世界最大規模の家具見本市「ミラノ・サローネ」は、2012年4月17日から22日までの6日間、イタリア・ミラノのフィエラ(本会場)とフォーリ(市内会場)で開催されました。
ミラノサローネ2012から、イタリアブランドメーカーを中心に紹介しながら、これから来るであろうフォルムやカラ―のトレンドの予測を、お伝えしていきます。
次は MAGISです。最先端の技術とデザインを日常の製品に取り入れ、インテリアデザインに新しい変化を与える家具・家庭用品ブランドです。
1976年に活気あふれる北東イタリアで、創業者ユージニオ・ペラッツァによって設立されたMAGISは、現在では世界的なデザインラボラトリーに成長し、世界を代表するデザイナーたちの創造性をもって、常に時代の変化を掴み、最先端のものづくりに挑戦しています。
ミラノサローネ家具見本市本会場ローフィエラの16-20号館のデザインブース、Magis(マジス)の会場から。
イタリアの若手アーティスト、ベネディータ・モリ・ウバルディーニによる愛らしい雲と鳥のモビールが宙を舞う下にはMarc Newson(マーク・ニューソン)の木馬。
Rocky / Marc Newson(マーク・ニューソン)
会場で、一番目を引いたのがこの木馬でした。伝統的な木馬が Marc Newson(マーク・ニューソン)の手にかかるとこんなモダンな木馬になりました。
次はPhilippe Starck(フリップ・スタルク)との協働プロジェクトによる2作品。
S.S.S.S. Sweet Stainless Steel Stool / Philippe Starck(フリップ・スタルク)の新作
上下昇降可能で屋外使用もできるオールステンレスのスツール。
次は、「エコロジー」をテーマに3つのバージョンに仕上がった椅子。
・「BASIC」100%リサイクルのポリプロピレン(PP)とグラスファイバー
・「RAW」木材のチップと再生PP+ファイバー
・「ECO」麻と再生PP+ファイバー
の3つの素材の椅子たち。
その他、Magis(マジス)では珍しい、このようなキャビネットの新作も目を引きました。
このキャビネットは深沢直人の新作。組み立て式のキャビネットで棚板が自由にはずせる。
Konstantin Grcic(コンスタンチン・グルチッチ)の新作Tom & Jerryのファミリーシリーズのキャビネット。
ブースデザインをステファノ・ジョバンノーニが担当した今回のMagis(マジス)のブースは、全体が商品とブースがどの方向からもよく見渡せる構成でした。昨年の商品と比べると、目にやさしいカラ―バリエーションでまとめてあり、大きな造作物や派手な演出はなかったぶん、シンプルなこの展示構成が1つ1つの展示を丁寧に見ることができました。
ミラノサローネ2012~ローフィエラDriade(ドリアデ)会場から
http://www.interior-joho.com/interior/detail.php?id=1184
ミラノサローネ2012~ローフィエラKartell(カルテル)会場からhttp://www.interior-joho.com/interior/detail.php?id=1178
ミラノサローネ2012~ローフィエラMOROSO(モローゾ)会場
http://www.interior-joho.com/interior/detail.php?id=1171
(文:KEIKO YANO (矢野 恵子) / 更新日:2012.05.13)