お店や住空間、ホテル、公共の施設など、インテリアのプロフェッショナルが作り上げる空間は、華やかさや安らぎ、そして居心地の良さを感じることができ、心を豊かにしてくれます。ここではそのインテリアのプロフェッショナルを目指す人のための『インテリアの基礎知識』をご紹介します。
第2回目は「間接照明」についてです。
前回は照明機器の種類について見てきましたが、今回はインテリア空間を演出する光の中で重要な、「間接照明」について詳しく見ていきます。
間接照明とはあかりの分類の中のひとつで、あかりは以下のように分類されています。
[ あかり(光)の分類 ]
○直接照明(下向きの光が90%以上)
作業面への効率が高く、経済的な照明が可能上方への光がほとんどなく、天井が暗い
○半直接照明(60~90%)
直接照明より上部への光を考慮してあり、一般的に広く使用される空間も広く感じられる
○全般拡散照明(40~60%)
吊り下げる高さが低いと、まぶしい場合があるので注意
○半間接照明(10~40%)
直接照明にくらべて作業面の明るさは、同じ大きさのランプを使用した場合でも低くなる
○間接照明(10%以下)
柔らかく落ち着いた照明演出なのでインテリアとしての効果が高い
照明演出として使われる間接照明。その種類もさまざまありますが、代表的なものを見ていきましょう。
◆コーブ照明
天井をやわらかく照らし、空間全体を明るい印象に演出します。
また、吹き抜けや、傾斜天井、上げ天井等に設置することで、空間の立体感を強調させることができます。
◆コーニス照明
壁面付近の天井から下方向に照らす間接照明で、壁面を用いて空間に明るさを与えます。
壁面の色や素材により光の効果が変わるので、様々な演出が可能です。
写真ではカーテンにコーニス照明を組み合わせ、柔らかな光を演出しています。
◆家具間接照明
家具の上部、下部に配置する間接照明で、家具を演出したり、空間の重心を強調します。
写真の例では、低い位置に間接照明を配置することで、低重心の落ち着く光を演出しています。
◆アッパー照明
上方向に照らす照明で空間全体を明るくし、立体感を与えることができます。
写真の例では、床面に間接照明を設置し、低い空間を高く感じさせる効果を出しています。
◆バランス照明
上下間接光で2方向から空間全体を照らすため、影が出にくいのが特徴です。
洗面所の鏡の裏でよく使われ、顔に影を作らないやわらかい光になります。
空間の特徴や機能に合わせてより快適なインテリア作りをしていくために、こうした間接照明の使い方をマスターしておきましょう。
次回は次世代の照明について見ていきます。
※画像提供コイズミ照明 : http://www.koizumi-lt.co.jp/
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(文:インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2013.01.07)