The Japanese craftsmanship behind the
Peter Zumthor collection vol.1
2022年3月に発表し、6月のミラノ・デザインウィークでの展示で全世界にお披露目した建築家ピーター・ズントーとタイムアンドスタイルによる家具コレクション「Peter Zumthor collection」は、製品化にあたり、日本の素材と技術を生かし、職人たちの手作業によって作られています。 今回は製造秘話を紹介していきます。
・タイムアンドスタイル 家具コレクション「Peter Zumthor collection」を発表 >>>>
Valserliege
Valserliegeは、ピーター・ズントーの代表作の一つと言われる温泉施設「テルメ・ヴァルス」のために設計されたシェーズロングです。有機的な曲線による美しさを持ちながら、家具としての強度を持ち、将来的にはメンテナンスにも対応できるように、無垢材による曲木の技術を取り入れました。
約100年前に日本へ伝えられた曲木技術の製造方法は、当時からほとんど変わることなく現代へと受け継がれています。木材を蒸し、金型職人によって作られた治具に合わせて1本1本の部材を曲げていく、そのすべての工程が手作業で行われています。
1996年のテルメ・ヴァルスの完成ともに誕生したValserliegeは、独自の製造方法によって、25年以上の時間を経ても変わることのない美しさを再現することができました。
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Serpentine table and Serpentine stool
サーペンタインギャラリーはロンドンのケンジントン・ガーデンズ公園の中にある小さな美術館です。ここでは、毎年、世界的な建築家やアーティストを招いて、期間限定のパビリオンが作られています。2011年、ピーター・ズントーもこのプロジェクトに参加し、黒い壁に閉ざされた廊下を抜けた先に、様々な植物が溢れる美しい中庭に出会う空間を設計しました。その中庭に面して置かれたのがSerpentine tableとSerpentine stoolです。
このプロダクトは、過剰に加飾されることなく、作られるプロセスがそのままデザインの重要な要素となっています。金属による明快な構成でありながら、手に触れたときの天板のエッジの柔らかさやものづくりのプロセスを感じさせないフラットな天板は、人の手の感覚によって細やかなに調整されながら作られています。
・2021年12月17日、大阪市中央区南船場に店舗兼ショールーム「Time & Style Osaka」をオープン >>>>
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(文:制作 TIME & STYLE_PR制作部-1 / 更新日:2022.08.18)