい反物
Photo: Pauline Agustoni
泥染めの原料の一つ、車輪梅のチップを煮る
Photo: Pauline Agustoni
シモン・バジェン・ボテロ( 1992、コロンビア)
デザインを議論やエンパワーメントのツールとして用い、プロジェクトごとに異なる職人、技術者、コミュニティと協働するバジェンが、コロンビアの金鉱の廃材を再利用しガラスのオブジェを生み出した持続可能なプロジェクトが ’Suelo Orfebre ’ 。アムステルダム(オランダ)とメデリン(コロンビア)を拠点に活動。
鉱山のコミュニティとシモン・バジェン(前列右端) Photo: Elizabeth Arce
コロンビア、マルマト金鉱の入口。この金鉱から出る廃棄物を利用した作品が「スエロ・オルフェブレ」
Photo: Simón Ballen Botero
「スエロ・オルフェブレ」試作の数々
Photo: Femke Rijerman
レンガを組んだ型に職人がガラスを吹く
Photo: Elizabeth Arce
▼空間構成
吉行良平
DAEを卒業後オランダでのデザイン事務所を経て、大阪に「吉行良平と仕事」を設立。日用品の設計を中心に、手を動かし実験、検証を重ね、あるべき色、形を探る。 ※DAE卒業の出展者と共にトークイベントにも参加予定。
※デザイン・アカデミー・アイントホーフェン( DAE)
オランダ、アイントホーフェンで 70年以上にわたりデザイン教育の先端を担う教育機関。素材、社会、環境、そして批評のイノベーションの道具としてのデザインを探求。意欲的なデザイナーを多数輩出し世界的に注目されている。
【関連イベント】
会期中は、出展作家らのトークセッションやワークショップなども開催予定です。彼らの出身校であるオランダ、デザイン・アカデミー・アイントホーフェン(DAE)の驚きの講義についてのトーク、また、建築家でDAEのクリエイティブ・ディレクターのジョセフ・グリマさんと、デザイナーであり、日本のデザイン教育に取り組む、多摩美術大学 統合デザイン学科長の深澤直人さんを招き、デザイン教育のこれからを解き明かします。
詳細については随時、ATELIER MUJI GINZA公式サイトやSNSでおしらせします。
【開催概要】
『リサーチ! プロセスを魅せるデザイン』展
会期|2022年7月1日(金)―8月28日(日)
時間|11:00-21:00
※営業時間は変更となる場合がございます。ATELIER MUJI GINZAの公式サイトをご確認ください。
会場|無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2 入場無料
主催|株式会社良品計画
協力|オランダ王国大使館、デザイン・アカデミー・アイントホーフェン、KANAIKOUGEI
後援|コロンビア共和国大使館
イラストレーション|簑島さとみ
グラフィックデザイン|株式会社 SARAVAH design
空間構成|吉行良平
施工|HIGURE 17-15 cas
キュレーション|田代かおる
ATELIER MUJI GINZA
〒 104-0061東京都中央区銀座 3-3-5無印良品 銀座6F ⇒ map
アクセス|東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座」駅 B4出口 徒歩3分
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅5番出口 徒歩3分
JR山手線「有楽町」駅 中央口 徒歩5分
ATELIER MUJI GINZA公式サイト| https://atelier.muji.com/jp/
(文:制作 PR-K_PR制作部-5 / 更新日:2022.06.23)