インテリアの知識 家具Vol.8 ~箱物家具の構造~

インテリアの知識 家具Vol.8 ~箱物家具の構造~

お店や住空間、ホテル、公共の施設など、インテリアのプロフェッショナルが作り上げる空間は、華やかさや安らぎ、そして居心地の良さを感じることができ、心を豊かにしてくれます。ここではそのインテリアのプロフェッショナルを目指す人のための『インテリアの基礎知識』をご紹介します。

生活にかかせない家具の数々、収納といえばはずせないのが食器棚やタンス、AVラックなどの置き家具です。ここでは「箱物家具」として表記させていただきました。今回はそんな箱物家具の構造と天板や間仕切り板や棚板などに使用される板材の構造をご紹介します。

 

部位の名称

箱物家具の構造

収納タンス

収納タンスは大型になる傾向がある為、パネルはフラッシュ構造などの軽いものが多くなります。フラッシュ構造とは板材(板状に製材された木材、天板や側板など)の構造のことで正しくはフラッシュパネル構造、中空フレームコアの芯在を合板ではさんだ構造です。軽量で安価ですが見た目や使用感覚も軽いものになります。

以下ではフラッシュパネル構造の他に合板構造を図解でご紹介します。

フラッシュパネル

 

合板構造

合板構造は芯材を合板ではさんだ構造で、はさむ芯材によって次の種類があります。

ランバーコア合板

シナやラワンなどの薄い板を小角材を寄せ集めた芯材(コア)の両面に貼った3層構造で、表面の見え方は合板と同じですが小口の見え方が異なります。コアはところどころに入っていて隙間があります。合板に比べ強度は落ちますが安価ですのでコストダウンが見込めます。

 

 

パーティクルボードコア合板

木材の残廃材、建築解体材、小径木などを原料とし、細かく切削した木材の小片に合成樹脂接着剤を加え、高温、高圧で成形した建材。木材の方向性をなくし狂いを防ぐ目的で作られた板で、価格は安いが、小口が粗く、釘やネジの保持力が弱く、水や湿度に弱い欠点があります。

 

 

ハニカムコア合板

原紙を蜂の巣状に連続成型積層し、展張時に六角形状になるコア材。材料は紙でできており非常に軽く適切な強度がある。主な用途は住宅、マンション、ビルのドア、鋼板ドアの中心材等。

 

今回でインテリアの知識 家具編は最終回となります。次回のシリーズにもご期待下さい。

 

 

 

 

 

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(文:インテリア情報サイト編集部-2  /  更新日:2013.07.31)

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