秋のデザインイベントで発表された新進デザイナーの作品を紹介しています。
壁を活かしたプロダクトのプロジェクト「LIFE with WALL」。
人は日々壁に囲まれて生活をしています。
空間を仕切り、機能を分け、雨風から守ってくれる壁。
しかし、その壁を活かしたプロダクトはあまり多くありません。
そんな壁にフォーカスをあてた作品を発表します。
28 (Twenty Eight)
今、急速にLED電球が発達しています。
これまでの電球と違い、様々な機能や形態を持つだろうと予測しています。
この28はそうした新しいLED電球の使用を想定した照明器具です。
二十八面体のスチールフレームに磁石を内蔵したソケットが様々な面で固定できます。
電球の向きも自在に変更できるので、空間に対しフレキシブルな対応が可能になっています。
LOTUS
蓮の葉を模した素焼きのアロマディフューザーです。
壁から蓮の葉が生えたような形をしています。
アロマオイルを垂らした様は蓮の葉に残る雨の雫を彷彿とさせます。
LOTUSは従来の素焼きのアロマディフューザーのように受け皿を必要としません。
デフォルメされたシンプルな形状ですので、埃が付着した際の清掃も容易です。
葉の上にはボトルを置くことができ、アロマオイルの収納に困ることもありません。
PAPER CLOCK
壁紙がめくれて時計になりました。
従来の掛け時計は重厚な物が多く、壁へ取り付けるには抵抗がありました。
薄く軽やかな掛け時計にすることで、その抵抗をなくそうと考えました。
壁から浮き上がった文字盤はムーブメントの存在を意識から消してくれます。
壁紙が針を動かしているような錯覚を起こさせる掛け時計です。
nook
部屋の隅に取り付ける掛け時計です。
従来の掛け時計は平坦な壁に突如として現れる異物です。
空間に溶け込む掛け時計の新しい居場所として部屋の隅を選びました。
部屋の隅が面取りされたように設置するnookは空間に溶け込むと同時に空間の印象を大きく変えます。
文字盤が斜め下を向く形状は時間を読み取りやすくする効果もあります。
文字盤は磁石で固定されており、簡単に取り外しができます。
また、通常の掛け時計と同じように壁への取り付けも可能です。
TAKAHIDE HASHIMOTO DESIGN
橋本 崇秀
〒653-0814 兵庫県神戸市長田区池田広町13-1-1F
TEL: 078-691-9011 FAX: 078-691-9011
e-mail: smackdesign@be.wakwak.com
HP: http://smackdesign.blogspot.jp/
1982年:神戸生まれ。
2003-2005年:大阪デザイナー専門学校プロダクトデザイン科卒業。
2005-2009年:神戸芸術工科大学プロダクトデザイン学科インテリアデザインコース卒業。
2009-2011年:インテリア雑貨メーカー、プロダクトデザイン事務所に勤務。
2012年:個人での活動開始。
鈴木 仁
e-mail: hitoshi.suzukizuki@gmail.com
HP: http://suzukihitoshidesign.jimdo.com/
1986年:神戸生まれ。
2005-2009年:神戸芸術工科大学プロダクトデザイン学科インテリアデザインコース卒業。
2009-2012年:神戸ものづくり職人大学神戸洋家具コース卒業。
2012年:個人での活動開始。
(文:インテリア情報サイト編集部-1 / 更新日:2012.11.29)