お店や住空間、ホテル、公共の施設など、インテリアのプロフェッショナルが作り上げる空間は、華やかさや安らぎ、そして居心地の良さを感じることができ、心を豊かにしてくれます。ここではそのインテリアのプロフェッショナルを目指す人のための『インテリアの基礎知識』をご紹介します。
インテリアの土台となり、空間全体の中で他のものを引き立てるための床材。
素足で生活することの多い日本では、見た目だけでなく足ざわりの良さも床材選びの重要なポイントとなります。
「インテリアの知識 床材編」では床材選びの際に役立つ床材の基本知識を紹介していきます。
第四回目は前々回の記事で紹介した複合フローリングについて詳しくてみていきましょう。
複合フローリング
前回紹介したとおり、合板や集成材、木質材料など基材の表面に単板を張った床材。(前々回の記事はコチラ)。
木質系床材の中で最も種類が多く、仕上げなどのバリエーションも豊富。
無垢材とは違いくるいが出にくく、表面に使用した木の種類がフローリングの性能にほとんど影響しないため、木目、色目と意匠の好みで選ぶことがでます。高価木材を表面の突板にのみ使用するので無垢材と比べて一般的に安価になことも普及率の高さの要因です。
また、フローリングの表面処理や内部の基材の構造強化により、様々な機能性を持たせることもできます。耐摩耗性、耐傷性といった床材自体の強化だけでなく、防音性や床暖房にも対応できる温度変化に対する寸法安定性といった機能を持ったものもあります。
寄木による意匠をこらした床材
短い木材を組み合わせることで作られる寄木フローリング。ヨーロッパでは古くから使用されてきた技法で、日本では、明治以降の洋館建築で使われ始め、装飾的なインテリアの一部として今でも根強い人気があります。
市松のように複数の木材で1ブロックをつくりそれをパターンとして並べるものを「フローリングブロック」や「パーケット」と呼びます。
パーケットの様にユニット化されたもの以外にも、オリジナルなデザインを施した装飾的なフローリングの作成も可能です。
次回は、畳・コルク・籐・麻について見ていきます。
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(文:インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2013.10.31)