お店や住空間、ホテル、公共の施設など、インテリアのプロフェッショナルが作り上げる空間は、華やかさや安らぎ、そして居心地の良さを感じることができ、心を豊かにしてくれます。ここではそのインテリアのプロフェッショナルを目指す人のための『インテリアの基礎知識』をご紹介します。
第4回は、前回に引き続き「ランプ」から、白熱電球についてです。
白熱電球
エジソンが発明したことで有名な電球。ガラス球の中にあるフィラメントに電流を流すことで、フィラメントの温度が上昇し、2000~3000度の温度で白熱化し発光します。
演色性と色温度
白熱電球の演色評価数(Ra)は100。前回説明した通り、Ra 100の白熱電球は、自然光と同じ演色性を持ちますが、実際の白熱電球に照らされた物を見ると赤みがかって見え、自然光による見え方とことなります。これは、白熱電球の色温度が3000Kと低いためです。演色性100=自然光ではないことがわかります。
寿命
白熱電球はフィラメントを加熱して発光させているので、加熱によるフィラメントの消耗により焼ききれることで寿命となります。
かける電圧の大きさによって温度が変わる(明るさが変わる)ので、調光機能つきの電気機器に使用することで寿命を延ばすこともできます。
白熱電球の寿命は1,000~3,000時間です。
消費電力
蛍光ランプ、LEDランプ等と比較すると消費電力は非常に大きくなります。政府は2008年に、「国内での白熱電球の製造・販売を2012年を目途に自主的中止」の要請を各メーカーに行っており、近年の電力不足や温室効果ガス対策として、すでに生産停止をしたメーカーもあります。
世界中でも白熱電球は販売禁止の方向へと向かっています(アメリカ、EU、中国ではすでに一部の高消費電力の白熱電球は販売禁止になっている)。
高演色性、点灯の速さ、調光のしやすさなど、他の電球にはないメリットから重宝されていた白熱電球でしたが、近年ではLEDランプの登場により白熱電球に近い性能を持つものが現れ、寿命の短さと消費電力のデメリットから白熱電球は廃止の方向に向かっています。耐熱性の低いLEDで置き換えの出来ない場所(サウナ等)や、一部の高輝度電球(ハロゲンランプなど)はLEDによる代替が登場していないため、現在でも残っています。
次回は、そのハロゲンランプについて見ていきます。
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(文:インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2013.01.30)