20世紀のデザイン史は、伝統の再生や新しい発見を繰り返し、文化と日常生活の中で多様化して来た。常に変化する消費者の好み、商業的優先順位、生産技術の発展などに対応しながら空間提案・デザインは形作られた。
現代の生活に適応する多くの「20世紀の名作椅子」の代表作を年代順に辿ってみよう。
1
座る機能より、フォルムに力点を置いた空間の構成要素としての椅子。座面の大きさが極端に小さく、背柱は楕円形で上に行くほど細くなっている。グラスゴーにある別荘「ヒル・ハウス」の寝室に据えられた、背の高いラダーバックチェア。MoMA所蔵作品
他作品: 「アーガイル」 / 「ウィローNo.312」
2
ファーグス社工場のエントランスホールのためにデザインしたアームチェアで、オランダの「デ・スティル」の影響を受けた、機能に忠実なフォルムを持つ。
建築家、バウハウス初代校長
3
シンプルな構成だが、座・背・アーム・座面の4つの部材がカラフルに色分けされて、パーツの交差と小口の黄色が立体感を増している。画家モンドリアンの平面を造形化したような椅子。画家の友人の助言で今のカラーリングとなった。
MoMA所蔵作品
他作品:「ジグザグチェア」
4
革張りでヴァシリー・カンデンスキーのためにデザインした、ブロイヤーが作った最初の鋼管椅子。自転車のフレームからヒントを得て、クロームメッキの光沢とカーブを描いた線をブロイヤー自身も「技術の象徴」と説明している。
バウハウス・マイスターとして学生の指導にもあたっている。
他作品:「アームチェア B64」(1929年)
5
前脚が半円形にカーブしたスチールパイプが、座った時の衝撃を吸収して、弾性を高める。構造の簡素化ができた合理的な構造は、カンティレバータイプの古典として知られている。1本のパイプで肘掛け無しのタイプが「MR10」。肘掛けがある「MR20」。背と座が籐張りは通気性が良く、座の皮革は弓形の鋼棒で調整できる。
バウハウス3代目校長で、閉校後アメリカにてシーグラムビルなどを設計。20世紀建築の代表的な巨匠の一人。
他作品:「バルセロナチェア」
6
合板の背と座を鋼管に直接ビス止めした簡易なスタイル。深く腰掛けて背もたれに寄りかかった時の安定感があるように、スチールパイプで製作した。
マルト・スタムは、ガス管をつないでカンティレバー椅子の原型を発案した。バウハウスにて「建築と都市計画」客員講師。
他作品:「カンティレバー S43」 / 「S33」
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(文:制作 クリエイティブ事業部_PR / 広告-1 / 更新日:2016.03.10)