【Time & Style】
New Milan showrooms open
デザインの街・ミラノに新しいショールームとギャラリーをオープン
2024年4月15日(月)、ミラノデザインウィークのスタート前日にデザインの街・ミラノにTime & Styleの新しいショールームとギャラリーがオープンしました。
一昨年、ブレラ地区の歴史ある建物内にTime & Style Milanをグランドオープン。このショールームを拡張するように中庭を介して隣接する2つのスペースを新たに誕生させました。
ミラノデザインウィークではTime & StyleのNEW PRODUCTS 2024、Boffi | DePadovaとのパートナーシップにより誕生したTime & Style ēditionの新製品を発表しました。
Showroom
店名:Time & Style Milan
住所:Via Eugenio Balzan, 4, Largo Claudio Treves, 2, Via San Marco, 13, 20121 Milan, Italy ⇒ map
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挑戦
インテリアの世界はミラノを中心に周っている。私たち日本人がミラノにショールームをオープンすることは、家具産業と家具ブランドの世界の中心であるミラノを拠点として行われるサローネという完全なるアウェーな環境下で、周辺のイタリアのトップブランドの土俵に乗り込むということだ。
2024年の4月にミラノに新しいショールームとギャラリーを開くため、2023年の秋からオープンの準備を進めてきた。
ミラノで新しいショールームを開設する際には、景観に関する基準や小売店としての安全基準など、ミラノ市からの細かな許認可が必要である。さらに、当社の新しいショールームが入る建物は17世紀の歴史的建造物であり、外観、看板、窓枠のデザインから内装計画までの詳細なデザイン内容について、ミラノ市当局だけでなく、ショールームの上層階にあるコンドミニアムのオーナーの大多数の承認を得る必要がある。
ショールームのオープニングまで、毎日のように次々と噴出するマグマのように新しい問題が私たちの行く手を塞いでいった。施工は思うように進まず、ミラノでの日々の戦いはオープンの前日まで続いた。
しかし、ミラノデザインウィーク期間の前日に当たる4月15日、サンマルコ通りに面する既存のショールームに加え、二つの新しいショールームとギャラリーを無事オープンすることができた。
新オープン Time & Style Largo Treves
ミラノのブレラ地区の中心的な広場と言えるラルゴトレベス広場に面した180平米の新しいショールームは、ニュートラルな漆喰の壁面とモダンなコンクリートの床、大きなスクエアな4つのウィンドウが特徴。また、中世建築物の歴史を感じることができる木造の天井の梁の構造をそのまま剥き出しにしたインテリア空間とした。
そこには日本の古典建築と伝統的な居住空間の考え方のエッセンスを抽出して表現したStone Gardenという、伝統的な日本の庭園と住まいとの関係性をコンセプトとしたプロダクトを中心に構成した。
秋田杉で構成した製品からは日本の森林の香りが漂い、上げ床に敷き組まれた畳表の井草と藁床の新鮮な香りは、日本の懐かしい原風景をミラノの新しいギャラリー空間に創出した。
新オープン Time & Style Balzan
バルザン通りはコンパクトな地上階のスペースから始まり、石の踏み板の螺旋状階段を降りて、二つの小さなギャラリーに続く空間。
地上階の円弧型のラウンドした高い天井から全ての壁面、そして階段室から二つのギャラリースペースの円弧の天井と壁面の全ては石州和紙によって包み込まれる空間とした。石州和紙は、蛇胴紙という神楽のお面や龍の面や胴体を作るために作られてきた和紙の原料の楮から表皮を残したままに紙漉きされた。強度が高く素材の色がそのまま和紙の色となっている素材そのものが生き生きとしている。
空間の床はパルマ市周辺で実際に使われてきた中世の石の床を使用し、日本の伝統的な石組みの考え方を意識して敷設した。その小さな空間は自然の洞窟のような空気感を持ち、地下という閉鎖感を感じさせない空間として人々を魅了する。バルザン通りの小さなギャラリー空間にはPeter Zumthorの新作を含めるPeter Zumthor collectionの全貌を展示した。
Time & Style San Marco
2022にオープンした、サンマルコ通りの550平米の回廊のような美しい空間は、私たちが表現したい天然木の無垢材を中心とした日本由来の素材と日本に伝承される様々な伝統的な工芸の技を組み合わせ、職人によって手作りされたシンプルで丁寧に作られた製品の集積と、サンマルコ通りのアーチ型の大きなウィンドウから差し込む自然光がブレンドされた現代のライフスタイルを表現することを目的として、空間と製品の関係性を大切にしてレイアウトした。
ミラノの現実
ミラノで展示をすると言うことは、すなわち直ぐに世界に繋がることができる、そんな場所である。ミラノで何をするにしてもその素性はあからさまにされて価値あるものは評価され、それに値しないものは見向きもされない。
それが真実であり、問われるのは自分達自身であることを再確認することができる正真正銘の実力が問われる世界の大きな舞台である。
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進化する現代の伝統や日本人の美意識と言った私たちが掲げる多様な要素を3つのショールームでそれぞれに構成し、Time & Styleの表現を継続的に展開してゆく場所となります。
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(文:制作 TIME & STYLE_PR制作部-1 / 更新日:2024.06.11)