【フォーリサローネ2024】④ミラノデザインウィーク2024 企業展示タイムアンドスタイルを紹介


©Time & Style Milan Design Week 2024 

 

 

Milan Design Week 2024
フォーリサローネ④
日本のインテリアメーカー
 Time & Style 
の展示会場を紹介

 

 

イタリア・ミラノで2024年4月16日(火)~21日(日)の期間、世界最大規模のデザインイベントミラノデザインウィークが開催されました。ミラノ市内各地で展示するフォーリサローネに出展企業の会場の様子を紹介します。

 

Milano Design Week 2024(ミラノデザインウィーク2024)フォーリサローネ会場

ミラノデザインウィークはミラノ市内のショップ・ショールームでも開催されます。ロー・フィエラミラノ会場で開催されるミラノサローネ国際家具見本市やイタリア家具工業連盟(FLA)のイベントに対して、ミラノ市内で各企業や個人が個々に場所を借りて自由に展示するデザインイベントをフォーリサローネと呼びます。

 

今回は、進化する現代の伝統や日本人の美意識をテーマにした日本のインテリアメーカー「Time & Style/タイムアンドスタイル」の会場の様子を紹介します。

▼Time & Style(タイムアンドスタイル)

デザインの街・ミラノにブレラ地区の歴史ある建物内に一昨年、ショールームがオープンしたTime & Styleは、拡張するように中庭を介して隣接する2つのスペースを新たにショールームがオープン。多様な要素を3つのショールームでそれぞれに構成しました。


©Time & Style Milan Design Week 2024 

 


©Time & Style Milan Design Week 2024 

ミラノデザインウィークではTime & Style ēditionの新作を発表。「Stone Garden」と名付けた日本庭園の石庭から着想を得た新プロダクトや、日本建築の建具技術として誕生した組小細工を装飾した「Kumiko Partition」を中心に、日本の本質的なエッセンスを空間に表現致します。日本の素材、職人が生み出す現代にマッチしたインテリアです。 

Boffi | DePadovaとのパートナーシップにより誕生したTime & Style ēdition は、イタリアの洗練された美意識と日本の繊細な手仕事が融合した 家具コレクションです。すべての製品は日本国内で日本の技術を用いて製作 され、現在、世界 50 か国以上の主要 70 都市に設けられた Boffi | DePadova のモノブランドショールームで展開しています。90周年を機に刷新される Boffi | DePadovaの3つのショールームにて新製品をリリースします。


 

▼ Stone Garden



畳や柱など日本の伝統的な住宅を構成する素材の本質を解読して、現代の形態へと再構築しました。京都の畳のモジュールと古典建築の構造を採用して、畳や布団、マットレスなどを様々な組み合わせることでフレキシブルに使用できるリビングプロダクトです。国際的なライフスタイルに柔軟に対応すると同時に、日本の本質的なエッセンスを空間に織りなす、新しい形の製品です。

 

 

▼ Time & Style x KOKURA SHIMA SHIMA



 


Designed by Noriko Tsuiki

400年の歴史を誇る小倉織を復元・再生した染織家・築城則子、「小倉縞縞」と「Time & Style」は日本の伝統工芸に根差した「守破離」の精神に基づき、新しい3種類のインテリアファブリックを生み出しました。ウールのメリットを活かしながら、インテリアにはほとんど使用されてこなかった木綿という自然素材を組み合わせ、合成繊維を使わずに特有の質感を創り出しています。先染めされた木綿とウールによる微妙な色の濃淡が、生地に深みのある陰影を与え、収縮率の違いにより、生地の表面には立体感が生まれました。

 

 

▼ Kumiko Partition



組子は日本建築における建具の技術として発祥したと伝えられています。細く挽き割った木に溝や角度をつけて、小さな木片をパズルのように組みつけ紋様を描く組子細工。正確な葉を作り出すためのさまざまな道具を巧妙に使いこなす職人の手業は、和建具のなかでも習得するには多くの年月を要します。百種以上にのぼるとされる紋様にはそれぞれ意味があり、日本の風土と文化が作り上げた伝統技術としてこれまで非常に長い年月をかけて洗練されてきました。
庭や季節感といった外部環境を取り入れることで暮らしを豊かにした日本人の知恵と感性。光をとおす和装飾の間仕切りとして、組子は古くからとてもなじみ深いものでした。杉材でつくられたこのパーティションは極限までフレームを細くみせることでシンプルな生活を好む現代の暮らしに溶け込みます。紐丁番を使用することで表裏自在に可動することができます。

 

 


▼ Woodpecker


Designed by Yang Hen Chen

Woodpeckerは、木を突くというそのユニークな生態から名付けられた、啄木鳥にインスパイアされています。この鳥の生み出す音色は、歌人石川啄木を含む多くの人々に癒しを提供してきました。このテーブルは家具としての木材と金属の共存を目指しつつシャープさと愛嬌あるデザインが融合された作品です。生活のリズムにアクセントを加える存在でありたいという願いから生まれました。

 


©Time & Style Milan Design Week 2024 


©Time & Style Milan Design Week 2024 


©Time & Style Milan Design Week 2024 


©Time & Style Milan Design Week 2024 


©Time & Style Milan Design Week 2024 

 

TIME & STYLE(タイム アンド スタイル)
日本の伝統技術を現代の生活に進化させたデザインコンセプトのもと、永く使い続けることができ、素材が持つ手触りを大切にしたものづくりを追求しています。インテリアを通し、豊かなライフスタイルの本質を追求し、独自の感性で製品を開発、提供しています。

現代日本が持つ美意識の中で、家具・プロダクト・スタイリングを通し、潤いある豊かな暮らしを提案しているインテリアショップ「TIME & STYLE」は、現在は国内に南青山、六本木、二子玉川、新宿、大阪・南船場、国外はイタリア・ミラノ、オランダ・アムステルダムにてショップを運営。企画から製造、小売までを一貫して行うラグジュアリーインテリアブランドのメーカーです。また、2020年7月にはイタリアのインテリアブランドBoffi | DePadovaとパートナーシップを結び、共同プロジェクトとなる家具コレクションTime & Style ēditionを全世界で展開しています。
 

・【代表インタビュー】今も20年後も愛されるデザインに取り組み、ものづくりで世界に挑戦し続ける日本企業 >>>>

 

About Milano Design Week
毎年4月にイタリア・ミラノで行われる世界最大規模のデザインイベント。会場の中心は、ロー市にある東京ドーム11個分の広さをもつと言われる巨大展示場「フィエラミラノ」で開催の、略称でミラノサローネとも呼ばれているサローネ・デル・モービレ・ミラノ(ミラノサローネ国際家具見本市)。毎年1400を超える企業と500名を超える若手デザイナーが出展し、国内外から約40万前後の来場者がある。最先端のデザイン、インテリアが集まる国際的なイベントとして世界の注目を集めている。それに対して、ミラノ市内各所で行われるデザインイベントがフォーリサローネで、ミラノサローネとフオーリサローネを総称して「ミラノ・デザイン・ウィーク」と呼ばれている。現在活躍している多くのデザイナーやメーカーは、このイベントの出展から世界へと羽ばたいている。

 

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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-3  /  更新日:2024.05.27)

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