ABCクッキングスタジオや巣鴨信用金庫のデザイン・建築設計を手掛けている東京在住フランス人建築家・デザイナー エマニュエル・ムホーから、海外も含め各地で展開する100 colorsの新作が届きました!!
「Bonjour! 本日は100 colorsインスタレーションシリーズ最新作(3プロジェクト)をお送りします。Any Tokyo 2015 で発表した 100 colors / 1坪の100色、新宿クリエイターズフェスタ2ヶ所で同時に発表した100 colors no.6と 100 colors no.7です。色彩によるエモーションを感じて頂けたら嬉しいです。」エマ
100 colors no.9 | 1坪の100色
Photo & Movie : Daisuke Shima / Nacasa & Partners
1坪の小さな空間に凝縮された100色。AnyTokyo 2015 で発表した100色シリーズの新作は、風になびく細く繊細な100色の下で寝転び、 自分だけの色の空間を楽しめる作品である。
増上寺本殿と東京タワーを背にぽつんと佇む1坪の空間。遠くから眺めると色が凝縮されたボリュームとして見え、近づいていくと風になびく柔らかな色で創られた空間がある。縁側に腰掛けると100色の細い紙がこすれ合う音が聞こえてくる。畳に横になり上を見上げれば、風と共になびく100色の空が広がっている。
100 colors no.6 | 新宿野村ビル
Photo & Movie : Daisuke Shima / Nacasa & Partners
2015年夏、新宿クリエイターズ・フェスタ2015にて、屋外と屋内の2会場で「100 colors」インスタレーションを同時に発表した。「100 colors」第6弾となる今回は、高層ビルのふもとに位置し、車や人通りの多い街道沿いで軽やかに揺れる細長い100色を魅せた。1色1色を染め上げたオリジナルの100色を制作。道行く人の足を止め、空と重なり合う色を見上げながら休憩できる場となった。
100 colors no.7 | 新宿三井ビル
Photo & Movie : Daisuke Shima / Nacasa & Partners
同じく新宿クリエイターズ・フェスタ2015にて発表した作品。
「100 colors」第7弾は、大きな面の100色を各色1枚ずつ空間全体に配して色の道を作り上げた。入り込むと迷路のような空間が広がり、色に導かれ歩き回りながら、静かにたたずむ100色を感じることができる。出口では100色小物シリーズの第一弾 "100色のモビール" と出会うことができる。
100 colors シリーズとは
2013年から手掛けている「100 colors」は、100色で空間を構成するインスタレーションシリーズ。環境に合わせて色のかたちを変化させ、色の魅力を最大限に引き出している。一目で視界に入る100色を全身で受け、色そのものを感じてもらう作品である。1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
エマニュエル・ムホー PROFILE
東京在住フランス人建築家・デザイナー。日本古来のデザインを現代にも活かしたいという想いから、伝統的な間仕切りにヒントを得た色とりどりのパーティションシリーズ「色切/shikiri」を編み出す。その「空間を色で仕切る」というコンセプトから、色を平面的ではなく三次元空間を形作る道具として扱い、建築、インテリアデザイン、プロダクトデザインまで幅広く手掛ける。
東北芸術工科大学准教授、東京建築士会正会員、日本建築学会正会員
(文:インテリア情報サイト編集部-1 / 更新日:2015.12.10)