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キッチンの選び方
みなさんは「キッチンの選び方」について考えたことはありますか。
家具や雑貨のデザインについては選ぶ自信のある方も、キッチンと言われると戸惑ってしまうかも知れません。キッチンは据付が必要な家具と設備工事を伴う機器で構成され複雑なため、選び難く感じる方が多いでしょう。このシリーズでは、キッチンを選ぶための知識とポイントを分かり易くお伝えしていきます。
Vol.5 収納プラン①
キッチンの収納を考える上で、まずはキャビネットについて理解していこうと思います。
1・ キャビネットのモジュール
・高さ
キッチン本体の場合、一般的に総高さからカウンターの厚みと通常キッチンの下部にある巾木(台輪)を引いた高さが収納可能な高さになります。
巾木部分は立ち作業をし易くする、掃除機などからキャビネットを守る、配管収納、キッチン本体を支えるなどの役割がありますが、スペースを有効活用したいという希望が多く、最近はこの部分まで収納可能なキッチンもあります。
但し実際は箱やレールの構造上、扉高さいっぱいまで物が入るわけではない為、収納計画をする際は注意が必要です。特に引出しの場合は内部の高さに注意が必要です。
・幅
キッチン本体は幅の狭いキャビネット、広いキャビネットの組み合わせで構成されているので
大小様々なキッチンの収納物に対応することができます。
幅が広いと置き方の自由度は上がる分、煩雑になり易いので、仕切りパーツなどを利用すると収納し易くなります。
また特に中央部分に重い物を置きすぎるとたわみの原因にもなるので注意が必要です。
開き戸の場合あまり扉幅があると扉の軌跡が大きくなる分不便になるので、片開きにせず扉を分割して両開きにします。
・奥行き
キッチン本体は一緒に組み込まれる機器類の必要寸法に対応し650mm程度の奥行があり、
キャビネットもそれに準じた寸法で設定されています。
(引出しの奥行きは構造上さらに浅くなっています。)
機器が絡まない収納部分はキャビネットの奥行きを浅くすることができます。
但し引出しの場合、奥行き450㎜程度はないと収納物が限定され使い難くなります。
奥行きが確保できない場合は、開き戸や引き戸にして食器などを収納すると使い易くなります。
2・ キャビネットの形状
・開き戸
扉を開くと一度に全ての収納物を確認できることがメリットです。
内部の使い方、棚の枚数など自由にできるので、多くの物を収納できます。
但し奥に入れた物は取出し難いので、とくに小さな物を収納する場合は奥行きが浅い方が使い易くなります。
取り出す際はかがむ必要があるので、普段から取り出し易いように整理する必要があります。
使う頻度が高い場合は引出しが便利という考え方もあります。
・引き戸
扉を開く必要がなく作業動線に影響しないことがメリットです。
内部の使い勝手は開き戸とほぼ一緒です。
但し引き違いの場合、扉が重なり合う部分からは取り出せないので注意が必要です。
また扉が重なり合う分、開き戸に比べて内部の奥行きは狭くなります。
引き戸の例。一度にたくさんの食器を確認でき、リビング側への動線もスムーズ / TOYO KITCHEN
・引出し
引出しを開くと収納物をかがむことなく上から確認でき、奥にある物も取り出し易いのがメリットです。最近は内引出しを設置することでさらに使い易くしたキッチンもあります。
種類別などに分類して収納しておけば、ピンポイントで必要な物にたどり着くことができます。
但しどこに何を収納しているか把握できていないと、探すために何段も引出しを開け閉めすることになり、かえって手間がかかるので注意が必要です。
また開き戸や引き戸に比べ収納できるスペースが決まっており、自由度が低いため、デッドスペースが発生する可能性があります。
次回は収納物の落とし込み方を具体的に考えていこうと思います。
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(文:制作 PR-T_PR制作部-4 / 更新日:2012.08.18)