nendo 3/3 between space and objects
今回のテーマは、「モノとその周辺との関係性」から生まれたデザイン。
3部構成で実施している個展「nendo 3/3」を、表参道GYRE内アートギャラリーEYE OF GYREにて開催。3つの展示を3週間ずつ連続して行う今回の個展のテーマは、「モノとその周辺との関係性」から生まれたデザイン。
2部にあたる「nendo 2/3」は、ギャラリー空間を活かすことを考えた結果として生まれた、空間の「キワ」から派生した小さなテーブル「border table」の初展示。
border table
量産される家具をデザインする際に、その家具が使用される状況を事前に把握することは難しく、必然的により多様なシーンに対応できる「平均的なスペック」のデザインとなりがちである。
また、そのような家具が空間を満たすことで空間もまた均質化されていく。
そこで、あえて特定の空間から家具のデザインを着想することで、空間と家具の間に新たな関係性が生まれることに期待した。
ギャラリーを歩き回りながら、部屋のカドや飛び出している丸柱などの通常は「邪魔」な要素からイメージを膨らまし、空間に置かれた際のバランスと、家具自体のプロポーションの検証を交互に行うという特殊なデザインプロセスにより、5mm角の金属棒の一部に直径100mmの小さな天板が付いた、不思議なテーブルたちが生まれた。
それは壁のスミやカド、床のキワ、展示台などにまるで「寄生」するようにしながら、空間要素を構造の一部として活用するようなデザインとなった。
Photos by : Masaya Yoshimura
3部は「nendo 3/3 モノ モノ スキマ」というタイトルにて、今年9月にLondon Design Festivalで発表した「nest shelf」を中心に、「scissors」「press lamp」「rain bottle」など、モノとモノの関係性に着目してデザインされた作品を12点展示しています
nendo 3/3 between space and objects
期間: nendo 2/3 ヘヤ モノ スキマ:10/6ー10/28
nendo 3/3 モノ モノ スキマ:10/30ー11/22 ※10/29閉場
会場: EYE OF GYRE / GYRE 3F |11:00-20:00|無休|
東京都渋谷区神宮前5-10-1
http://gyre-omotesando.com/
(文:制作_インテリア情報サイト編集部_2 / 更新日:2015.10.12)