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OPPOより滑らせて使う小型スマートフォン
「slide-phone」のコンセプトモデルを発表
デザインオフィスnendoから、スマートフォンメーカーOPPOより「slide-phone」、および「music-link」のコンセプトモデルを発表したニュースレターが届きましたのでご紹介します。
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滑らせて使う小型スマートフォン「slide-phone」とイヤホンを中心としたオーディオコレクション「music-link」のコンセプトモデルを、スマートフォンメーカーOPPOより発表いたしました。
※こちらのページでは「slide-phone」を紹介します。
・イヤホンを中心としたオーディオコレクション「music-link」のコンセプトモデルはこちらから >>>
slide-phone
近年数多く登場する、モニターに有機ELパネルを使用した「折り畳める」スマートフォン。この「折り畳める」技術を「開く」ことで大画面化に利用するのではなく、「畳む」ことで携帯性を高め、そのコンパクトさを生かした新しい操作感のスマートフォンをデザインいたしました。
畳まれた状態では、クレジットカードと同様のサイズになること、そして同じ方向に畳める山折りのヒンジが「3つ」あることが特徴です。これにより、片手で持ったまま親指で、横に「滑る」ように変形していきます。
1段階スライド:高さ40mmほどの画面が露出。時刻や受信履歴、各種通知が確認でき、ミュージックプレイヤーの操作に適しています。
2段階スライド:高さ80mmほどの画面に。同時にカメラが本体上部に移動。自撮りやビデオ通話など、フロントカメラと画面を連動させる機能に適した状態になります。
3段階スライド:最大まで画面を開くと、独特な細長いプロポーションで7インチ画面が表示。サイドに操作パネルを表示させたまま動画を楽しめるほか、両サイドにコントローラーを配したゲームモードや、複数のアプリ画面を同時に横一列に表示した「マルチタスク」モード、フルスクリーンのパノラマ撮影モードなどが可能になります。
本体のサイドキーは楕円を半分に割ったような形状で、スライドの段階によって半円形のボタンになったり、2つが合体して1つのボタンになったり、2~4個のボタンとして機能します。
また、普段は収納されているスタイラスペンがあり、本体を「くの字」にして持つことで、メモパッドのような使用感が生まれます。
その際に、画面の上部を開閉させることで、画面上のページをめくれるようなインターフェイスを考えました。
3箇所あるヒンジは、スエードレザーで被覆。本体はこのレザーと親和性の高い、落ち着いたカラーリングにしました。
そして、非接触充電スタンドは本体ヒンジのピッチに合わせたデザインで、充電中でも一体化して見えるようにいたしました。
「完全に畳む」「完全に開く」という2つの状態に加えて、「部分的に開く」「折れ曲がったまま使う」という使い方もできるようにすることで、スマートフォンの新たな可能性が広がることを考えました。
Photographer: Akihiro Yoshida
▼「slide-phone」の動画をみる
詳細はこちらからご覧ください。
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(文:制作_インテリア情報サイト編集部_2 / 更新日:2020.12.14)