【京都市】京都人気の『 カフェ茂庵』がレンタルスペースサービスを開始


茂庵(母屋)

 

 

【旬なコト・モノ 編集部おすすめ情報】
京都カフェ茂庵がレンタルスペースサービスを開始 

 

 

 

京都市左京区の吉田山山頂に佇む人気カフェ『茂庵|もあん』が、京都の不動産業者「株式会社八清」との協業で2024年5月からレンタルスペースを開始しました。 

『茂庵』は京都のまち中にありながら、都会の喧騒から離れ、緑に囲まれた非日常感が味わえる人気のカフェです。建物は大正時代に茶の湯のために建てられたもので、周囲の茶室とともに国の登録有形文化財に指定されています。2022年11月に一度閉店しましたが、2023年1月に再開しました。再開後は食事の提供はなく、喫茶を中心とした店となりました。

 

『茂庵|もあん』
https://www.mo-an.com/

レンタルスペース入居募集ページ:
https://www.hachise.jp/rent/moan/ 

 


茶室 静閑亭
 


茶室 田舎席

 

茂庵の歴史

茂庵は数寄者であった谷川茂次郎氏が大正時代に建築しました。国登録有形文化財にも指定されています。谷川茂次郎氏は幕末の1864年に京都の八瀬大原に生まれ、大阪で新聞用紙の運輸事業で成功をおさめた人物で、取引先のすすめで茶道をはじめ、裏千家に入門して本格的に数寄者となりました。

茶道を愛した茂次郎氏が吉田山の東側一帯を購入し「茂庵庭園」をつくります。現存する茶室は静閑亭と田舎席の2棟ですが最盛期には8棟の茶室と月見台・楼閣もあったそうで、待合も数棟が、現在も残っています。当時は大規模な茶会が開かれたようで、その様子が写真にも残されています。

茂次郎氏の死後、閉鎖されていた時期もあったようですが、母屋(旧点心席=食事をする場所)をカフェとして活用し、喧騒から離れた人気スポットとなりました。

 


茂庵(母屋)
 


茂庵(母屋)からの眺め

 


静閑亭の内観

 


田舎席の内観
 


かつて開かれた茶会の様子


 

茂庵という場所を守るために

京都市左京区の吉田山にある茂庵は京都のまち中にありながら、都会の喧騒から離れ、緑に囲まれた非日常感が味わえる人気のカフェです。2022年11月に一度閉店しましたが、体制を整え2023年1月に再開しました。

しかし、立地の特性から繁忙期と閑散期の売上げの差が大きく、閑散期の売上げ確保が課題となっていました。そこで、空いている茶室2棟も含めた活用の提案を八清にご相談いただきました。

『茂庵』は、様々な活用ができそうな魅力的な立地と建物ではありますが、市街化調整区域であることがわかり、京都市の関係各所へ相談しましたが、新しい事業用途では利用できないことが判明しました。行政は所有者であり、運営会社である株式会社ヤマチカがこれまで続けてきたカフェの営業を継続することは可能だが、運営会社の変更や、新しい業態での事業は不可だという回答でした。これらのことを鑑みて、今回、カフェの延長として空いているスペースをレンタルする提案をさせていただきました。

ここを訪れると当時、贅を尽くして建てられた建物であることがよくわかります。京町家でもなく、農家古民家でもない、茂庵ならではの独特で貴重な建物です。木々の間から京都のまち並みを眺めることができ、特別な場所であることを実感します。この山の整備や建物を維持していくためには費用がかかります。茂庵自身で費用を稼げるサイクルを早急に組立てなければ、維持管理は難しくなります。

所有者である谷川氏とは、これらを守り、継承していきたいという思いが一致し、八清でお手伝いできることがあればと模索しました。今回の提案が貴重な文化的建物と自然あふれる吉田山を守るための一助になればと考えています。今後も京都のまちに貢献できる提案を続けて参ります。 

株式会社八清(ハチセ)

 


山の入口

【茂庵】 
場所:京都市左京区吉田神楽岡町8 ⇒ map
交通 :京都市バス「銀閣寺道停」徒歩約15分
運営会社:株式会社ヤマチカ

レンタルスペース入居募集ページ:
https://www.hachise.jp/rent/moan/ 

茂庵公式ページ:
https://www.mo-an.com/ 

(文:制作_インテリア情報サイト編集部-3  /  更新日:2024.05.28)

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